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JAL、女性スタッフが飛行機を飛ばす「ひなまつりフライト」を実施

手書きのメッセージカードとひなあられを乗客にプレゼント

2014年3月3日開催

 JAL(日本航空)は3月3日、ひな祭りの日に合わせたイベントとして「ひなまつりフライト」を羽田空港で実施した。

 女性スタッフを中心に飛行機を運航するというもので、今年で6回目のイベントとなる。対象となった便は機長や副操縦士はもちろん、出発前点検や貨物搬入なども女性スタッフが担当するというもの。女性の整備責任者が当日は成田空港勤務だったため男性が担当したが、それ以外の業務はすべて女性が担当した。

 元々は社員から「ひな祭りに合わせて何かイベントをできないか」という声が上り、そこから会社全体でイベントを企画するようになったという。JALでは、5月に客室乗務員も含めすべての業務を男性が担当する「こいのぼりフライト」も実施している。

スタッフによる手作りの飾り付けがされた10番ゲート
フライト前のブリーフィングの様子
今回のフライトを担当した藤明里機長(写真右)と田村明子副操縦士
ゲート前に勢揃いした女性スタッフ

 なお、JALのパイロットは2400名在籍しているが、そのうち女性パイロットは14名。機長の資格を持つ人はその中でも2名ということで、「ひなまつりフライト」ではその貴重な女性パイロットらが同乗してフライトを行った。人数比から見ても分かるとおり、実際のフライトでは女性のみで機長と副操縦士の組み合わせになることはかなり少ないという。

 今年の「ひなまつりフライト」の対象となったのは、JAL1785便(東京[羽田]10時5分発、大分11時50分着)のボーイング737-800型。当日は羽田空港10番搭乗口で9時30分からゲートセレモニーが行われ、さまざまな職種を代表する女性スタッフらが、手書きのメッセージカードとひなあられを乗客にプレゼントしていた。

乗客には手書きのメッセージカードとひなあられがプレゼントされた
乗客1人ひとりにプレゼントを渡すスタッフ
「ひなまつりフライト」の対象となったJAL1785便
荷物の積み込みやトーイングももちろん女性スタッフが担当
滑走路へトーイングされるJAL1785便
スタッフに見送られながらJAL1785便は無事に離陸していった

(清宮信志)