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写真で見る スズキ「スイフトスポーツ」(2017年フルモデルチェンジ、車両型式:CBA-ZC33S)
2017年9月13日 14:56
スズキ「スイフトスポーツ」は、コンパクトハッチバック「スイフト」をベースに、エンジンの排気量アップやボディ、サスペンションなどをチューニングすることで走りの性能を高めた、いわゆるホットハッチだ。グローバルモデルとしての初代は2005年、2代目が2011年、そして3代目となる本モデルが、この秋いよいよデビューする。
ベースとなったのは2017年1月に発売されたスイフトの4代目モデル。軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。エンジンはガソリン1.2リッターと1.0リッター直噴ターボのほか、ハイブリットモデルもラインアップしているのが特長だ。
新型スイフトスポーツは、エンジンを直列4気筒DOHC16バルブVVT 1.4リッター直噴ターボの「K14C型」ユニットに変更。初代、2代目は1.6リッターの自然吸気エンジンを搭載していたが、3代目ではついに“加給機付”となったことになる。
エンジンスペック比較
モデル | 新型 | 2代目 |
---|---|---|
型式 | K14C型 | M16A型 |
総排気量(L) | 1.371 | 1.586 |
圧縮比 | 9.9 | 11.0 |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 103(140)/5500 | 100(136)/6900 |
最大トルク(Nm/rpm) | 230/2500-3500 | 160/4400 |
ボア×ストローク(mm) | 73.0×81.9 | 78.0×83.0 |
JC08モード燃費(km/L) | 16.4(MT) | 14.8(MT) |
16.2(AT) | 15.6(CVT) | |
重量(kg) | 88.6 | 88.8 |
このK14C型ユニットは同社のSUV「エスクード」にも搭載されているが、点火およびターボ過給圧、ウエストゲートなどのチューニングなどにより出力、トルクに加えレスポンスも向上させている。組み合わされるトランスミッションは6速MTと6速AT。6速MTは先代同様クロスレシオとするとともに、3速ギヤのシンクロをシングルからダブルコーン化。ショートストローク化やフリクションの低減などのチューニングも行なわれており、スムーズで素早いシフトチェンジを可能としている。オートマチックトランスミッションは先代のCVTからトルクコンバータを備えた6速ATに変更。こちらもエスクードと同じユニットとなるものの、ギヤ比などの変更によりスポーティなフィーリングを重視したものとなった。ガソリンは無鉛プレミアム仕様となり、JC08モード燃費は6速MT車が16.4km/L、6速AT車が16.2km/L。
これまで5ナンバーサイズにこだわってきたが、走行安定性の向上を狙って3ナンバーサイズへ拡大。ベースモデルよりトレッドを30mm拡大することにより、3890×1735×1500mm(全長×全幅×全高)となった。同時にホイールベースも2450mmと先代モデルより20mm延長されているが、最小回転半径は0.1m短い5.1mと取りまわしがよくなっている。その一方で、ボディの17%に980MPa超高張力鋼板を使用するなどにより車両重量を軽減。6速MT車で970kg、6速AT車で990kgと、ともに1tを切る車重を実現している。
また、スポーツモデルながら安全装備が充実しているのも新型スイフトスポーツの特長。オプションの「セーフティパッケージ」の装着により、単眼カメラ+レーザーレーダーによる「衝突被害軽減ブレーキシステム」、同社初となるステアリングアシスト制御までを行なう「車線逸脱抑制機能」などを装備することが可能となっている。
インテリアはブラックをベースにレッドのアクセントを配置。メーターをはじめシート、ステアリング、ペダルプレートなど専用開発したアイテムを装備する。
バリエーションは6速MTと6速ATのみで、メーカーオプションとしてセーフティパッケージを用意。価格は6速MT車が183万6000円、6速AT車が190万6200円。ボディカラーはイメージカラーとなる専用色の「チャンピオンイエロー4」のほか、「バーニングレッドパールメタリック」「スピーディーブルーメタリック」「ピュアホワイトパール」「プレミアムシルバーメタリック」「スーパーブラックパール」の計6色。