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三菱自動車、AI&コネクテッドカー技術を活用する車載技術「AIパーソナルアシスタント」
5月24日~26日の「人とくるまのテクノロジー展2017 横浜」で公開
2017年5月22日 16:16
- 2017年5月24日~26日 開催
- 入場無料(登録制)
三菱自動車工業は、5月24日~26日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展2017 横浜」の出展概要を発表。このなかで、AI(人工知能)技術やコネクティッドカー技術を活用した「AIパーソナルアシスタント」を出展すると明らかにした。
車載技術であるAIパーソナルアシスタントは、AI技術による音声認識、自然言語処理などを活用し、走行騒音のある環境下でも乗員の発話を正しく理解して、自然な言葉で乗員と会話できるほか、声紋認識やカメラ画像による人物認証機能で車内の人物を認証。対象者の会話内容や行動などを学習し、好みやニーズに合わせたサービスを提供する。
この対話機能の音声認識には、「クラウド型」(クラウドにあるAIを活用した音声認識システム)と「ローカル型」(車載AIを活用した音声認識システム)を組み合わせた「ハイブリッド型」を採用。インターネット接続が利用できない状況下でも、クラウド型音声認識と同レベルの精度、低レイテンシー(遅延時間)を実現するという。また、音声認識やカメラを使ったジェスチャー認識の技術で、乗員の意図や状態(行動、感情、眠気、注意力、認知レベルなど)を把握し、適切な情報を適切なタイミングで提供する「コンテキスト認識機能」も搭載。なお、乗員の感情認識はAGIが開発した音声感情認識技術「ST」を、車両の感情生成はcocoro SBが開発した「感情エンジン」を採用している。
このほかにAIパーソナルアシスタントは外部のデバイスやコンテンツとの連携もサポート。一例としてはソフトバンクロボティクスのパーソナルロボット「Pepper」と連携し、自宅リビングからPepperを通じてAIパーソナルアシスタント搭載車の空調を操作したり、ガソリンの残量、キーロックなどの車両状態を確認できるという。また、自宅にいる人とのコミュニケーションのサポートなど、“将来のロボット時代”を見据えた体験の提供する。
このほかに三菱自動車のブースでは、インターネットに接続された家庭のインターホンを使い、運転中でも自宅を訪れた人に対応できる「Smart Door Bell(beta)」や、小型カメラで撮影した映像にステアリング角や車速といった車両情報を組み合わせ、新しいドライブの楽しみ方を提案する「Driving Data Recorder(beta)」を参考出展する。
また、2月に一部改良を行なった「アウトランダーPHEV」を展示して改良点などを紹介し、先日行なったアップデートで「Android Auto」にも対応した充電スポット検索スマートフォンアプリ「電動車両サポート」のデモンストレーションも実施。アウトランダーPHEVは主催者企画として行なわれる最新技術搭載車の試乗体験コーナーでも使用され、PHEVならではの走りを体験できる。