NVIDIA「GPU Technology Conference 2019」
【GTC 2019】トヨタが採用したNVIDIA「DRIVE Constellation」。ビット単位の精度で大規模仮想走行
「自動運転システムに不可欠」とジェームス・カフナーTRI-AD CEO
2019年3月20日 12:45
- 2019年3月18日(現地時間) 発表
NVIDIAは3月18日(現地時間)、自律走行車のシミュレーションプラットフォーム「NVIDIA DRIVE Constellation」の提供開始したと発表。あわせてトヨタ自動車の自動運転車製造開発やAI開発を担うTRI-AD(Toyota Research Institute-Advanced Development, Inc.)がDRIVE Constellation初のユーザーとなることを明らかにした。
2018年のGTCで初めて発表されたDRIVE Constellationは、異なる2つのサーバーで構成された、データセンターソリューション。
1つめのサーバー「DRIVE Constellation Simulator」は、NVIDIA GPUでDRIVE Simソフトウェアを実行し、仮想世界を運転する仮想自動車からセンサーデータを生成する。
2つ目のサーバーである「DRIVE Constellation Vehicle」は、AI車載コンピューターである「DRIVE AGX Pegasus」を内蔵して、シミュレーションで得られたセンサーデータを処理する。
Constellation Vehicleの運転判断はConstellation Simulatorにフィードバックされ、それにもとづいてビット単位の精度を持ち、タイミングも正確な「hardware in the loop (ハードウェアインザループ)」テストが実現されるという。
このクラウドベースのプラットフォームは、ルーティン走行から、まれにしか発生しない状況や危険な状況まで幅広いシナリオに渡り、現実世界での走行よりも高い効率と費用対効果、安全性をもって、仮想世界における何百万マイルもの運転を可能にするものとしている。
DRIVE Constellationを採用するTRI-ADのCEO ジェームス・カフナー(James Kuffner)氏は「ソフトウェアを検証し、テストするための大規模なシミュレーションは、自動運転システムに不可欠であると、当社は考えています」とコメントしている。