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神戸製鋼所のデータ改ざんを受け、安全確認などの状況を未発表の国内乗用車メーカーに聞いた
マツダはタイミングを見て、調査結果などをWebサイトで発表する予定
2017年10月20日 17:22
神戸製鋼所が10月8日に公表したデータ改ざんの不適切行為を受け、10月19日までにトヨタ自動車、本田技研工業、スバルの3社がそれぞれ安全性などについてWebサイトで情報公開している。この問題について、残る国内乗用車メーカー5社に電話取材を行なったので、下記に回答をまとめて紹介する。
日産自動車
神戸製鋼所からボンネットやドアに使用するアルミ板を直接購入している。この直接購入した分については、日産が設けている安全基準に適合していることを確認済み。また、神戸製鋼所からは今回のデータ改ざんに該当しないスチールワイヤーや特殊鋼なども購入して使用している。
部品メーカー経由で使用しているものについては順次確認を進めているところだが、現時点(10月20日15時)で問題は見つかっていない。調査内容について、現時点ではWebサイトなどで発表する予定はない。
マツダ
神戸製鋼所からアルミ板を直接購入しており、現行型(ND)と先代(NC)「ロードスター」のボンネットやトランクリッド、北米などで販売している「CX-9」のボンネットなどに使用している。安全性については社内調査を経て、問題ないことを確認している。
部品メーカー経由で使用しているものについては確認中。今後、タイミングを見て調査結果などをWebサイトで発表する予定。
三菱自動車工業
神戸製鋼所から直接購入している部材を一部車種のボンネットなどに使用しているが、全体像については確認中。使用が分かっているものの一部では安全性が確認できているが、使用車種などと合わせて確認作業を進めているところ。
部品メーカー経由で使用しているものについては確認中。Webサイトなどで発表する予定は現状ではないが、調査内容を検討して今後変更する可能性もある。
スズキ
4輪車では神戸製鋼所から直接購入した部材はないが、2輪車の一部で使用している。どのモデルに使っているか現在調査している段階で、安全性などの確認は採用車種が明らかになってからになる。
部品メーカー経由で使用しているものについては確認中。現時点では調査結果についてWebサイトなどで発表する予定はない。
ダイハツ工業
現行車種の内製製品では神戸製鋼所から仕入れた部材を使用していない。部品メーカーなどから仕入れている製品、過去販売していた車種の補修用部品の一部でアルミ材を使用していることが確認されているが、このアルミ材については安全性を確認済み。
問い合わせなどに対して個別対応しているが、調査結果についてWebサイトなどで発表する予定はない。