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SUPER GTドライバーの松田選手、クインタレッリ選手も参加した「オーテック湘南里帰りミーティング 2017」レポート

2017年はオーテック車336台、595人が集まった

2017年11月18日 開催

SUPER GTドライバーの松田次生選手(左)とロニー・クインタレッリ選手(中央)、AUTECH Race queenの北川英里奈さん(右)

 オーテックジャパンは11月18日、オーテック車両のオーナーが大磯ロングビーチ(神奈川県中郡大磯町)に集まる「オーテックオーナーズグループ・湘南里帰りミーティング 2017」を開催した。

 オーテックは単にクルマを供給するメーカーという立場を超えて、そのクルマがあることで楽しくなる生活を提供できる会社になりたいとの考えから、オーナー同士がコミュニケーションを取れるよう、オーテック車オーナーのためのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を運営している。

「里帰りミーティング」は、このSNSのオフ会(オフラインミーティング)と位置付けられる大型イベント。里帰りミーティングという名称での開催は11回目となり、年々参加者も増加。今年の参加台数は336台、参加人数は595人となっている。

 会場にはオーテックが手がける最新型のモデルを多数展示。10月に開催された東京モーターショー2017でお披露目となったばかりの「セレナ NISMO」が、発表・発売前にオーテックのオーナーに向けて特別展示された。また、日産の福祉車両であるLV(ライフケアビークル)や、オーテックがサポートしてSUPER GTに参戦する「MOTUL AUTECH GT-R」も展示。このほかにもオーテックとNISMOの最新モデルが展示され、記念写真を撮る人、車両の隅々までチェックして標準車や自分の車両との違いを確認する人などさまざまで、ファミリーでの参加も多く、オーテックの車両オーナーの集う貴重なオフ会の場として賑わっていた。

オーテックの最新モデルの展示
アウトドアシーンだけではなく、都会でもアウトドアウェアを着こなすような感覚で乗れる「ノート シーギア」。遊び心を刺激する存在感のある専用内外装が施されたモデル。フロント、サイド、リアにダークメタリック色のスタイリングガードを装着し、専用デザインのアルミホイール、グリーンの色をあしらった専用のフォグランプフィニッシャー、専用のシートクロスも採用されている
内外装の高級感を高めた「エクストレイル モード・プレミア」。マイナーチェンジで外観のデザインを一新し、スタイリッシュかつ洗練された上質さを表現している。エクストレイル唯一となる19インチの専用アルミロードホイールを採用し、マフラーは専用のデュアルエキゾーストマフラーとなっている。ストーンホワイトレザーシートにはハイコントラストインテリアのバージョンも設定され、好みに合わせた選択が可能となっている
7月にマイナーチェンジを受け、仕事でもプライベートでも使えるこだわりのカスタマイズカーとなった「NV350 キャラバン ライダー」。外観デザインを一新し、それまでのライダー以上に迫力のある力強いデザインに変更された。専用のアルミホイール、サイドシルプロテクター、リアのアンダープロテクター、リアスポイラー、専用フロントマーカーLED、専用の防水シートなどが新たにオプション設定された
NISMOの最新型ロードカー
究極のパフォーマンスクロスオーバーを生みだすため、ワークス直系でなければできない最先端の技術を全身に投入された「ジューク NISMO RS」。大幅に剛性を高めたボディに最高出力157kW(214PS)、最大トルク250Nm(25.5kgm)にパワーアップしたエンジンを搭載。8速マニュアルモード+パドルシフトを採用したCVT-M8、大径ローターを採用したフロントディスクブレーキとベンチレーデッド化したリアディスクブレーキ、専用チューニングのサスペンションや電動パワーステアリングが採用されている
NISMOがチューニングした「フェアレディZ NISMO」は、エンジンのV6片バンク毎に独立したフルデュアルエキゾーストシステムを採用して排気ロスを低減。ECMのセッティングを専用に最適化することで最高出力261kW(355PS)を実現している。サスペンションとボディはNISMO専用チューニングを実施して、サスペンション取り付け部の強化や補強により高い剛性を確保。フロントとリアにはヤマハ製パフォーマンスダンパーを採用する
10月に開催された東京モーターショーでお披露目となった「セレナ NISMO」。発表・発売前にオーテックのオーナーにいち早く見てもらおうと特別展示された
日産の福祉車両であるLV(ライフケアビークル)
家庭介護サービス向けの「ノート 助手席回転シート」。足を開いて座ることが困難な人も利用しやすい設計で、標準シートをそのまま使って専用の回転機構を加えたもの。標準仕様から8万円高で購入可能となっているため、オプション感覚で購入するユーザーも多いそうだ
家庭介護サービス向けの「セレナ スロープタイプ」は、「車いすのお子様のためのNo.1チェアキャブ」を開発コンセプトに、運転席と車いすの距離が近くなるように工夫したレイアウトになっている。フラットで広く低いフロアを実現。後席をフルリクライニングしてフラットにすると、オムツ換えなどの介助もしやすい設定を採用している

 また、GTドライバーのロニー・クインタレッリ選手が車いすに乗り、松田次生選手が「セレナ スロープタイプ」に乗せる乗車介助を披露。福祉車両のLV開発担当者から実際の使い方をレクチャーしてもらって福祉車両を勉強。2人の息の合った様子がギャラリーに好評だった。

GTドライバーの松田選手とクインタレッリ選手が、実際に家庭介護サービス向けの「セレナ スロープタイプ」を体験
「NV350 キャラバン チェアキャブ」
オーテックがサポートする「MOTUL AUTECH GT-R」
「交通安全ブース」には、神奈川県警所属の「スカイライン R33 4ドアGT-Rパトロールカー」、現役の白バイと小さな“ポケ白バイ”などが展示された
オーテックが開発した車両の実際の走りを体験できる「同乗走行 体験コーナー」が会場内特設コースに設けられ、オーテック車やNISMOロードカーの性能開発を担当している開発ドライバーの運転で同乗走行を実施
車両は「25周年記念車 スカイラインA25(コンセプトカー)」「ノート e-POWER モード・プレミア」「マーチ Bolero R(コンセプトカー)」「30周年記念車 マーチ Bolero A30」などを使用
雨模様のため、一部の内容を屋内のバンケットホールで実施。GTドライバーによるトークショーでは松田選手とクインタレッリ選手が登壇。2017年のレースシーンを振りかえり、今期の車両の調子とレースの様子を報告。また、来シーズンに向けての意気込みを語った
バンケットホールで行なわれた「ちびっ子ビンゴ大会」では北川英里奈さんが抽選担当として活躍
株式会社オーテックジャパン 社長兼最高経営責任者 片桐隆夫氏

 オーテックジャパン 社長の片桐隆夫氏はトークショーのなかで、会場に飾られたオーテックのロゴの文字が青く装飾されていることや、オーテックの組織やクルマ造りの仕組みが大幅に変更されたことを報告。NISMOとオーテックが共同で開発を進められる環境が整ったことで効率がよくなったこと、社名だったオーテックという名前をクルマのブランドにするべく新たな車両開発が進んでいることなどを語った。

GTドライバーのトークショーに続き、登壇者によるチャリティオークションを開催。GTドライバーのサイン入りPCバッグや本革製の財布、オーテックバージョンのミニチュアカーなどに多くの入札が集まった
生産部のブースでは、記念メダルを自分で製作できるハンドプレス体験を用意。品質の高いもの作りに対するオーテックのこだわりを紹介した
エンジン開発ブースでは、オーテックが手がけたレース用エンジン6基とカットモデル2基を展示
埼玉県から参加した「セドリック 教習車」
神奈川県から参加した「プレジデント ロイヤルリムジン」
「スカイライン GT-R オーテックバージョン 40thアニバーサリー」
「レパード J.フェリー オーテックリミテッド タイプL」
「ステージア オーテックバージョン 260RS」
「マーチ 12SR」「マーチ NISMO」「マーチ NISMO S」「マーチ ボレロ A30」
「ノート モードプレミア」「ノート NISMO」「ノート ライダー」
「シルビア」「フェアレディZ」
「エクストレイル エクストリーマーX」「エクストレイル モードプレミア」
「セレナ モードプレミア」「セレナ ライダー」