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日産、“スカイライン史上最強”の405PSモデルも追加された新型「スカイライン」発表会
プロパイロット 2.0はフェンシング 太田雄貴氏も「言葉を失うぐらい感動した」と絶賛
2019年7月16日 20:41
- 2019年7月16日 開催
日産自動車は7月16日、同日に発表した新型「スカイライン」の発表会を神奈川県横浜市にあるグローバル本社で開催した。
13代目となる現行型スカイラインは2014年2月に発売された日産のプレミアムセダン。新たに「高速道路でのハンズオフ走行」などを実現する先進運転支援技術「プロパイロット 2.0」を採用し、ターボモデルのエンジンを変更。内外装も改めて9月から販売が開始される。価格は427万4640円~632万7720円。
このほか、グレード展開などの詳細は、関連記事の「日産、『プロパイロット 2.0』搭載で大幅改良した新型『スカイライン』。405PS/475NmのV6ツインターボ搭載『400R』も」「写真で見る 日産『スカイライン』(プロパイロット 2.0搭載)」を参照していただきたい。
また、日産のYouTubeチャンネルでは発表会の模様をライブ配信。現在もアーカイブ動画として視聴可能となっているので、合わせてご確認いただきたい。
「スカイラインは技術に挑み続ける特別なクルマ」と中畔副社長
発表会では最初に、日産自動車 執行役副社長 星野朝子氏が登壇。星野副社長は「本日発表いたしました新型スカイラインは、まさに日本のクルマ社会を作り、切り拓いてきたクルマで、長い日産の歴史を象徴するモデルと言えます。そして何度モデルチェンジを繰り返しても、常に日本のお客さまの憧れのクルマとして存在し続けてきたのがこのスカイラインです。これまでに国内では300万台以上が販売され、現時点でも20万台以上のスカイラインが日本の道路を走っています。今年で62年目、62歳になるスカイラインは、日産車の中で最も古い歴史を持つモデルとなっています。同じ名称で60年以上もの長い期間にわたって存在し続けるクルマは、自動車の歴史の中でも貴重な存在と言えると思います」。
「個人的な話になりますが、私も実は学生時代に免許を取って最初に乗ったのが、家にあったスカイラインでした。社会人になって、自分のお金で初めて買ったクルマもR32型のスカイライン GTS-tというターボモデルでした。私にとってもスカイラインは本当に憧れのクルマであり、自分の人生とともに存在し続けてくれた愛おしい存在と言えます」。
「日産にしかできない技術、日産が持つあらゆる安全技術を詰め込んだ新型スカイラインは、必ずや多くのお客さまに『さすが日産』『やっぱり日産だね』と思っていただけると自負しております。また、もちろんスカイラインのDNAである走りも、さらに磨きがかかっておりまして、皆さんの期待を超える“速いスカイライン”が完成いたしました」と語り、新たに生まれ変わるスカイラインについて説明した。
星野副社長に続いて、日産自動車 執行役副社長 中畔邦雄氏が登壇。日産の製品開発について統括している中畔副社長は「われわれ日産のエンジニアにとって、スカイラインは技術に挑み続ける特別なクルマです。歴代スカイラインはすべてのモデルで、その時代ごとに持つ日産の最新技術を搭載してきました。もちろん、走る、曲がる、止まるという基本性能でアップデートを繰り返し、常に最高のドライビングフィーリングを提供してきました。だからこそスカイラインは、日本の自動車市場においてトップランナーとして走り続けることができたと考えています」。
「今日発表いたします新型スカイラインでも、最先端テクノロジーがドライバーの心を高揚させる歴代スカイラインの志を受け継ぐモデルとして仕上がりました」とコメント。新型スカイラインに搭載している「DAS(ダイレクトアダプティブステアリング)」「IDS(インテリジェントダイナミックサスペンション)」で“スカイラインらしい”ハンドリングと乗り心地を両立していることを解説し、すでに技術発表も行なっているプロパイロット 2.0で日産が追及している「ゼロ・フェイタリティ」(交通事故の死亡・重傷者数をゼロにする取り組み)に1歩近づいたと述べた。
新型スカイラインの車両解説は、チーフビークルエンジニアを務めた徳岡茂利氏が実施。スカイラインは常に最新技術を搭載し、“技術の日産”を象徴するクルマであると徳岡氏は語り、新型スカイラインは今後の「ニッサン インテリジェント モビリティ」の核になるプロパイロット 2.0と進化した「NissanConnect」を搭載。また、改めて「日産のスカイライン」であることを宣言するため、デザインで自分たちの意思を表現していると説明した。
プロパイロット 2.0は「言葉を失うぐらい感動した」と太田雄貴氏
発表会の後半には、7月12日から「Nissan Excitement Ambassador」に就任した元フェンシング選手で日本フェンシング協会会長の太田雄貴氏がゲスト出演し、星野副社長、中畔副社長、司会者の4人でトークセッションを実施した。
トークセッションの冒頭では、ひと足早く新型スカイラインに試乗し、プロパイロット 2.0を体験した太田氏にその簡潔な感想が求められ、「凄い! 言葉を失うぐらい感動しました」と太田氏はコメント。続けて実際の試乗シーンが動画で紹介された。
動画が紹介されたあと、太田氏は「まだ皆さん乗られていないと思うんで、『大げさだな』『うるさいヤツだな』と思われるかもしれませんが、本当に凄いんですよ。まるで道路に線路があるかのように、こんなにも正確にビシッと走っていくのかと驚くぐらい走るんです。自分で運転するとどうしてもフラフラしちゃうんですけど、そういったものがまったくと言っていいほどないので、驚きと感動でいっぱいでした」と感想を紹介。
このコメントを受けて星野副社長は「目の付け所が『さすがスポーツマン』って感じですね」と評価しつつ、自身がプロパイロット 2.0を体験した感想について、とにかくステアリングが動くことにも驚いて悲鳴を上げていたという。また、太田氏と星野副社長は「最初は怖い」と共通する感想を述べつつ、しばらく乗り続けると大きな安心感が出てくると説明。星野副社長はこの状況を「自分の運転よりはるかに信頼できる“私の愛車君”って感じ」と表現した。
プロパイロット 2.0の技術詳細を中畔副社長が解説しながらトークセッションが進み、技術面について太田氏が車線変更の支援について、ただボタンを押すだけで追い越しが行なわれてとくにドキドキした技術だったと感想をコメント。車線変更支援について中畔副社長に詳しい解説を求めるシーンもあった。
また、太田氏は新型スカイラインの試乗と自身の活動についての共通点として「フェンシングでも前例にとらわれないさまざまなチャレンジを続けています。例えば、日産の『リーフ』から電源を取ってフェンシングをするといった取り組みをしています。運転してあらためて思ったんですが、クルマを運転する喜びとプロパイロット 2.0で人間が楽をさせてもらっている安心感を同時に体験できるのがこのスカイラインなんだろうと思います。僕たちも感動体験を提供しつつ、どきどきわくわくを提供できるような競技団体になりたいと思いました」とコメントした。
また、発表会が行なわれた日産グローバル本社ギャラリーでは、同日から「新型『スカイライン』展示イベント」をスタート。1957年の「初代スカイライン デラックス」など貴重な車両が一堂に展示され、スカイラインが持つヘリテージを体感できるようになっている。