LINE、AIアシスタント「Clova」で運転中も音声操作できる無料アプリ「LINE カーナビ」提供開始

SDLでカーナビやディスプレイオーディオとも連動可能な無料カーナビアプリ「LINE カーナビ」配信開始

　LINEは9月5日、iOS（11.0以降）やAndroid OS（5.0以降）に対応する無料カーナビアプリ「LINE カーナビ」の配信を開始した。

　LINE カーナビはコミュニケーションアプリ「LINE」のAI（人工知能）アシスタント「Clova」による音声操作にも対応する無料カーナビアプリ。ナビエンジンにはトヨタ自動車が提供する「ハイブリッドナビエンジン」を採用し、これまでに培ってきた豊富な走行データを活用した走りやすい道路のルート案内、高精度な到着時刻予想といった高い基本性能を備える。また、インターネット接続によって鮮度の高い地図情報が利用できることも特徴となる。

LINE カーナビの主な特長

　Clovaによる音声操作では「ねぇ、Clova」のウェイクワードを呼びかけることで目的地設定などのカーナビ操作が行なえるほか、あらかじめLINEアプリと連携させておけば、LINEで受信したメッセージを読み上げたり、返信メッセージを音声入力で送信したりできる。また、Clovaで提供している音楽再生や家電製品の操作などにも対応。なお、走行中の車内はノイズも多い環境となるが、音声認識の精度は「Clova Desk」「Clova Friends」といった家庭用スマートスピーカー同等としている。

　クルマの運転中にスマートフォンなどを注視する「ながらスマホ」による事故発生件数は近年増加しており、内閣府公表の「平成30年版 交通安全白書」では交通違反行為の種別で第3位になっている。これを受け、12月には「ながらスマホ」について厳罰化する道路交通法の改正が予定されており、優れた日本語音声認識を備えるClovaを使うことで、高い利便性に加えて安全・安心なドライブが可能になる。

　このほか、LINE カーナビは「SDL（スマートデバイスリンク）」対応アプリとなっており、スマホなどに加えてSDLに対応するカーナビやディスプレイオーディオといった車載器と接続しての利用も可能。対応車種や対応製品、提供開始日などの詳細は後日発表の予定。