マグナ、欧州とメキシコでマスク生産を開始

マスク生産が行なわれているメキシコの拠点

　カナダの自動車部品メーカー、マグナ・インターナショナルは3月26日（現地時間）、新型コロナウイルスの世界的流行を受けて不足しているマスクの生産を開始したことを明らかにした。

　欧州では、マグナの裁縫能力を持つ拠点がイタリアのマスク不足に対応するためマスクの生産を開始、ロシア、セルビア、チェコ共和国でマグナの従業員が5万1000枚/日のマスクを生産。

　また、メキシコでは、マグナの裁縫拠点において、現在、最大2000枚/日ペースでマスクを生産、地元のメキシコで使用される予定という。

　マグナは世界各地に拠点を持つ自動車部品メーカーで、このマスク生産にむけて、同社のデザインエンジニアが誰でも作れるマスクのパターンを開発した。

　このマスク生産に続いて、同社では家庭用に開発したオゾン発生脱臭殺菌器「PURO」を医療現場で活用してもらうことを計画している。この殺菌装置は2012年にMRSA（メチシリン耐性黄色ブドウ球菌）に有効であることが立証されていて、新型コロナウイルスにも有効であることを立証してくれるパートナー企業を探している。

　すでに量産準備は整っているとし、新型コロナウイルスに有効であることが立証できれば、数週間で届けることができるという。

オゾン発生脱臭殺菌器「PURO」