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横浜ゴムとゼンリン、「タイヤ内面貼り付け型タイヤセンサー」を使った実証実験を開始

2021年10月6日 発表

リアルタイム情報を活用した新たなビジネスモデルを模索

 横浜ゴムは10月6日、ゼンリンの協力を得て開発中の「タイヤ内面貼り付け型タイヤセンサー」の実証実験を開始したことを発表した。実証実験は実験用車両を用いて日本全国で実施されるという。

 このタイヤ内面貼り付け型タイヤセンサーの実証実験は、横浜ゴムが開発中のタイヤセンサーとアルプスアルパインが開発した車載器を、ゼンリンの協力のもと実証実験用車両に取り付け、タイヤ内面貼り付け型センサーの市場耐久性の確認および、車両に搭載するタイヤ空気圧の遠隔監視システム(TPRS=Tire air Pressure Remote access System=)の検証・構築が行なわれる。

 また、空気圧とGPSによる位置情報をゼンリンが有する豊富な地図情報と連携させることで、新たな付加価値のあるタイヤビジネスの創出を目指すという。

各社の役割

アルプスアルパイン、横浜ゴム、ゼンリン、3社の「路面情報」と「地図データ」を使った新サービスの開発を開始

https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1307526.html

 横浜ゴムが開発している「TPRS」は、タイヤの空気圧や温度、車両の位置情報をリアルタイムでリモート監視することができるシステムで、タイヤメンテナンスの大幅な省力化に加え、点検のバラツキ防止、異常検知による事故防止、適正な空気圧維持による燃費向上などに貢献し、検知データはリアルタイムでクラウドサーバーに保存される。

 これからのCASE、MaaSなど自動車業界の変革に対し、タイヤメンテナンスの省力化や精度の高いタイヤ管理、効率的なメンテナンス計画など車両管理者にとっての有効性を探るとともに、安定的な安心・安全運行や燃費向上など車両保有者にとってのメリットを検証し、ドライバーの安全性や経済性の向上に貢献することに起因するビジネスモデルの確立を目指すとしている。