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日本特種ボディー、新型キャンピングカー「EXPEDITION EAGLE」 いすゞ製Be-camシャシーを使い高い走破性を実現

2021年12月22日 発表/予約受付開始

2WD:895万円(税別)

4WD:945万円(税別)

新型キャンピングカー「EXPEDITION EAGLE」

悪路での走破性とキャンピングカーの快適性を高次元で融合

 キャンピングカーや特種車両の企画製造販売を行なう日本特種ボディーは12月22日、いすゞの新Be-camシャシーを使用したキャンピングカー「EXPEDITION EAGLE(エクスペディション イーグル)」を発表、予約受付を開始した。価格は2WDが895万円(税別)、4WDが945万円(税別)。

 このEXPEDITION EAGLEは、災害復興支援団体の一般財団法人「日本笑顔プロジェクト」との共同開発で誕生したモデルで、平時にも有事にも活躍する量産型エクスペディションビークル。このエクスペディションビークルとは、悪路でも走破できる走行性能を持ったキャンピングカージャンルのひ1つで、厳しい山道などの路面下でも走行可能なワイルド系キャンピングカー。日本国内のキャンピングカービルダーがエクスペディションビークルの量産を行なうのは、日本特種ボディーが初めてだという。

 EXPEDITION EAGLEでは、デパーチャーアングルを同社が製作しているキャンピングカー「SAKURA」の2倍以上を確保し、悪路で前後左右が不揃いに隆起しているような険しい山道でも車体のねじれ範囲が大きく路面をしっかり追従し、安定した走行の維持を実現。また、内装床部分の多くに防水パンを敷き詰め、エントランスからマルチルームにあるトイレまで、外履きのままで通れるようにするなど、災害時使用も想定して仕上げているという。

内装平面図

「EXPEDITION EAGLE」開発背景

 従来のキャンピングカーは普通車同様に舗装路での走行を前提としているため、災害時は棄損した道路に行く手を阻まれるケースも多く、被災地への初動対応には課題が残されていたうえ、キャンピングカーはレジャー使用を前提にしており、有事利用を想定していない内装や装備のため災害時には使用方法を工夫する必要があったという。

 そこで日本特種ボディーは、災害復興支援団体の「日本笑顔プロジェクト」の災害地の最前線を知るボランティアから、現場でのキャンピングカー使用について「もう少し現場の近くで使いたい」「外履きのままで使用できれば」などのリアルな要望を数多く収集。「普段使いではアウトドアに幅広く使え、災害時には本当に役立つ車両を作り出したい」と、企画段階から災害時使用を想定した開発を笑顔プロジェクトと共同で進めてきたとしている。

キャンピングカー専用シャシー いすゞ新Be-cam ハイキャブ2.0t

「EXPEDITION EAGLE」仕様概要

ベース車:キャンピングカー専用シャシー いすゞ新Be-cam ハイキャブ2.0t
駆動方式:2WD/4WD
ボディサイズ:5100×1990×2990mm(全長×全幅×全高)
乗車人数:7人
就寝人数:4人
ソーラーパネル最大能力:600W(300Wモジュール×2台)
バッテリーの種類と容量:鉛105Ah×2台~リチウム10KW
最低地上高:約170mm(キャビン下実測)※車高上げて200mm