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花火とモータースポーツが華麗に融合! 「富士モータースポーツフォレスト Fireworks by 富士山花火 2022」開催

2022年11月5日 開催

劇場型花火大会「FUJI MOTORSPORTS FOREST Fireworks by 富士山花火 2022」が富士スピードウェイで開催された

普段お目にかかれないモデルが500台以上集結

 富士山花火実行委員会は11月5日、富士スピードウェイにおいて劇場型花火大会「FUJI MOTORSPORTS FOREST Fireworks by 富士山花火 2022」を開催した。

 このイベントは富士スピードウェイを中心にさまざまなモビリティ体験を提供する複合施設「富士モータースポーツフォレスト」と連携したもので、2021年12月に初開催した「富士山花火」のスピンオフイベント。花火大会に先立ちアストンマーティン、ランボルギーニ、マセラティ、トヨタ GRヤリスの各モデルがブランドごとに本コースでパレードランを行なったほか、ポルシェジャパンは同社が主導するコミュニティイベント「ポルシェガレージ」をイベント広場で展開。1950年代のポルシェ 356から最新のBEV(バッテリ電気自動車)であるタイカンまでさまざまな年代のモデルが集まり、パレードランなどを楽しんだ。

 当日はパレードラン、夕方からの花火プログラムを通して合計500台以上のクルマが出走しており、いずれも普段めったにお目にかかれない車両ばかりで、クルマ好きにはたまらない内容となっていた。また、花火大会では音楽と共鳴するミュージック花火、長さ約1.5kmのホームストレート沿いに打ち上がる花火、ハイスピードでコースを駆け抜けるクルマと並走する花火などが見どころだったが、MCを務めたアナウンサーの古舘伊知郎氏もそれに負けじと往年のF1中継を想起させる名実況を展開。モータースポーツと花火を見事に融合させ、来場者を大いに楽しませていた。

アストンマーティン、ランボルギーニ、マセラティがブランドごとに本コースでパレードランを実施
ニュルブルクリンク24時間レースでアストンマーティンのワークスドライバーを務めたモータージャーナリストの桂伸一氏は、ハイパーカー「ヴァルキリー」で花火プログラムに参加
グランドスタンド近くにGRヤリスも集まり、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラ氏も参加
花火イベントでは音楽と共鳴するミュージック花火、200km/hを超えるスピードでコースを走行する車両と並走する花火など、独自のコンテンツが用意された

ポルシェのコミュニティを日本でもっと作りたい

300台のポルシェが富士スピードウェイに集結

 このイベントでひと際目立っていたブランドがポルシェだ。同社が展開した「ポルシェガレージ」には、事前に1500台の応募があった中から抽選で選ばれた300台が富士スピードウェイに集結するという盛況ぶりを見せた。

 ポルシェガレージのオープニングでは、ポルシェジャパン 代表取締役社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏があいさつを行ない、今回のポルシェガレージは5月の東京、10月の京都に続いて3回目の開催であることを報告するとともに、「日本のマーケットは年間に1万台ほどの販売規模となりますが、世界中でも1番のクラシックカーを大事にする国なんですね。これは非常に誇りに思っています。皆さまの情熱、パッションに改めて感謝したいです。2023年にポルシェは75周年を迎えますので、(ブランド体験施設の)ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京でより大きなイベントを開催したいと考えております。詳細はまたお伝えしたいと思います」とコメントした。

ポルシェジャパン株式会社 代表取締役社長のフィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ氏
クラシックカーから最新モデルまで多種多様なポルシェがイベント広場を埋め尽くした
フィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ社長が先導し、300台のポルシェもパレードランを実施
ポルシェジャパン株式会社 執行役員 マーケティング&CRM部の前田謙一郎氏

 インポーターが主催するイベントとしては、ルノー・ジャポンの「カングー」が世界一集まるイベントとされる「カングー ジャンボリー」、ランドローバー「ディフェンダー」の魅力と世界観を雄大なロケーションで体感できるオーナー・ファン向けイベント「DEFENDER DAY」などを想起するが、それほど多くはない。

 そんな中で2022年にポルシェガレージをはじめた理由について、会場にいたポルシェジャパン 執行役員 マーケティング&CRM部の前田謙一郎氏にうかがったところ、「これまでポルシェジャパンとしてオーナーイベントを開催したことがなかったのですが、千葉県木更津市にポルシェ・エクスペリエンスセンター東京ができたのを機に、ポルシェのコミュニティを日本でもっと作りたいなと思いはじめたのがポルシェガレージです。また、日本ではミツワ自動車(ポルシェを初めて日本に輸入した企業)さんがいらっしゃったので古い個体も非常にコンディションのいいクルマが多いのですが、そのクラシック車が海外に流れてしまっているのが残念に感じています。ポルシェジャパンとしてそういう日本の文化を守り、作り上げていきたいと思ったのもポルシェガレージをはじめたきっかけです」とコメントしてくれた。

 最新モデルのみならずらず、歴史ある名車も含めて集える機会を提供したいという今後のポルシェイベントに期待したい。