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クラリオン、「VICS WIDE(ビックス ワイド)」対応の5機種を含む2015年モデル発表会
UWVGA(1024×480ピクセル)ディスプレイの“スーパーワイドナビ”登場
(2015/4/24 19:24)
クラリオンは4月23日、カーナビゲーション、カーオーディオの新製品発表会を都内で開催した。新製品となる2015年モデルはカーナビゲーションが7機種、カーオーディオが2機種の計9モデル。
価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は「MAX775W」が12万8000円、「MAX675W」「NX715」が10万8000円、「NX615」「NX615W」が9万9800円、「NX505」「NX515」が6万9800円、「CZ215」が1万5000円、「CX315」が2万円。
モデル | 型名 | 店頭予想価格 | 発売日 |
---|---|---|---|
Smart Accessリンク スーパーワイド7.7型 UWVGA 地上デジタルTV /DVD/SD 200mm AVナビゲーション | MAX775W | 12万8000円(税別) | 6月上旬 |
Smart Accessリンク スーパーワイド7.7型 UWVGA 地上デジタルTV /DVD/SD 200mm AVナビゲーション | MAX675W | 10万8000円(税別) | 6月上旬 |
Smart Accessリンク ワイド7型 VGA 地上デジタルTV /DVD/SD AVナビゲーション | NX715 | 10万8000円(税別) | 6月下旬 |
Smart Accessリンク ワイド7型 VGA 地上デジタルTV /DVD/SD AVナビゲーション | NX615 | 9万9800円(税別) | 6月下旬 |
Smart Accessリンク ワイド7型 VGA 地上デジタルTV /DVD/SD 200mm AVナビゲーション | NX615W | 9万9800円(税別) | 6月下旬 |
モデル | 型名 | 店頭予想価格 | 発売日 |
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ワイド7型 VGA地上デジタルTV/DVD AVライトナビゲーション | NX505 | 6万9800円(税別) | 6月下旬 |
Smart Accessリンク ワイド6.2型 VGA ワンセグ/DVD/SD AVライトナビゲーション | NX515 | 6万9800円(税別) | 6月下旬 |
モデル | 型名 | 店頭予想価格 | 発売日 |
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USBスロット搭載 CD/MP3/WMAレシーバー | CZ215 | 1万5000円(税別) | 5月中旬 |
2DIN Bluetooth CD/USB/MP3/WMAレシーバー | CX315 | 2万円(税別) | 7月上旬 |
「MAX775W」「MAX675W」は幅200mmのワイド2DINに対応したモデルで、7.7型のUWVGA(1024×480ピクセル)ディスプレイを搭載する。同パネルのアスペクト比は20:9で、シネマサイズの映画などを黒帯なしのフル画面で再生することが可能。表示サイズは8型のWVGA(800×480ピクセル)ディスプレイよりわずかに大きくなる。もちろん、地図表示でも左右をワイドに見ることができるなど、ワイド化によるメリットは大きい。一般的なワイド2DINモデルがハードキーの追加などにスペースを使っているのに対し、画面サイズの大型化は新しいアプローチで魅力的と言える。
「NX715」「NX615」は2DINサイズに対応したモデルで、ディスプレイは7型WVGAを搭載。「NX615W」はNX615のワイド2DIN版で、7型ディスプレイの左右にハードキーを追加したモデルとなる。
この5モデルは地図にゼンリン製データ(16GB)を採用。クラリオン独自のクラウド情報ネットワークサービス「Smart Access」をはじめ、音声検索機能の「Intelligent VOICE(インテリジェント・ボイス)」、Bluetooth内蔵、この4月23日から提供される「VICS WIDE」対応、FM放送の周波数でAM放送を行う「ワイドFM」対応など、基本的な部分は共通。“7”系モデルはWi-Fiも内蔵する。
「NX505」「NX515」は、同社が“SDライトナビゲーション”と呼ぶベーシックモデル。昭文社製の地図データ(8GB)を採用。NX505は7型WVGA、NX515は6.2型WVGAディスプレイを搭載している。
カーオーディオは、1DIN CDレシーバー「CZ215」と2DIN CDレシーバー「CX315」の2機種。CZ215は音質を重視したモデルで、7バンドパラメトリックイコライザーによる「車両タイプ別チューニング」や「Intelligent Tune(インテリジェント・チューン)」を搭載。CX315はBluetoothを搭載し、ポータブルオーディオデバイスなどを利用したストリーミング再生やハンズフリー通話に対応する。
800ピクセルを1024ピクセルに拡大した“スーパーワイドナビ”
発表会の冒頭、壇上に立ったクラリオン 取締役社長兼COO 川本英利氏は、新商品および今後の展開などに関するスピーチを行った。「ここ2~3年、自動車業界はコネクテッドカー、自動運転などすべてのクルマがいろいろな形で情報と繋がって、それによってより豊かで安全な自動車社会を作っていこうという方向に舵を切っています。そんななか、私たちは豊かな交通社会を少しでもサポートできるように、2年前から“Smart Access”というサーバーを使って、いろんな情報をより安全に運転される方、あるいはクルマをお使いになる方に提供して参りました」と前置き。
新商品は「“Smart Access”を発展させ、1年ほど前から使っていただいております“Intelligent VOICE”、音によって声によって安全にいろいろな情報をみなさまに提供させていただくサービスもさらに充実しております」とした。また、今後についてはクラリオンが得意とする画像認識や画像処理の技術を活用し、自車の周囲を上から見た映像で再現する“SurroundEye”のアフターマーケット向け市販化、自動車メーカーと協力して自動駐車システムを製品化するなど、多くのプロジェクトが進行中であると語った。
次いで、クラリオン 常務取締役 セールス&マーケティング本部 本部長の大町秀雄氏が新商品の概要を説明。まず、国内の市場動向については2013年をピークとして右肩下がりの状況が続くと予想し、そのなかで事業を続けていくためには「クラリオンらしさのある商品を出すこと」が重要であるとの認識を示した。そこで2015年モデルは3つのシリーズで展開し、「さまざまなバリエーションでさまざまなお客様に選択していただけるようなラインアップとした」と解説。
フラグシップとなる“スーパーワイドナビ”のMAX775WとMAX675Wは「200mmワイドをいかに有効に、最大限に活用するか」を追求し、7.7型ディスプレイを搭載。単に7型を横に広げたのではなく、800ピクセルを1024ピクセルに拡大することで、今まで表示できなかった部分を表示できるようにした」と紹介。これに合わせて「新たな地図を用意した」という。
ボリュームゾーンとなるNXシリーズは「スピーディな3D地図スクロール」「地図の無料更新」「音声による操作」「最上位モデルにはWi-Fi機能を搭載してスマホと連携」などを搭載。180mm、200mmシリーズとも視認性に優れたフラットな形状にしているとした。
機能面では、2013年度からサービスを提供しているIntelligent VOICEに触れ、「目的地の検索、メールの作成&送信、電話の発信などが音声で操作可能」で、「上位モデルは3年間無料のサービスを提供する」ことをアピール。スマホでアプリをダウンロードすることで車種別の本格的なチューニングが楽しめる「Intelligent Tune App」については「今まではプロショップでやっていたものがスマホでカンタンにできる」ようになり、「音にコダワるクラリオンの、ある意味で1つの集大成」であり、「車室内を感動の空間に変えることが可能」であるとした。また、「VICS WIDE」と「ワイドFM」といった新しいサービスにいち早く対応したこともあわせて紹介した。
ベーシックモデルとなるSDライトナビゲーションシリーズは、“快適ナビNX505”と“軽快ナビNX515”の2モデル。コストパフォーマンスと機能性を両立したカーナビで、前者は「マップルナビ6」「Siri Eyes Free」などを採用するほか、メニュー画面とボタン照明の連動などにより快適さをサポート。後者は「昭文社のマップルガイドを約30冊ぶん収録」「観光ガイドからスマホ連携まで使って楽しい機能満載のナビゲーション」であるとした。
オーディオに関しては、CZ215には独自の音響テクノロジーを、CX315にはBluetoothを搭載。「ともにセンターにボリュームを配置し、使い勝手がよく見た目のいいインターフェイスを採用している」と説明した。