イベントレポート 東京オートサロン 2020

TOYO TIRE、ドリフト仕様の「GR スープラ」、4ローターの「RX-7」展示で製品をアピール

隣にはアメリカンストリートをイメージしたNITTOも出展

2020年1月10日~12日 開催

入場料:特別入場券3500円、大人一般入場券2500円、中・高校生一般入場券1800円(全日とも保護者同伴に限り小学生以下無料)

TOYO TIREのブースでは、ドリフトマシンが今にも走り出しそうな躍動感ある展示。「PROXES R888R Drift」を装着したトヨタ「GR スープラ」

 幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した「東京オートサロン 2020」(1月10日~12日)。TOYO TIREは、「TOYO TIRES(トーヨータイヤ)」と「NITTO(ニットータイヤ)」の両ブランドにてブースを出展している。TOYO TIRESブースには、Team TOYO TIRES DRIFTの川畑真人選手が乗るトヨタ「GR スープラ」や、ニュージーランド出身のドリフトドライバー“マッド・マイク”ことマイケル・ウィデット選手が乗るマツダ「RX-7」などが展示されている。

 川畑選手がドライブするドリフト仕様のトヨタ GR スープラは、GRスープラとして3UZエンジンを世界初搭載。排気量は4.3リッターでギャレットG42シリーズタービンにより1203PSを叩きだす、まさにドリフト専用モンスターマシン。タイヤは「PROXES R888R Drift」(フロント285/35ZR19、リア285/35ZR20)を使用している。

川畑真人選手が乗るトヨタ GR スープラ
トヨタ GR スープラ
1203PSを発生する3UZエンジンを世界初搭載
フロントはPROXES R888R Driftの285/35ZR19サイズ
リアはPROXES R888R Driftの285/35ZR20サイズ
PROXES R888R Drift。サーキット走行を意識しているが、公道も走行可能
トヨタ GR スープラと川畑選手。トークショーも行なわれる

 ウィデット選手が乗る1999年式のマツダ RX-7(FD3S)は、なんと4ローター2.6リッターのツインターボ仕様で1200PSを叩き出す。タイヤはPROXES R888R Drift(フロント235/40ZR18、リア255/35ZR18)を使用している。ウィデット選手は、イギリスの「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」など世界各地のイベントに参加するドリフトスター。新たにTOYO TIREとスポンサー契約を締結し、ブランドアンバサダーに就任している。

ウィデット選手が乗る1999年式のマツダ RX-7
マツダ RX-7
フロントタイヤはPROXES R888R Drift。サイズは235/40ZR18
PROXES R888R Drift

 ほかにも、「PROXES Sports」を装着したメルセデス・ベンツ「C 63」、アプト・スポーツライン「Q8」、「OPEN COUNTRY M/T」を装着したジープ「グラディエーター」が展示されている。

メルセデス・ベンツ「C 63」
フロントタイヤはPROXES Sports。サイズは255/30ZR20
PROXES Sports
アプト・スポーツライン「Q8」
PROXES Sports
ジープ「グラディエーター」
ピックアップトラック仕様
OPEN COUNTRY M/T

NITTOブース

 NITTOは、アメリカで人気のブランドというだけあって、アメリカンストリートを彷彿とさせるブース。チョークアーティスト「moe」さんによるライブペインティングも行なわれていて、これは最終日に完成する。

「INVO(インヴォ)」を装着したダッジ「チャレンジャー SRTデーモン」
INVOの独特なトレッドパターン
「MUD GRAPPLER」を装着したジープ「チェロキー」
デザイン性の高いマッドテレインタイヤMUD GRAPPLER
「RIDGE GRAPPLER」を装着するジープ「グラディエーター」
マッドテレーンとオールテレーンを併せ持つRIDGE GRAPPLER
チョークアーティスト「moe」さんによるライブペインティング
完成は最終日のお楽しみ

OPEN COUNTRYシリーズのサイズラインアップ拡充などが語られたプレスカンファレンス

 開幕日となる10日のプレスカンファレンスでは、冒頭にTOYO TIRE 代表取締役社長 清水隆史氏が登壇し、2019年のオートサロンでは、全出展車両を対象にした来場者による投票コンテストにおいて、2年連続の優秀賞を受賞したこと、最も印象に残ったブースの11位に入ったことを報告した。

 また、本格オフロードタイヤ「OPEN COUNTRY」シリーズは、本格的SUVタイヤの代名詞とも言えるブランドとなり、最も過酷なオフロードレースのバハ1000でアラン・アンプディア選手のドライブする「OPEN COUNTRY M/T-R」装着車両が昨年優勝したことや、ウィデット選手とスポンサー契約を締結し、ブランドアンバサダーに就任したことの発表もあった。

TOYO TIRE株式会社 代表取締役社長 清水隆史氏

 レースへの参加など製品開発に関して清水社長は、「国際的なレースに継続して参戦しつつ、プロフェッショナルたちの奮闘から得られた知見を蓄積し、商品開発へとフィードバックを続けていきたい。オーバーランダー(オフロードを走破し、移動しながら旅をする)・スタイルが、海外だけでなく日本でも流行してきている。常に先行してトレンドを作っていくブランドでありたい。OPEN COUNTRYシリーズは、日本でもたいへん好評。本年はサイズラインアップを拡充して、ホワイトレター(タイヤサイドウォールのメーカーやブランド名を白色にする装飾)も導入する」と今後について述べた。

 今年のブースに関して清水社長は、「見て触れて感じて、タイヤに対する見方をアップデートすることをお手伝いできるブース。面白みのあるライティングにこだわり、臨場感と躍動感を前面に出すダイナミックな作りで、TOYO TIRESの世界観に触れてもらえるブースとなっている。個性的なクルマたちが道をしっかりと駆けていくイメージを表現している。TOYO TIREブースの隣に出展するアメリカンストリートをテーマに仕上げたNITTOブースも渡り、楽しんでいただきたい」と語った。

 最後に「2020年は、記念すべき創業75年を迎える年となった。ここまで続いたのはプロ仕様の追求をはじめ、他にはない価値を実現するこだわりを追い続けてきたこと、そして何より多くのお客さまに支えていただいたおかげにほかならない。100周年に向けた次の25年のスタートラインとも言える年。未来に向けた道づくりの年として1人ひとりのチャレンジを結実させ、意識をそろえて自ら道を作る。そういう年にしていきたい」と結んだ。

今年は創業75周年の記念の年

 続けて、TOYO TIREがサポートする世界的ラリードライバーのケン・ブロック選手、Team TOYO TIRES DRIFTに所属しドリフト競技D1で3度のシリーズ総合チャンピオンになった川畑真人選手、ブランドアンバサダーに就任したドリフトドライバーのマイケル・ウィデット選手、2019年のバハ1000で優勝したオフロードレースドライバーのアラン・アンプディア選手のタイヤに関するトークがあった。

 さらに、2019年に行なわれたアジアクロスカントリーラリーに「FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES」で監督として参戦した俳優の哀川翔さんをスペシャルゲストに迎えたトークも行なわれ、川畑選手と昨年の東京オートサロンのTOYO TIREブースで意気投合し、ドライバーを依頼することになったいきさつや、ガソリン車部門で第2位という成績を収めたことの報告があった。

世界的ラリードライバーのケン・ブロック選手。ジムカーナ用も、自分が街乗りしている車両もすべてTOYO TIREにしていて、欲しいパフォーマンスをそのまま得られるとのこと
Team TOYO TIRES DRIFT所属の川畑真人選手。PROXES R888R Driftはグリップ力がすごいと絶賛。ドリフト競技では滑らせるが、スピードも要求されるためグリップ力が武器になるとのこと
ブランドアンバサダーに就任したマイケル・ウィデット選手。ミリ単位でコントロールする時グリップ力がとても力になっている。ドライだけではなくウェット時のパフォーマンスがよいとのこと
2019年のバハ1000で優勝したアラン・アンプディア選手。バハ1000は世界で最も過酷な路面を走らなければいけない。OPEN COUNTRY M/T-Rでは自分のしたいパフォーマンスができるとのこと
サプライズゲストで登場したFLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESチーム監督の哀川翔さん
アジアクロスカントリーラリー走行時の映像をバックにトーク。川畑選手のドライブでガソリン車部門2位との報告

 東京オートサロン 2020会期中には、哀川さんと川畑選手の2名と、ケン・ブロック選手、ウィデット選手、川畑選手の3名によるステージトークショーがそれぞれ1日1回行なわれる。ほか、ブロック選手とウィデット選手のサイン会が1日2回行なわれる予定となっている。詳しい時間はブースに掲示されるのでチェックしてほしい。

村上俊一