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英アストンマーティン、新型「DB11」に搭載するV12エンジンの製造開始

自社製造のエンジンは1基の組み立てを1人の組立工が担当

2016年6月20日(現地時間)発表

 英アストンマーティンは6月20日(現地時間)、新型「DB11」に搭載するV12エンジンの製造を、ドイツ ケルンのアストンマーティン・エンジン・プラント(AMEP)で開始した。同モデルの価格は英国で15万4900ポンド、ドイツで20万4900ユーロ、米国で21万1995ドルとアナウンスされており、納車開始は2016年の第4四半期を予定する。

“DB史上最速かつ最強”を謳うDB11は、パワートレーンに新開発のV型12気筒5.2リッターツインターボエンジンとZF製8速トルクコンバーター・オートマチック・ギヤボックスを組み合わせる。最高出力447kW(608PS)/6500rpm、最大トルク700Nm/1500-5000rpmを発生し、0-100km/h加速は3.9秒、最高速は322km/hに達するという。

 年間8000基のエンジンを製造する能力を備えるAMEPは1万2500m2の工場面積を持ち、エリアを4つに分割。各エリアではシリンダーブロックの加工、シリンダーヘッドの加工、手作業による組立作業、そして完成したエンジンの受け取りと輸送が行なわれている。

 組立作業については、最高レベルのクオリティを実現するため1人のエンジン組立工が各エンジンの組立を最初から最後まで担当。V12エンジンの製造には、1基あたり8時間が費やされるという。組立の完成後、各エンジンに対してAMEP内の施設で厳格なコールド/ホット試験が実施され、その後さまざまな試験基準に合格したエンジンだけが、アストンマーティンの本拠地である英国ゲイドンの本社に輸送される流れになっている。

AMEPは1万2500m2の4つのエリアに分けられ、各エリアではシリンダーブロックの加工、シリンダーヘッドの加工、手作業による組立作業、そして完成したエンジンの受け取りと輸送が行なわれる
エンジンの組立作業は、1人のエンジン組立工が各エンジンの組立を最初から最後まで担当

 アストンマーティン・パワートレイン・チーフエンジニアのブライアン・フィッツサイモンズ氏は、新しいエンジンの製造が開始されたことに関して「この新しいエンジンが、AMEPでフル製造を開始できたことを大変誇りに思います。私とチームの全員は、この5.2リッター・ツインターボ・エンジンを設計・開発するために、すべての情熱を注ぎ込みました。AMEPのような最先端の設備を使用することによって、細部にまで目が行き届いたエンジンを開発することが可能になりました。私は、アストンマーティンのエンジニアとして、非常にエキサイティングな時間を過ごすことができました。この新しいツインターボV12エンジンは、まだ始まりにすぎません」とコメント。

 また、アストンマーティン社長兼最高経営責任者(CEO)のアンディ パーマー氏は、「AMEPは、アストンマーティンのサクセスストーリーにおける大きなハイライトであり、アストンマーティンの栄光の歴史における宝石のような存在でもあります。ハイパフォーマンスなエンジンを自社で設計および製造できるという能力は、特別な意味を持っています。それによって、最高レベルの品質管理が可能になり、アストンマーティンのクルマが高い名声を得るために必要な、あらゆる重要な特性を実現することができるからです。私は、新しいツインターボV12エンジンの開発は、より大きな成功を収めるための序章にすぎないと確信しています」と述べている。