日産、「NV200 バネット」仕様向上。衝突被害軽減ブレーキ搭載でAT車は「サポカー」に

「NV200 バネット」を仕様向上

　日産自動車は1月9日、「NV200 バネット」を仕様向上して発売した。価格は176万6600円～272万8000円。

　今回の仕様向上では、新たにADAS（先進運転支援システム）を拡充。フロントウィンドウに設置したカメラとフロントレーダーを使い、車両前方にある障害物との衝突回避や被害軽減を行なう「インテリジェント エマージェンシーブレーキ（衝突被害軽減ブレーキ）」をはじめ、「ハイビームアシスト」「LDW（車線逸脱警報）」などの先進安全技術を採用。

　また、クラス初の装備として、フロントカメラで道路脇にある「進入禁止」「最高速度」「一時停止」といった標識を認識し、車内のディスプレイによる警告表示や警告音などによって注意喚起を行なう「標識検知機能（進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知）」を搭載している。

　この衝突被害軽減ブレーキの採用により、NV200 バネットのAT車は経済産業省や国土交通省などが推進する安全運転サポート車の「サポカー」に該当している。

NV200 バネット バン

NV200 バネット ワゴン

NV200 バネット バン GX。ボディカラーは「ブリリアントシルバー」

フロントウィンドウにカメラを追加

前方にある障害物との衝突回避や被害軽減を行なう「インテリジェント エマージェンシーブレーキ（衝突被害軽減ブレーキ）」を採用

対向車などを検知してヘッドライトのハイ/ローを切り替える「ハイビームアシスト」

「LDW（車線逸脱警報）」の作動イメージ

NV200 バネット チェアキャブ 車いす2名仕様

　日産の関連会社であるオーテックジャパンが手掛ける福祉車両「ライフケアビークル」シリーズの「NV200 バネット チェアキャブ」も仕様向上を実施。価格は260万5000円～278万5000円（消費税非課税）。

　ベース車同様のADAS装備充実を行なったことに加え、車いすの乗降性を向上させるため、スロープの幅を拡大。また、3列目シート位置にある車いす固定装置では車いすの固定フックを床下格納可能にして、車いす乗降時にスムーズな車内移動ができるようにしている。このほか、車内に貼付している説明ラベルなどを変更し、操作手順が分かりやすいよう改良した。

NV200 バネット チェアキャブ

車いすの乗降性を向上させる改良を実施

オプション設定している「助手席スライドアップシート」