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アストンマーティン、「新しい日常生活」適合しつつ英国工場生産再開

2020年5月7日(現地時間) 発表

アストンマーティン・ラゴンダは英国工場で段階的に生産を再開

 アストンマーティン・ラゴンダは5月7日(現地時間)、同週より生産を徐々に再開すると発表した。これは、車両の生産を慎重に再開させるという事業方針に従ったもので、注意深く策定された計画に基づき、国民保健サービスを保護して新型コロナウイルス感染症と闘うための「新しい日常生活」に適合しながら、従業員による職場への復帰を段階的に開始するもの。

 同社は、労働組合と緊密に連携した上で、ウェールズのセント・アサン工場での作業を安全に再開できるように、詳細な職場復帰手順を策定。英国ウォリックシャー州のゲイドン本社工場の従業員も、ほかのさまざまな英国拠点のオフィスおよびサポート・スタッフと共に、後日職場に復帰する予定だという。

 綿密に計画された「拠点業務手順」は、各従業員、同僚、その家族、そして社会全体を保護することを目的としたもの。社会的距離、健康、衛生に関する指示は、従業員が家を出る準備から会社に到着するまでの手順、拠点での移動方法、休憩や食事の方法、仕事中に気分がわるくなった場合の対処方法、訪問者や請負業者との接触方法、帰宅時の手順など、仕事に関わるあらゆる側面に及ぶという。各拠点を移動する際や、生産車の配車の際に使用する、個人防護具の管理に関する詳細なガイダンスも作成した。

 さらに、生産現場における従業員数を制限し、指定された時間に働くことで、従業員の行動をサポート。従業員同士の距離を保つための数十項目に及ぶ個別の行動指針と指示も作成した。

 仕事に復帰する全従業員には、適切な個人防護具が提供され、現場では常にマスクを着用し、職場に到着したときには体温測定も実施する。

現場ではマスクを着用
体温測定も実施
従業員同士の距離を保つためのルールも

 アストンマーティン・ラゴンダのセント・アサン工場生産担当ディレクター スコット・ワード氏は、慎従業員の安全と継続的な健康を守ることを、何よりも最優先したと言い、「セント・アサン工場では、ブランド初のSUVであり、ファンの方々が待ち望んでいるDBXの生産を段階的に再開するための準備が進められました。この準備作業では、従業員の健康と安全を守ることに加え、当然のことながら、非常に厳しい医療の最前線で献身的に働いている国民保健サービスのスタッフの負担をこれ以上増やすことのないように全力を尽くしました」と述べている。

 ウェールズ州統一労働組合の労働者代表兼安全衛生責任者であるフィリップ・リアドン氏は、「統一労働組合は、アストンマーティン・ラゴンダと緊密に連携して、ロックダウン状態から事業活動を再開する際に、従業員が安全に職場に復帰できるようにすることを最優先して対策を講じています。そうすることで、私たち労働組合のメンバーは、セント・アサンだけでなく、英国におけるアストンマーティンのすべての拠点において、持続可能なビジネスを再開するという共通の願いをサポートしています」と述べている。

従業員の安全と健康を守り、医療現場への負担を増やさないよう全力の対策を取っているという