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ホンダF1 田辺豊治TD、「パワーユニットマニュファクチャラーとしての責任を来シーズンが終了する最後まできちんと果たしていきます」

ニュルブルクリンクでのF1開催を前にコメント

ホンダF1 テクニカルディレクター 田辺豊治氏 (C)Getty Images / Red Bull Content Pool

 10月7日、本田技研工業は「Hondaモータースポーツ」のWebサイトを更新。ホンダF1撤退発表後初となるF1第11戦アイフェルGPへ向けてのプレビューを掲載した。アイフェルGPはニュルブルクリンクで開催され、現行のハイブリッドPU(パワーユニット)を使用したF1としては初開催になる。使用されるコースは、ニュルブルクリンク24時間レースで使用されている全長20km以上のノルドシュライフェではなく、GPシュトレッケと呼ばれる南側のグランプリコース。15のコーナーで構成された全長5.148kmを60周する。

 このプレビューにおいて、ホンダF1 テクニカルディレクター 田辺豊治氏のコメントが掲載された。田辺TDは、「先週、Hondaは2021年末でF1参戦を終了するという決定をアナウンスしました。Honda F1のプロジェクトメンバー全員が、我々のすばらしいパートナーであるAston Martin Red Bull Racing・Scuderia AlphaTauri とのプロジェクトを終えなければいけないということを本当に残念に思っています。両チームとここまで一緒に進化を続け、表彰台や勝利を獲得してこられたことを改めて誇りに思うとともに、両チーム、ドライバーと一緒にこの先に残された一戦一戦を今まで同様に全力を尽くして戦い、さらなる勝利をつかみ取りたいと考えています。また、両チームはもとよりFIA・F1に対してもパワーユニットマニュファクチャラーとしての責任を来シーズンが終了する最後まできちんと果たしていきます」とホンダのF1撤退についてコメントしたほか、ニュルブルクリンクの特性についても分析している。

 前戦終了後には、「今自分たちの持っているPUを。チームは自分たちのクルマですよね、それをどうやって使うかってことを、しっかりシミュレーションして検討して向かうことになります」と語っており、ホンダPUの進化が試されるサーキットになっている。

 HondaモータースポーツのWebサイトでは、マックス・フェルスタッペン選手、アレクサンダー・アルボン選手、ピエール・ガスリー選手、ダニール・クビアト選手のコメントも掲載されており、ホンダF1に関する意気込みが語られている。

マックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)(C)Getty Images / Red Bull Content Pool