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F1第6戦 スペインGP、レッドブル・ホンダは2位獲得 メルセデス勢は1位と3位に

ハミルトン選手がポール・トゥ・ウイン

2020年8月16日 決勝

F1第6戦 スペインGP。2位に入ったレッドブル/ホンダのマックス・フェルスタッペン選手(33号車) (c)Getty Images / Red Bull Content Pool

 F1第6戦 スペインGPが8月14日~16日(現地時間)、スペイン カタロニア州バルセロナのカタロニア・サーキットで開催された。8月16日14時10分から決勝レースが行なわれた。例年であれば、5月の上旬に行なわれるスペインGPだが、今年はCOVID-19の感染拡大という事態を受けて、F1GPのスケジュールも大幅に変更。8月中旬の開催となった。

 予選ではルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)、バルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)とメルセデス勢が1-2で、3位がマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)という表彰台の常連3人が占め、予選が速いメルセデスと決勝に強いレッドブル・ホンダという構図の中でレースが行なわれた。

 決勝レースはポールからスタートしたハミルトン選手がポール・トゥ・ウインで優勝。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手は予選3位から1つ順位を上げて2位になった。3位はメルセデスのボッタス選手。ほぁのホンダPU(パワーユニット)勢はアレクサンダー・アルボン選手(23号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が8位、ピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)が9位と3台が入賞となった。

ポールのハミルトン選手がポールから抜群のスタート、フェルスタッペン選手が3位から2位に上がる

レースのスタートシーン (c)Getty Images / Red Bull Content Pool

 レースは気温30℃、路面温度49℃という高い気温、路面温度の中で行なわれた。ポールからスタートしたのはルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)で、チームメイトのバルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)が2位とメルセデス勢が1-2。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が3位、アレクサンダー・アルボン選手(23号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)が6位からスタートした。4位、5位にはレーシングポイント勢が並んでいる。

 スタートではポールポジションのハミルトン選手が順当にスタートしたのに対して、2位からスタートしたバルテリ・ボッタス選手は、予選3位からスタートしたマックス・フェルスタッペン選手と予選5番手からスタートしたランス・ストロール選手(18号車 レーシングポイント・BWT・メルセデス)に抜かれ4位に下がってしまった。

 その後ボッタス選手は5周目にストロール選手をDRSを利用して1コーナーでオーバーテイク。これで3位に上がり、ハミルトン選手、フェルスタッペン選手、ボッタス選手というトップ3が形成された。その後ろにレーシングポイントの2台、レッドブル・ホンダのアルボン選手というトップ6になった。

 トップ10は各車とも3つのタイヤ(ハード、ミディアム、ソフト)のうちソフトタイヤでスタートしており、タイヤ寿命に関しては厳しく、ソフトタイヤをケアしながら走る走行に。ピレリの予測では15~25周ぐらいにタイヤを交換できるウインドウが開き、ミディアムに変えた場合には2ストップに、ハードに変えた場合には1ストップになると予想されている。

 トップ勢の中では19周目にアルボン選手がハードタイヤに交換。それに続き22周目にフェルスタッペン選手がミディアムに交換し、1つ順位を下げてコースに戻った。その翌周にトップのハミルトン選手とボッタス選手もタイヤ交換に入り、いずれもミディアムタイヤに交換。これでトップ3は全車2ストップ作戦だと考えられる。

トップ3はスタート直後の順位でゴール。フェラーリのベッテル選手がソフトタイヤを持たせて7位入賞

 レースが折り返しを迎えると、トップ3はそれぞれ5秒差と2秒差とそれぞれ単独走行になり、レースは落ち着いた展開になった。レースが動いたのは42周目、ここでレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手が再びミディアムにタイヤ交換。これでボッタス選手にアンダーカットされる可能性を潰して順位を確定する作戦に出る。

 49周目にメルセデスのボッタス選手がソフトタイヤに交換。次いでハミルトン選手が51周目にミディアムに交換。この結果、トップ3の順位はほぼ確定。1位ハミルトン選手、2位フェルスタッペン選手、3位ボッタス選手という順位になった。

 この結果トップ3はほぼ確定し、レースの焦点は4位以下の争いに移っていった。この中でギャンブルに出たのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテル選手(5号車 フェラーリ)で、本来は2ストップをする予定を1ストップに切り替えてソフトタイヤでレースの半分以上を走ることにした(ピレリの予想ではソフトタイヤの寿命は25周)。

 ベッテル選手はランス・ストロール選手(18号車 レーシングポイント・BWT・メルセデス)とカルロス・サインツ選手(55号車 マクラーレン・ルノー)の2台には抜かれたものの、レッドブル・ホンダのアルボン選手には抜かれずに7位でゴールした。

レース終盤雨雲が近づいたものの、結局雨は降らずそのままゴールとなった (c)Getty Images / Red Bull Content Pool

 結局レースはメルセデスのハミルトン選手がポール・トゥ・ウイン、2位はレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手、3位はボッタス選手。4位、5位はレーシングポイントのストロール選手、コロナ感染から復活したセルジオ・ペレス選手(11号車 レーシングポイント・BWT・メルセデス)、6位はマクラーレンのサインツ選手。

 ホンダ勢はアルボン選手が8位、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)が9位、ダニール・クビアト選手(26号車 アルファタウリ・ホンダ)が12位となった

F1第6戦 スペインGP 決勝結果
順位カーナンバードライバー車両周回数タイム(2位以下は差)
144ルイス・ハミルトンメルセデス661時間31分45秒279
233マックス・フェルスタッペンレッドブル・レーシング・ホンダ66+24.177s
377バルテリ・ボッタスメルセデス66+44.752s
418ランス・ストロールレーシングポイント・BWT・メルセデス65+1 lap
511セルジオ・ペレスレーシングポイント・BWT・メルセデス65+1 lap
655カルロス・サインツマクラーレン・ルノー65+1 lap
75セバスチャン・ベッテルフェラーリ65+1 lap
823アレクサンダー・アルボンレッドブル・レーシング・ホンダ65+1 lap
910ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ65+1 lap
104ランド・ノリスマクラーレン・ルノー65+1 lap
113ダニエル・リカルドルノー65+1 lap
1226ダニール・クビアトアルファタウリ・ホンダ65+1 lap
1331エステバン・オコンルノー65+1 lap
147キミ・ライコネンアルファロメオ・レーシング・フェラーリ65+1 lap
1520ケビン・マグネッセンハース・フェラーリ65+1 lap
1699アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ・レーシング・フェラーリ65+1 lap
1763ジョージ・ラッセルウイリアムズ・メルセデス65+1 lap
186ニコラス・ラティフィウイリアムズ・メルセデス64+2 laps
198ロマン・グロージャンハース・フェラーリ64+2 laps
NC16シャルル・ルクレールフェラーリ38DNF