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ホンダF1 田辺豊治TD、「今日は4台完走、4台入賞という目標を一つクリアすることができた」
次戦ニュルブルクリンクはハイブリッド初のため予想が難しい
2020年9月28日 01:26
9月27日、F1第10戦 ロシアGPがソチ・オートドロームにおいて開催された。ホンダPU(パワーユニット)を搭載するマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)は2位、ダニール・クビアト選手(28号車 アルファタウリ・ホンダ)は8位、ピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)は9位、アレクサンダー・アルボン選手(23号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)は10位とすべて入賞しポイントを獲得。4台すべてが入賞するのは、2019年のモナコGP以来となる。これにより、ホンダPU搭載車は9戦連続表彰台、ソチでは初の表彰台獲得となった。
ちなみにホンダ ハイブリッドパワーユニットにとっては20回目の表彰台になり、これは第3期ホンダF1の19回という表彰台獲得回数を超えたことになる。
決勝レース終了後、ホンダF1 テクニカルディレクター 田辺豊治氏のオンライン会見が行なわれた。
田辺豊治 ホンダF1 TD
今日は4台完走、4台入賞という目標を一つクリアすることができました。ここのところPU起因のリタイア、特にマックス選手は2戦連続、それにもちょっと絡んだかなあっていうガスリー選手の接触リタイアともありなかなか難しい状況でした。今日は4台完走ということで、非常によかったと思ってます。
4台入賞と言っても、マックス選手はハミルトン選手のペナルティもありましたけれども、スタートダッシュを決めてというところでドライバーのコメントにもありますが、ダーティ側の路面だったので、なかなか蹴り出しよく行けずにスタート直後は3位に落ちてしまいました。けれども、その後2位を確実にポジションキープして2位獲得。
アルボン選手はギヤボックストラブルで、交換ペナルティで15位スタート。トラフィックでかなり苦労をしたんですけど、何とかポイント圏内にこぎつけたというところでした。
アルファタウリの2台もレース中力強い走りを見せてくれていました。クビアト選手は母国ということで8番手はよかったと思います。ガスリー選手も続いて9番手。
4台入賞と言っても、2、8、9、10ともうちょっとばらけて10位以内に入ってくれると、本当は望ましいんですけども。これから4台完走、4台入賞といってもさらによい形でのレースポジション終了というのを目指して両チームとさらなるパフォーマンスアップを図っていきたいと考えています。
これまでこのロシアGPでホンダPUは苦戦気味だったが、2020年の後半戦幕開けとなる第10戦において練習走行、予選、決勝とノートラブルで走り切り、2位表彰台を含む4台入賞と安定感のある強さを見せた。田辺TDは「2、8、9、10ともうちょっとばらけて10位以内に入ってくれると、本当は望ましい。これから4台完走、4台入賞といってもさらによい形でのレースポジション終了」と、さらなる成績の向上を語っていた。
ソチは標高の低いサーキットであったが、次戦のF1第10戦 アイフェルGPは標高640mほどのニュルブルクリンクで開催される。この標高の高さはどのように影響するのだろうか? 田辺TDに聞いたところ「行ってみないと分からないが、気温が低そうなので、エアロの影響も含めてトータルパフォーマンスとしてどうなるか。ハイブリッドで初のレースになるということを含めて予想をするのを非常に難しいと思っています」と予想し、「我々としては、対他の予想をしてあーのこーのはなんとも言えませんので、自分たちの中で、今自分たちの持っているPUを。チームは自分たちのクルマですよね、それをどうやって使うかってことを、しっかりシミュレーションして検討して向かうことになります」と語ってくれた。
ハイブリッドのPUになって初開催となるニュルブルクリンクでのアイフェルGP。ホンダモータースポーツのTwitterでは、「本来は鈴鹿で日本GPが行われるはずだった日のレースだけに、いい報告ができるよう全力で挑み続ける」と、強い意気込みを表明している。
#F1jp本日も多くのご声援をありがとうございました🙏
— HondaモータースポーツLive (@HondaJP_Live)September 27, 2020
次戦は、10/11(日)にドイツ・ニュルブルクリンクで行われるアイフェルGPです🇩🇪
本来は鈴鹿で日本GPが行われるはずだった日のレースだけに、いい報告ができるよう全力で挑み続けます。
引き続き、応援いただればうれしいです。#PoweredByHondapic.twitter.com/nc6IJC3gyc
F1第10戦 ロシアGP 決勝結果
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | 周回数 | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 53 | 1時間34分00秒364 | 0 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 53 | +7.729秒 | 0 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 53 | +22.729秒 | 0 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント・BWT・メルセデス | 53 | +30.558秒 | 0 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 53 | +52.065秒 | 0 |
6 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 53 | +62.186秒 | 0 |
7 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 53 | +68.006秒 | 0 |
8 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 53 | +68.740秒 | 0 |
9 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 53 | +89.766秒 | 0 |
10 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 53 | +97.860秒 | 0 |
11 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 52 | +1周 | 0 |
12 | 20 | ケビン・マグネッセン | ハース・フェラーリ | 52 | +1周 | 0 |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 52 | +1周 | 0 |
14 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 52 | +1周 | 0 |
15 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・ルノー | 52 | +1周 | 0 |
16 | 6 | ニコラス・ラフィティ | ウイリアムズ・メルセデス | 52 | +1周 | 0 |
17 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース・フェラーリ | 52 | +1周 | 0 |
18 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 52 | +1周 | 0 |
NC | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン・ルノー | 0 | DNF | 0 |
NC | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント・BWT・メルセデス | 0 | DNF | 0 |