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F1第14戦イタリアGP、フェルスタッペンとハミルトンが再びクラッシュで両者リタイア マクラーレンが2012年以来の優勝で1-2フィニッシュ
2021年9月12日 23:45
F1第14戦イタリアGPが9月10日~12日の3日間にわたって、モンツア・サーキットにおいて開催された。イタリアGPは、今年のイギリスGPで初めて試された金曜日に予選、土曜日にレース形式のスプリント予選、日曜日決勝レースという特別なスケジュールと同様の形式で行なわれた。
土曜日のスプリント予選では、バルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)が1位でゴールしポールポジションを獲得したが、ボッタス選手はパワーユニットの交換をスプリント予選前に行なっていたため、レースは最後尾からスタートになることが決定していた。
このため、実質的なポールポジションは2位のレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手(33号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)。2番グリッドにマクラーレンのダニエル・リカルド選手(3号車 マクラーレン・メルセデス)、3番グリッドはランド・ノリス選手(4号車 マクラーレン・メルセデス)、4番グリッドにルイス・ハミルトン選手(44号車 メルセデス)という並びに。
チャンピオンを争う2人が2台のマクラーレンを挟んでスタートすることになった。このため、ハミルトン選手はほかのドライバーがミディアムタイヤを選択する中で、ハードタイヤを選択し、タイヤ戦略を逆にすることで順位を上げる作戦に出た。
チャンピオンを争うフェルスタッペン選手とハミルトン選手がバリアンテでクラッシュしリタイア
Another hugely dramatic moment in the Verstappen/Hamilton title battle 💥😮#ItalianGP🇮🇹#F1pic.twitter.com/P4J4bN6wX2
— Formula 1 (@F1)September 12, 2021
日曜日の決勝レースは、2番グリッドのリカルド選手が抜群のスタートを見せ1コーナーまでにフェルスタッペン選手をオーバーテイクしてトップに立った。3番手にはハミルトン選手が上がってきた。ハミルトン選手は1つ目のシケインまでにフェルスタッペン選手に追いつきオーバーテイクしようとするが、両車は接触しハミルトン選手はコース外を走ることになり、スタートで抜いていたノリス選手に再び抜き返された。
この結果序盤のレースは、トップがリカルド選手、2位がフェルスタッペン選手、以下、ノリス選手、ハミルトン選手という展開で進んでいった。このモンツア・サーキットはストレートとシケインで構成されている超高速サーキットだが、前のクルマに追いつくと乱流によりオーバーテイクが難しく、レースは膠着状態となった。
23周目にリカルド選手がピットストップ、その翌周にフェルスタッペン選手もピットストップするが、ピット作業に定評があるレッドブルとしてはめずらしくタイヤ交換を失敗し11秒もかかってしまい、大きく後退することになってしまった。
その翌周にノリス選手もピットストップを終えると、マクラーレン2台の後ろにフェルスタッペン選手が入ることになり、さらに難しいレース展開になった。
その翌周(26周目)にハミルトン選手がピットに入りタイヤ交換すると、フェルスタッペン選手の直前にピットアウト。2台はもつれ合ったまま1コーナーのシケイン(バリエンテ)に入っていき、クラッシュしてサンドトラップにはまってしまう。これで2台はリタイアになり、車両の処理のためセーフティカーが出されることになった(両車のクラッシュに関してはレース後に審議されることになった)。
両車ともリタイアだが、フェルスタッペン選手にとってはスプリント予選でのポイントが加算されるため、前戦よりもポイントリードを拡大した状態で次戦に向かうことになる。最低限のダメージリミテーションとなったことは否めないだろう。一方ハミルトン選手にとっては得意のモンツアで逆転して差をつけたいと思っていただけに損をした感じだ。
マクラーレンが2012年以来9年ぶりの優勝を1-2フィニッシュで、優勝はリカルド選手
レースはリカルド選手がリードのまま、2位にはセーフティカーのタイミングで上手くピットに入ったシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)、3位はノリス選手、4位はレッドブル・ホンダのもう1台セルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)、5位はカルロス・サインツ選手(55号車 フェラーリ)、6位は最後尾から追い上げてきたボッタス選手という順位に。
31周目にレースが再開されるとノリス選手がルクレール選手を2つめのシケイン(ロッジア)でオーバーテイク、これでマクラーレンが1-2フォーメーションを形成する。そして4位を走っていたペレス選手もルクレール選手をロッジアでオーバーテイク、これで3位に上がる。
ただし、ペレス選手はルクレール選手を抜いたときにコース外を走行したことで5秒のタイムペナルティを受けることになり、すでにルーティンのピットストップを終えているため、レース結果に5秒加算されることになった。なお、ルクレール選手はその後、ボッタス選手にも抜かれ5位に下がった。
トップ5台は等間隔で隊列を作り、それぞれ前のクルマを抜けず、リカルド選手、ノリス選手の順でマクラーレンが1-2フィニッシュを飾った。
リカルド選手の優勝はレッドブル・ルノー時代の2018年モナコGP以来で、レッドブル以外のチームで初めて優勝した(しかもリカルド選手は最終ラップにファステストラップもマークし1点加算)。
マクラーレンの優勝は、2012年のブラジルGPでジェンソン・バトン選手が優勝して以来となる。
コース上ではペレス選手が3位でゴールしたが、5秒加算のペナルティにより5位に降格。これにより4位でゴールしたボッタス選手が3位に繰り上がって、最後尾から表彰台でゴールして見せた。4位はフェラーリのルクレール選手、5位は前述の通りペレス選手、6位がフェラーリのサインツ選手となった。
アルファタウリ・ホンダの2台は、ピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)はスプリント予選でクラッシュしてリタイアに終わったため、パワーユニットの交換を決断しピットレーンスタートを選択したが、スタートして直ぐにピットに戻りリタイアを選択。角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)は15番グリッドからスタートだったが、レース直前にブレーキに問題が発見されたため、ピットガレージに車は戻され、レースをスタートすらできずにリタイアすることになった。
F1第14戦イタリアGP 決勝結果(暫定)
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | 周回数 | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 53 | 1時間21分54秒365 | 26 |
2 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 53 | +1.747秒 | 18 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 53 | +4.921秒 | 15 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 53 | +7.309秒 | 12 |
5 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング・ホンダ | 53 | +8.723秒 | 10 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 53 | +10.535秒 | 8 |
7 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・メルセデス | 53 | +15.804秒 | 6 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 53 | +17.201秒 | 4 |
9 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 53 | +19.742秒 | 2 |
10 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 53 | +20.868秒 | 1 |
11 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 53 | +23.743秒 | 0 |
12 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・メルセデス | 53 | +24.621秒 | 0 |
13 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 53 | +27.216秒 | 0 |
14 | 88 | ロバート・クビサ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 53 | +29.769秒 | 0 |
15 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 53 | +51.088秒 | 0 |
NC | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース・フェラーリ | 41 | DNF | 0 |
NC | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 25 | DNF | 0 |
NC | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 25 | DNF | 0 |
NC | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 3 | DNF | 0 |
NC | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 0 | DNS | 0 |
YouTube FORMULA 1ダイジェスト映像
トップ | https://www.youtube.com/channel/UCB_qr75-ydFVKSF9Dmo6izg |
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第1戦バーレーンGP | https://www.youtube.com/watch?v=QuBlV0dixMo |
第2戦エミリア・ロマーニャGP | https://www.youtube.com/watch?v=ds0BC8RDJ5o |
第3戦ポルトガルGP | https://www.youtube.com/watch?v=-9-8gvYantk |
第4戦スペインGP | https://www.youtube.com/watch?v=HuLdJLB6sBo |
第5戦モナコGP | https://www.youtube.com/watch?v=GK5qm8AZ1dQ |
第6戦アゼルバイジャンGP | https://www.youtube.com/watch?v=suZHkUxPzjE |
第7戦フランスGP | https://www.youtube.com/watch?v=5hBwgJtMxLM |
第8戦シュタイアーマルクGP | https://www.youtube.com/watch?v=tr4gf_iae20 |
第9戦オーストリアGP | https://www.youtube.com/watch?v=LxLVqf5OtIE |
第10戦イギリスGP | https://www.youtube.com/watch?v=FRt8hXFb0Vg |
第11戦ハンガリーGP | https://www.youtube.com/watch?v=a2kkuQS_gXk |
第12戦ベルギーGP | https://www.youtube.com/watch?v=MjmywbEfzk0 |
第13戦オランダGP | https://www.youtube.com/watch?v=rXhGajRFLlY |