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トヨタ、ダイハツの試験不正行為判明により「ライズ」の販売・出荷停止 「ガバナンスの在り方などにつき、改めて検討し、徹底的に見直し」

販売・出荷停止となったトヨタ「ライズ」のハイブリッド車

国内モデルでも認証手続きの不正

 トヨタ自動車は5月19日、ダイハツ工業よりOEM供給を受けている「ライズ 」のハイブリッド車について、電柱などを模したポールを車両側面に衝突させる試験(UN-R135)に関する認証手続きに不正があることが判明したため、販売・出荷を停止したことを発表した。対象車はライズ ハイブリッドで、対象台数は5万6111台(ダイハツ ロッキー ハイブリッドは2万2329台で、計7万8440台)。

 この不正については、4月28日にダイハツが公表した海外向け車両の側面衝突における不正行為を受け、ダイハツが認証業務の社内総点検を行なう中で判明したという。

 ダイハツはこの件について発表および会見を実施。その詳細については、関連記事にてお伝えしている。

 前回の不正発覚後、5月12日にグループ各社トップが集まり、「トヨタグループとして誠実にものづくりに向き合う」と、グループとしての認識を新たにしたという。「弊社も含め各社が全社を挙げて、これまでのガバナンスの在り方などにつき、改めて検討し、徹底的に見直しを始めております」としている。

 今後については、「ダイハツと共に現場の声に耳を傾けながら、丁寧に対応」するとし、詳細が分かりしだい随時報告を行なうとした。