事故の確率を0.1%減らせるかもしれないリレーコラム

最終回:自分にできることはなにか?

事故の確率を下げるためにできることとは?

 クルマの運転をしていれば必ずついて回る事故の可能性。でもそんな可能性は少しでもゼロに近づけたい!! そこでいろいろな人に、普段運転で気をつけていることを紹介してもらおうというのがこの「事故の確率を0.1%減らせるかもしれないリレーコラム」。今回が最終回ということで、今回は担当編集である筆者が心がけていること、というか、そもそもこの企画の発端ともなっているテーマについて書かせていただきたいと思います。そのテーマは「自分にできることはなにか?」です。


 以前地方の小さな島に訪れた際にクルマ対クルマの事故を目撃しました。片側1車線の道路を走っていった軽自動車に、右側の脇道から右折しようと出てきた軽トラックが衝突。軽自動車が特別スピードを出していたわけでもないですし、見通しのよい直線で、しかもぶつかったのは右後ろ、つまり通り過ぎようとしているところに突っ込んでいった形。なぜ?? と思う事故でした。私たちから150mほどの距離で遠目でしたが、軽トラを運転していたのは農家のおばあさんのようで、双方とも大きなケガはない様子。どうやら知り合いらしく、しばらく話したあとそのまま行ってしまいました。

 いろいろと驚きの連続でしたが、その一部始終を見ていた同行者は「なんでこんなに交通量の少ないところで……」と言っておりました。しかしそんなめったにクルマが通らない道だからこそ、「今日もクルマはこないだろう」という過信が事故を招いたのかもしれません。

 そこで「自分にできることはなにか?」という今回のテーマです。高齢者、ペーパードライバー、まだ免許を持っていない人が乗る自転車、色々な人がいるのが路上です。そんな混沌とした路上で事故を起こさないためには、相手に原因を求めるのではなく「自分自身になにができるのか?」を考えることが、自らができる事故を減らす方法なのではないかと思っています。

 この連載がスタートしたのも、そんな自分ができることの引き出しを増やしたいというのがきっかけです。実際、自分自身もこの企画で勉強になったことがたくさんあります。助手席の位置を変えてみたり、運転中に頭を積極的に動かしてみたり、細街路を走るときは法定速度以下で慎重に走ってみたり。

 バックナンバーで過去記事が読めますので、まだ読んでいない人はぜひご一読を!! きっと参考になるものが見つかるかと思います。私自身、40歳代も後半に突入して、若い頃よりヒヤリハットが増えていると感じていますので、今後も事故を起こさないよう身を引き締めていこうと思っています。できるならぜひ皆さんが気をつけていることもSNSなどでコメントしてもらえれば参考にさせていただきたいです。

 最後にもうひとネタ。季節は秋になりました。秋から冬にかけてはタイヤの空気圧チェックの頻度を上げるようにと教わったことがあります。その理由は、「気温が下がれば空気圧は下がる傾向にある」から。今度給油するときには空気圧もチェックしてみてください。

編集部:瀬戸 学