トピック

プジョー純正オプションにも採用される「ビーウィズ車種専用スピーカーキット」を体感

木更津のフォーカル プラグ&プレイ本店なら愛車のサウンドを激変させるスピーカーキットを日帰りで装着可能

実車を使って「音」の違いを体験できると聞いて、今回は千葉県木更津市にあるフォーカル プラグ&プレイ本店を訪問しました

プジョーも公認する音のスペシャリスト「ビーウィズ」

 いい音楽は、心を癒したりリフレッシュさせたり、明るく前向きにするチカラを持っていると言われる。そのチカラと、流れる景色やエンジン音、体感速度といったものが合わさり、ほかでは味わえない独特な空間を作り出してくれるのが、カーオーディオだ。ドライブには好きな音楽が欠かせないという人も多いが、その音楽を普通の音で聴くのと、“いい音”で聴くのとでは、心の満足感、幸福度が明らかに違ってくるのだと、多くの専門家が語っている。

 そんなカーオーディオにこだわり、いっさいの妥協を許さず最高のパフォーマンスを追求してきた、世界が賞賛する日本のカーオーディオブランドが「ビーウィズ(BEWITH)」だ。2002年の創業から数々のアワードを獲得し、音質はもちろん、品質の高さでも他を圧倒。なんとあの世界最高峰のラグジュアリー・スーパースポーツカー、パガーニ・ウアイラ日本仕様車の純正オプションオーディオにも採用されるほどで、ビーウィズの音は、多くの一流の“耳”を満足させている。

 一方、今回のサウンド試聴比較として持ち出したプジョーの「208」は、新世代デザインと技術を詰め込んだフレンチコンパクトとして、2020年に日本に登場。モダンでオシャレな外観と先進の3Dコクピットが特徴的なインテリアはもとより、往年の“猫足”復活と評される粘りのある走りも多くのクルマ好きの心を捉え、インポート・カー・オブ・ザ・イヤー2020-2021を獲得した、会心の1台だ。

サウンドチューンのビフォア&アフターを比較できるように、純正スピーカーのままの208で木更津までドライブ

 その208にも今回、純正オプションとしてビーウィズのスピーカーキットが新設定された。プジョー(Groupe PSA Japan)公認で、新車購入時から選択できるというから、世界が認めるプレミアムな音が手軽に楽しめるようになるのは、ユーザーにとってかなり朗報。「これはぜひ試してみたい」ということで、純正スピーカーのままの208をドライブしながら、ビーウィズ製スピーカーを装着した208が試乗&試聴できるという木更津にあるビーウィズが営む店舗を目指した。

 東京湾アクアラインを渡り、三井アウトレットパークが近づき、観覧車の真横を過ぎたら、すぐに見えてきたのが目的地「フォーカル プラグ&プレイ本店<木更津アウトレット前>」。ガラス張りのオシャレな建物で、駐車スペースも用意されていて立ち寄りやすい雰囲気だ。

フォーカル プラグ&プレイ本店の駐車場から三井アウトレットパークの入口が見えるとは驚きの近さ。クルマを預けて買い物に行く人が多いのもうなずける
広々とした高級感のある店内には商品のスピーカーなどが並ぶ。クルマ用だけでなく、家庭用のスピーカーやヘッドフォンも置いてあった

 実はビーウィズは、プレミアム・スピーカーとして40年以上の歴史を誇るフランスの「フォーカル(FOCAL)」の輸入代理店も務めており、こちらでビーウィズの製品はもちろん、フォーカル製品の装着や試聴体験もできるという。

 エントランスを入ると、広々とした心地いい空間に、さまざまな車種のスピーカーがディスプレイされている。ビーウィズの中島社長に出迎えていただき、「まずはコーヒーでも」とカウンターへ。ホッとひと息つきながら、ここならアウトレットまで歩いてすぐだなぁと考えていると、やはり「ご家族でいらっしゃって、ご主人がスピーカーを試聴している間、奥様とお子様はアウトレットへお買い物に行かれるケースも多いですよ」と中島社長。アウトレットの駐車場が渋滞している時間帯に、「こっちにすぐ停められて助かった」と喜ぶお客様もいるとのことで、確かにこのロケーションなら、ドライブがてらに家族で訪れる口実も通りやすく、気軽に訪れることができそうだ。

今回話を伺った中島社長。サウンドになぜ違いが出るのか初心者の私にも分かりやすく丁寧に説明してくれた

 さて、208の純正スピーカーとビーウィズのスピーカーとを聴き比べをする前に、実際に車両に装着されている製品を見せていただいた。同じように大小の丸型スピーカーが並んでいるが、一方は「えっ?」と驚くほど、見るからに簡素でチープな印象……。

「純正のスピーカーは、フレームがプラスチックの一体成型です。昨今の軽量化や室内空間確保のため、どんどん薄型になっています」(中島社長)

 手に乗せてみると確かに軽く、いかにも剛性が弱いのも分かる。そしてよく見ると、コストカットも厳しいのだろう、振動板とセンターキャップは紙製。これでは音以外の振動も伝えてしまいそうなことは、オーディオ素人の私でも想像がつく。

ビーウィズ株式会社 代表取締役 兼 フォーカル・オーディオ・ジャパン株式会社 代表取締役 中島 敏晴氏

「ただ、ドイツ系メーカーはもっと小径のものが付いていたりするので、208はボディサイズからするとスピーカーにスペースを割いている方だと思います。安全性確保のためにカバーがつくので、クリアな音は出にくいかもしれませんが」(中島社長)

 なるほど、自動車メーカーならではの理由で音質を落としてしまっているケースもありそうだ。そしてもう一方のスピーカーは、手に取るとまず手触りからして上質感がちがう。カッチリとした剛性がありながら、小さなパーツの1つひとつが、丁寧な作りであることが伝わってきた。

「そちらが弊社のビーウィズのスピーカーキット、『ビーウィズ プラチナボイス(BEWITH Platinum Voice)』です。高精度アルミダイキャスト製のバッフルボードで、薄型でも高剛性。振動板にはマグネシウムとアルミの合金を使っています。やはり素材によって音色が大きく変わるので、とことんこだわりました」(中島社長)

上側がプジョー208の純正スピーカーで、下段が「ビーウィズ プラチナボイス」。向かって右からツイーター、フロントスピーカー、リアスピーカーとなる

 発売以来、国内外のカーオーディオ愛好家から高く評価されている、ビーウィズオリジナルの高音質スピーカーユニット。そのAM(アルミ-マグネシウム)振動板採用の「Reference AMシリーズ」から16.5cmウーファー「L-165R」と、2.5cmドームトゥイーター「L-25R」を投入したことで、鮮明で豊かなサウンドを実現しているという。

 そして高精度アルミダイキャスト製バッフルボードは、ビーウィズがプロデュースする新ブランド「PLUG&PLAY」のもので、スピーカーユニットの音圧をしっかり受け止めつつ、車両からの共振を抑えて装着面の保護の役目も果たす、制振インシュレーターが取り付けられている。

 すべて純正スピーカーグリル内にピタリと収まるよう設計されており、内装に新たな穴あけ加工などは不要。インテリアの雰囲気を変えたり、使い勝手を犠牲にしたり、愛車の価値を損なってしまうことなく、簡単・確実に取り付けが可能というのも嬉しいところだ。

 この「ビーウィズ プラチナボイス」は、プジョー正規ディーラーだけでなくフォーカル プラグ&プレイ ストアの全店(6拠点)でも購入できるという。

左が純正のツイーター、右がビーウィズのツイーター。音を振動させるコーンの大きさの違いは歴然
フロントスピーカー。左が純正で、右がビーウィズ製。使用している材質はもちろん、この深い厚みが音にクオリティと重厚感を与えてくれる
リアスピーカー。左が純正スピーカーで、右がビーウィズ製。ビーウィズのプジョー208専用キットは前後とも同じスピーカーを採用している

実車でサウンドの違いを体感して驚いた!

 それではいよいよ、208の純正スピーカーとビーウィズのスピーカーを装着した208のデモカーに交互に試乗し、聴き比べをスタート。同じ曲目、同じ音量で、停車中の運転席と後席、走行中の運転席と後席の4パターンで試聴してみた。

 まずは停車中の純正スピーカーから。運転席で聴くと、思ったほどわるい音ではないように思えた。くぐもった感じも雑味もそれほどなく、あまりこだわりのない人なら、これでもとくに大きな不満はないかもしれない。ただ、すべての音が前から、しかもすぐ近くから聴こえてくるのみで、広がりがまったくないのが気になってしまう。最初はクリアな音だと感じたが、だんだんと高音が増えてくるにつれてキンキンと耳につき、楽器が違うのに音はフラットで、個性も抑揚も感じられない。つまり、いくら聴いていても退屈で、心を揺さぶられるところがなかった。走行中になると、ここにエンジン音やロードノイズなどが入ってくるため、逆に味が出るような感覚さえあったほどだ。

 後席に移動すると、今度はなぜか室内の右側からしか音が聴こえないと感じる。「左側のスピーカーは音が出ていないのかな?」と疑ってしまったが、そんなことはなく、振動の範囲やバランスがあまりよくないのかもしれない。高音も運転席の時よりさらに目立つようになり、低音が聴き取りにくい分、ボーカルの歌声も魅力半減といったところだ。

プジョー208の純正スピーカーとビーウィズのスピーカーで、どれほど違いがあるのか体験してみました

 そして今度はビーウィズのデモカーへ乗り換える。「本当に、私でも分かるくらい音が変わるのか?」という一抹の不安を抱えつつ、まずは運転席へ。しかし曲が流れて1小節、2小節を過ぎる頃には早くも、「すごい!」と実感。フルートが遠くの上の方からやってきて、ヴァイオリンが左からチェロが右から、もっと上の方からトロンボーンが被せてくる。音の広がりと厚みが明らかに増し、208の室内がひと回りもふた回りも前に拡大したような錯覚さえ覚える。

特別にデモカーのドアの内張りを外してもらい装着状態を見せてもらった。純正スピーカーの装着されているスペースで最大限の厚みとボリュームをもたせつつ、無加工で装着できるように設計されているのが車種専用の「ビーウィズ プラチナボイス」ならではの魅力だろう

 先ほどの単調な音色とは打って変わって、強弱がしっかりつき、楽器が変わると響きが変わる。たくさんの音色が重なってもガチャガチャせず、気持ちのいいハーモニーとなって心に訴えかけてくるよう。ほのかに背中の方からも包み込まれるように聴こえてくる、この感覚はまさにホール。臨場感がたまらず、思わず身体を動かして口ずさんでいたほど。

 そして後席に移ってもその臨場感は健在。音の偏りもなく、室内全体で響き渡っていて、高音ばかり耳につくこともない。繊細な音は繊細に、大胆な音は大胆に。低くて小さな音までしっかり届いてくるので、結果としてその曲の魅力が存分に伝わり、アップテンポな曲なら踊りだしたくなるし、バラードはしっとりと、ボーカルが今どんな口の動きをしているか、目を伏せているのかどうか、といった姿まで目に浮かぶようだ。これらは走行中でもまったく損なわれることなく、むしろ208のドライブフィールをさらに引き立ててくれるとさえ感じた。しまいには「音が生きてる!」と、思わず感激のひと言を漏らしていたのだった。

車種専用の「ビーウィズ プラチナボイス」は純正スピーカーと交換するだけなので、車両に加工など必要なく装着できるさりげなさが嬉しい。しかし、そこから発せられるサウンドは激変

 さすがビーウィズ。いや、おそるべしビーウィズ! いくらなんでも、ここまで圧倒的な違いを見せつけられるとは、まったく予想していなかった。前席のフロントスピーカーはもちろん、後席に座ることが多い人なら、絶対にリアスピーカーも装着して後悔することはないと断言したい。

 実は私自身、子供が生まれてから初めて自分の愛車の後席に座ってみて、「なんだこれは?」とあまりの音のわるさに愕然とした経験がある。チャイルドシートの隣りで子供のお守りをしながら、唯一の楽しみである音楽やラジオを聴くことさえままならない。ストレスは溜まる一方で、これがいい音だったらどんなにか心が癒されることだろうと思ったものだった。

 また、子供が小さいうちはグズり対策に音楽をかけたり、DVDを再生したりすることも多いが、生後すぐからいい音を聴かせることは、情操教育の一環として美的情操を養う大きな要素だと言われている。ピアノや英会話などの習い事を始めたら、なおさら音色や発音の違いを聴き分けられる音質が必要だ。こんな話をしてみたら、家族の理解も得やすいにちがいない。

フォーカル プラグ&プレイ本店ではデモカーの試聴が可能

デモカーは空いていれば試聴可能なので、まずは店舗へ足を運んでみて頂きたい

 さて、ショップには208のほかにもさまざまな試聴用デモカーがあるとのことで、今回はメルセデス・ベンツ E 220 d ステーションワゴンにビーウィズを装着したデモカーと、BMW5シリーズ・523iツーリングにフォーカル製品を装着したデモカーも合わせて体験させてもらった。

 まずEクラスは、2ウェイフロントスピーカーとセンタースピーカーが装着されていたのだが、先ほどの208の時と同じ曲を聴いてみてビックリ。今までまったく気づかなかった、砂の音色がごくさりげなく入っていることが判明。どの音も鮮度が高くエモーショナルで、耳にまろやかに響いてきて心地いい。いつまでも聴いていたい空間となっていた。

 また、5シリーズはフォーカル製のフロントスピーカーとセンタースピーカーを装着。音が響いた途端に、ダッシュボードが2~3mは前に移動したかと錯覚するほど、音の広がりがすごい。ホールのような臨場感があり、こちらも心を揺さぶられる音に包まれた。

Eクラスは耳にまろやかに響いてきて心地よかった
5シリーズはとても臨場感があり心を揺さぶられた

 こうして、試聴体験を通してビーウィズが世界から賞賛され求められる理由が身にしみてわかったわけだが、のちに気づいたことが1つ。取材に同行したスタッフ全員が、テンションが上がりどこかウキウキしていて、いつも以上に楽しい取材となったことだ。これこそ、いい音は人の心を明るくする、前向きにするという証ではないだろうか。

 長引くコロナ禍によって、どこか心が不安定になりがちだったり、癒しを求めている人も多いかもしれない。そんなご時世だからこそ、いつも乗っている愛車の“音”に着目し、そのパワーを信じてみてはどうだろうか。音を変えれば、心が潤い、幸福度がアップする。家族の時間が和やかになり、ひとりの時間を豊かにすることができる。

左がプジョー208用の純正交換型プレミアムスピーカー、右は同じく「リフター」用。他にも「3008」「5008」用も純正ディーラーオプションとして設定されている。もちろんフォーカル プラグ&プレイ ストア全6店舗でも購入可能

 ちょうど、もうすぐバレンタインデーもやってくることだし、奥様から「何か欲しいものない?」と聞かれるかもしれない。そんな時はすかさずビーウィズをリクエスト。自分のためだけでなく、愛する家族のためにもなる音のプレゼントは、とてもいい選択だ。

 この先の人生を変えるかもしれない、ビーウィズの音。ぜひ、この驚きと感動を体験してほしい。