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トヨタ、新型「カローラ」「カローラ ツーリング」。1.2リッター直噴ターボ+6速MT車もラインアップ
「カローラ アクシオ」「カローラ フィールダー」を継続販売
2019年9月17日 13:12
- 2019年9月17日 発売
- カローラ:193万6000円~294万8000円
- カローラ ツーリング:201万3000円~299万7500円
- カローラ スポーツ:216万9200円~282万4800円
トヨタ自動車は9月17日、新型セダン「カローラ」、新型ステーションワゴン「カローラ ツーリング」を発売した。価格はカローラが193万6000円~294万8000円。カローラ ツーリングが201万3000円~299万7500円。また、合わせて同じカローラシリーズのハッチバックモデル「カローラ スポーツ」の一部改良も実施した。価格は216万9200円~282万4800円。なお、それぞれ価格は消費税10%を含むもの。
カローラは1966年11月に初代モデルが発売されて以降、半世紀以上にわたって生産が続けられているトヨタのロングセラーカー。歴代モデルではセダン以外にもステーションワゴン、ハッチバック、クーペ、ミニバンなどさまざまなボディバリエーションを派生モデルとして生み出し、世界の150以上の国や地域で販売を実施。累計販売台数は4750万台以上を数えている。
12代目となる新型カローラは、車名を先代まで2世代にわたり使用した「カローラ アクシオ」からカローラのみに変更。同じくステーションワゴンでは車名を「カローラ フィールダー」からカローラ ツーリングに変更した。車両の土台となるプラットフォームには、2015年12月に発売された4代目「プリウス」から本格導入が開始されたトヨタの新しいクルマづくり「TNGA(Toyota New Global Architecture)」から生み出されたグローバル共通プラットフォーム「GA-C」を採用。これを受け、ボディは従来までの5ナンバーサイズから3ナンバーサイズに拡大している。
なお、先代モデルのカローラ アクシオとカローラ フィールダーも装備の一部見直しなどを行ないつつ、「EX」「EX HYBRID」の2グレードを継続販売する。
カローラ(ガソリンエンジンモデル)
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|---|---|
G-X | 直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴 | CVT(7速スポーツモード付き) | 2WD(FF) | 1,936,000円 | 14.6km/L |
S | 2,139,500円 | 14.6km/L | |||
W×B | 直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ | 2,315,500円 | 14.6km/L | ||
6速MT | 2,409,000円 | 15.8km/L |
カローラ(ハイブリッドモデル)
モデル | ハイブリッドシステム | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|---|
HYBRID G-X | リダクション機構付のTHS II(直列4気筒 1.8リッター「2ZR-FXE」) | 2WD(FF) | 2,403,500円 | 29.0km/L |
4WD(E-Four) | 2,601,500円 | 26.8km/L | ||
HYBRID S | 2WD(FF) | 2,574,000円 | 29.0km/L | |
4WD(E-Four) | 2,772,000円 | 26.8km/L | ||
HYBRID W×B | 2WD(FF) | 2,750,000円 | 25.6km/L | |
4WD(E-Four) | 2,948,000円 | 24.4km/L |
カローラ ツーリング(ガソリンエンジンモデル)
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|---|---|
G-X | 直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴 | CVT(7速スポーツモード付き) | 2WD(FF) | 2,013,000円 | 14.6km/L |
S | 2,216,500円 | 14.6km/L | |||
W×B | 直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ | 2,365,000円 | 14.6km/L | ||
6速MT | 2,458,500円 | 15.8km/L |
カローラ ツーリング(ハイブリッドモデル)
モデル | ハイブリッドシステム | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|---|
HYBRID G-X | リダクション機構付のTHS II(直列4気筒 1.8リッター「2ZR-FXE」) | 2WD(FF) | 2,480,500円 | 29.0km/L |
4WD(E-Four) | 2,678,500円 | 26.8km/L | ||
HYBRID S | 2WD(FF) | 2,651,000円 | 29.0km/L | |
4WD(E-Four) | 2,849,000円 | 26.8km/L | ||
HYBRID W×B | 2WD(FF) | 2,799,500円 | 25.6km/L | |
4WD(E-Four) | 2,997,500円 | 24.4km/L |
カローラ スポーツ(ガソリンエンジンモデル)
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|---|---|
G“X” | 直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ | 6速MT | 2WD(FF) | 2,169,200円 | 15.8km/L |
CVT(10速スポーツモード付き) | 2,202,200円 | 16.4km/L | |||
4WD | 2,400,200円 | 15.2km/L | |||
G | 6速MT | 2WD(FF) | 2,339,700円 | 15.8km/L | |
CVT(10速スポーツモード付き) | 2,384,800円 | 16.4km/L | |||
4WD | 2,582,800円 | 15.2km/L | |||
G“Z” | 6速MT | 2WD(FF) | 2,504,700円 | 15.8km/L | |
CVT(10速スポーツモード付き) | 2,549,800円 | 16.4km/L | |||
4WD | 2,747,800円 | 15.2km/L |
カローラ スポーツ(ハイブリッドモデル)
モデル | ハイブリッドシステム | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 |
---|---|---|---|---|
HYBRID G“X” | リダクション機構付のTHS II(直列4気筒 1.8リッター「2ZR-FXE」) | 2WD(FF) | 2,488,200円 | 30.0km/L |
HYBRID G | 2,659,800円 | 30.0km/L | ||
HYBRID G“Z” | 2,824,800円 | 25.6km/L |
GA-Cプラットフォームを採用したことで、軽量・高剛性なボディフレームによって良好な燃費と乗り心地のよさ、安定した走行性能、高いパッシブセーフティ能力などを実現。一方で日本国内での使用に合わせ、セダンモデル同士の比較ではグローバルモデルより全長で-135mm、全幅で-35mm、ホイールベースで-60mmコンパクトな日本専用ボディを開発。駐車場などでも困らないよう、ドアの開口角度や断面形状などを工夫して開口幅を確保し、ドアミラーの格納時は先代モデル同等の車幅を実現。最小回転半径も先代モデル同等を確保して、ユーザーの使い勝手を損なうことがないようにしている。
新型カローラ | 従来型との差 | 海外モデルとの差 | |
---|---|---|---|
全長(mm) | 4,495 | +95 | -135 |
全幅(mm) | 1,745 | +50 | -35 |
全高(mm) | 1,435 | -25 | 0 |
ホイールベース(mm) | 2,640 | +40 | -60 |
新型カローラ ツーリング | 従来型との差 | 海外モデルとの差 | |
---|---|---|---|
全長(mm) | 4,495 | +85 | -155 |
全幅(mm) | 1,745 | +50 | -45 |
全高(mm) | 1,460 | -50 | 0 |
ホイールベース(mm) | 2,640 | +40 | -60 |
サスペンション形式はフロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用。サスペンションの最適化によって車両の旋回姿勢の安定化、ライントレース性を高めて運転しやすさを追及。また、コーナーリング時にイン側のタイヤにブレーキを効かせて旋回性を高めるACA(Active Cornering Assist)も採用している。
パワートレーンでは直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴の「2ZR-FAE」型ガソリン、同じく直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴の「2ZR-FXE」型とモーターを組み合わせるハイブリッド、直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ「8NR-FTS」型ガソリンの3種類を用意。ハイブリッドモデルには現行型プリウスと同じく7.2PS/55Nmを発生する後輪駆動用の「1MM」型を搭載する「E-Four」仕様の4WD車もラインアップ。1.2リッター直噴ターボのトランスミッションには、発進時や変速時のアクセル操作をアシストする「iMT」を備える6速MTを組み合わせる。
燃費はカローラ、カローラ ツーリングで変わらず、WLTCモード燃費は1.8リッターガソリンで14.6km/L、ハイブリッドモデルの2WD車で25.6km/L~29.0km/L、同4WD車で24.4km/L~26.8km/L、1.2リッターターボで15.8km/Lとなる。
外観デザインにはGA-Cプラットフォームの導入で引き下げた全高を生かすワイド&ローな低重心シルエットを採用。前後のフェンダーアーチを強調してワイドスタンスをアピール。フルLED化したヘッドライトでシャープさやスポーティテイストを表現し、横長のデイライトでワイド感を高めている。
ワゴンボディのカローラ ツーリングでは両サイドのウィンドウグラフィックを車両後方に向けて連続させ、キャビンの長さを伸びやかに表現。リアハッチは樹脂製として立体的な造形を可能としている。
ボディカラーはカローラ、カローラ ツーリングで共通となり、W×B、HYBRID W×Bには新色の「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」を用意してグレード別に計8色をラインアップ。3色からボディカラーを選べるW×B、HYBRID W×Bでは、アルミホイールとドアミラーカバーがグレーメタリック塗装となる。
内装ではパーツの形状や質感を統一して“感性品質”を高め、インパネを水平基調の薄型として開放感を演出。Aピラーの径を細くして視界を広げている。内装色はブラックのほか、W×BとHYBRID W×Bにはホワイトもオプション設定する。シートはW×BとHYBRID W×Bが合成皮革+レザテックを組み合わせた「スポーティシート」、SとHYBRID Sがシートバックとヘッドレストに一体感を持たせたデザインの「ノーマルシート(上級)」、G-XとHYBRID G-Xがオーソドックスな「ノーマルシート」となる。
ユーティリティではカローラのW×B、HYBRID W×Bに6:4分割でトランクスルー可能なリアシートを装備。カローラ ツーリングではラゲッジスペースのフロア高を2段階で調節できる「リバーシブルデッキボード」を採用。ボード背面は傷や汚れに強い樹脂パネルとして使い勝手を高めている。
また、カローラ スポーツに続いて次世代の車載通信機となる「DCM(Data Communication Module)」を全車標準装備。カローラ スポーツで実現した「エージェント(音声対話サービス)」や「オペレーターサービス」「eケア走行アドバイス」「eケアヘルスチェックレポート」「ヘルプネット(エアバッグ連動タイプ)」などのコネクティッド機能に加え、スマートフォンアプリを使ってドアロックの解錠/施錠や灯火類のON/OFFなどを操作できる「リモート機能」、クルマの駐車場所などを地図表示できる「カーファインダー」などを新たに追加した。
センターコンソールには国内販売のトヨタ車として初めて「ディスプレイオーディオ」を全車で採用。「SDL(スマートデバイスリンク)」に対応し、スマホと接続することでSDLに準拠するトヨタの「TCスマホナビ」やLINEの「LINE カーナビ」といった地図アプリ、「au うたパス」や「radiko auto」といった音声コンテンツを利用可能。「LINE カーナビ」では送られてきたメッセージの読み上げ、返信メッセージの音声入力も可能となっている。ディスプレイオーディオは「Apple CarPlay」「Android Auto」との連携にもオプション対応。このほか、従来型の車載ナビとして、「エントリーナビキット」「T-Connect ナビキット」のオプション装着にも対応する。
ADAS(先進運転支援システム)では、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備。昼夜の歩行者、昼間の自転車運転者の衝突回避を支援する「プリクラッシュセーフティ」、ヘッドライトのハイ/ローを自動切り替えする「オートマチックハイビーム」、道路標識を認識してメーターパネル内に表示する「ロードサインアシスト」などを全車で標準装備。さらに駐車場などの低速走行時に衝突被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー」をCVT車の一部グレードで標準装備している。
一部改良でカローラ スポーツの走行性能もレベルアップ
カローラ スポーツの一部改良では、新しいカローラ、カローラ ツーリングの開発で得た知見を活用してサスペンションセッティングを最適化。走行性能をレベルアップさせている。
外観ではボディカラーに「エモーショナルレッドII」を追加し、ブラックルーフとなる3種類の2トーン仕様を一部グレードにオプション設定して選択肢を増やしている。インテリアではG“Z”とHYBRID G“Z”にオプション設定している本革シートのシートカラーにスポーティな「ブラック」を追加した。
このほか、車内装備でカローラ、カローラ ツーリングと同じディスプレイオーディオを標準装備化している。