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トヨタ、“新世代ベーシック”「カローラ スポーツ」。LINEでカーナビの目的地登録もできる初代コネクティッドカー
1.8ハイブリッドと1.2直噴ターボで213万8400円~268万9200円。MTモデルは8月発売予定
2018年6月26日 16:00
- 2018年6月26日 発売
- 213万8400円~268万9200円
トヨタ自動車は6月26日、新型車「カローラ スポーツ」を発売した。同社は新型カローラ スポーツを“新たなモビリティライフを提案する初代コネクティッドカー”として、全車に車載通信機DCM(Data Communication Module)を搭載した。価格は213万8400円~268万9200円。
LINEを利用してカーナビの目的地登録やガソリン残量、天気などの情報を得ることが可能となる「LINE マイカーアカウント」といったコネクティッド機能を採用するなど、「コネクティッド」と「クルマ本来の楽しさ」を融合した“新世代ベーシック”カーと位置づけた。
より具体的なコネクティッド機能としては、快適・便利サービスとして音声対話で目的地の検索・設定、ニュースや天気などの情報検索が可能な「エージェント(音声対話サービス)」、専任のオペレーターが、ナビの目的地設定などきめ細かくさまざまなリクエストに対応する「オペレーターサービス」を用意。そのほかにも安全・安心サービスとして「eケア走行アドバイス」「eケアヘルスチェックレポート」「コネクティッド メンテナンスパック」「MyTOYOTA for T-Connect」「ヘルプネット(エアバッグ連動タイプ)」を提供する。
モデルラインアップは、1.8リッターハイブリッドモデルの「HYBRID G」、1.2リッター直噴ターボの「G」に、装備内容が異なる“Z”“X”グレードを設定。なお、iMT(インテリジェント マニュアル トランスミッション)搭載車は8月発売予定。
モデル | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
HYBRID G“Z” | 直列4気筒DOHC 1.8リッター+1NMモーター | 電気式無段変速機 | 2WD(FF) | 2,689,200円 |
HYBRID G | 2,527,200円 | |||
HYBRID G“X” | 2,419,200円 | |||
G“Z” | 直列4気筒DOHC 1.2リッター直噴ターボ | CVT | 2WD(FF) | 2,419,200円 |
G | 2,257,200円 | |||
G“X” | 2,138,400円 | |||
G“Z” | 4WD | 2,613,600円 | ||
G | 2,451,600円 | |||
G“X” | 2,332,800円 |
カローラは「全ての人に移動の喜びを」をコンセプトに1966年に誕生。2018年で52年を迎え、世界150以上の国と地域で販売累計台数4600万台を超えるロングセラーカーとなっている。
開発を担当したチーフエンジニアの小西良樹氏は「時代とともに変化するカローラのDNAを引き継いだこのカローラ スポーツは、未来のモビリティライフにつながる『コネクティッド』と、カローラが培ってきた『クルマ本来の楽しさ』を融合したクルマに仕上げました。ぜひ乗ってカローラが紡ぐ未来と歴史を感じていただければと思います」とコメントしている。
進化したTNGAによる1.8リッターハイブリッドと1.2リッター直噴ターボなど採用
ハイブリッドモデルは、最高出力72kW(98PS)/5200rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf・m)/3600rpmを発生する直列4気筒 1.8リッターエンジン(2ZR-FXE)に、最高出力53kW(72PS)、最大トルク163N・m(16.6kgf・m)を発生するモーターを組み合わせ、システム全体で90kW(122PS)を発生。駆動方式は2WD(FF)。JC08モード燃費は最高34.2km/Lを実現する。
ガソリンモデルは、最高出力85kW(116PS)/5200-5600rpm、最大トルク185N・m(18.9kgf・m)/1500-4000rpmを発生する直列4気筒 1.2リッター直噴ターボエンジンを搭載。トランスミッションはCVTを組み合わせる。駆動方式は2WD(FF)と4WDを用意。JC08モード燃費は最高19.6km/Lを実現する。
ボディサイズは4375×1790×1460mm(全長×全幅×全高。4WD車の全高は1490mm)。ホイールベースは2640mm。最小回転半径は5.1~5.3mとCセグメントのハッチバックの中でトップクラスの取り回しのよさを実現させたという。
ボディは開口部に環状骨格構造を採用し、サスペンションはフロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用。新開発のショックアブソーバーは、オイルや構成部品などの組み合わせで約600パターンにおよぶ走行試験を行ない、上質な乗り心地と操舵応答性を高次元で両立させたとしている。
そのほか、路面や走行状況に応じて瞬時に4輪それぞれの減衰力を切り替え、あらゆる路面で高級車並みの快適な走りを実現する「リニアソレノイド式AVS(Adaptive Variable Suspension System)」をトヨタブランドFF車として国内初採用。複数の走行モードから状況に合わせて最適な走りを選択できる「ドライブモードセレクト」を採用。
スポーティで上質なデザイン
エクステリアデザインは、TNGAプラットフォームの採用により低重心でワイドなスポーティシルエットを実現。トレッドを拡大してタイヤを外側に出すなど踏ん張り感のあるスタイルとした。フロントのデザインは低く抑えたフード、アッパーグリルから連続する切れ長のヘッドライトによりワイド&ローを強調。
また、国内カローラ専用にフロントエンブレムを一新して、車名の頭文字「C」と3つの花冠をモチーフにしたシンボリックなエンブレムを採用した。
インテリアデザインはインストルメントパネルの厚みを抑えてワイド化。室内空間をシルバー加飾とブラックパネル構成で統一。7インチTFTマルチインフォメーションディスプレイを中央に配したメーターやホールド性を追求したスポーツシートを採用した。
ボディカラーは、新色の「オキサイドブロンズメタリック」「スカーレットメタリック」「シアンメタリック」を含めた全8色を設定。
自転車や夜間の歩行者検知が可能な第2世代型「Toyota Safety Sense」を全車標準装備
安全装備では、第2世代型の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車標準装備。歩行者検知(昼間・夜間)・自転車運転者検知(昼間)を行ない衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」、前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」、レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA:Lane Tracing Assist)」、ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム (AHB:Automatic High Beam)」、カメラで認識した道路標識をディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし、安全運転を促す「ロードサインアシスト(RSA:Road Sign Assist)」が含まれる。