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三菱電機、自動運転実証実験車「xAUTO」を東京モーターショー 2019に出展
一般道での走行や無人自動駐車に対応する新技術開発
2019年10月21日 13:11
- 2019年10月21日 発表
三菱電機は10月21日、一般道での走行や無人自動駐車に対応する新たな自動運転技術を搭載した自動運転実証実験車「xAUTO(エックスオート)」を「第46回 東京モーターショー 2019」(一般公開:10月25日~11月4日)に出展すると発表した。
これまで同社では、ミリ波レーダーやカメラなどを用いた周辺センシング技術を活用する「自律型走行技術」と、準天頂衛星システムからのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)信号と高精度3次元地図を活用する「インフラ型走行技術」を組み合わせた自動運転システムを開発して、高速道路での自動運転の実証実験を行なってきた。
今回出展するxAUTOに搭載する新たな自動運転技術は、高精度な地図情報が整備されていない一般道での走行や屋内・屋外を問わない無人での自動駐車など、一般道のさまざまなシーンに適用できるという。
自動運転実証実験車「xAUTO」の特長
高精度な地図情報がなくても自動運転を実現する「ローカルマップ」搭載
高精度な地図情報が整備されていない場所でも自動運転を実現するために、CLAS信号を用いて走行時の自車位置を取得し、過去に走行したルートを「ローカルマップ」としてセンチメータ級の精度で正確に記録。記録した「ローカルマップ」に沿って自動走行制御を行なうとしている。
CLAS信号やランドマークにより屋内・屋外での無人自動駐車
屋内・屋外を問わない無人自動バレー駐車を実現するため、屋外ではCLAS信号、屋内では駐車場のランドマーク(車両が自車位置を把握するための目印として、0.3m四方のシートを駐車場に敷設)により正確に自車位置を取得。走行ルートに沿った自動走行制御を行なう。
複数センサーの情報を組み合わせる独自のセンサーフュージョン技術
ミリ波レーダーやカメラなどの複数センサー情報を、処理時間のばらつきを考慮して組み合わせるセンサーフュージョン技術を開発。車載センサーの数が増えても、即時かつ高精度に周辺状況を認識するとしている。
同社では、今後も同社が保有する鉄道や空港向け管制技術や独自のAI技術「Maisart(Mitsubishi Electric's AI creates the State-of-the-ART in technology)」などを組み合わせることで、レベル4自動運転(特定条件下における完全自動運転)の実現を目指すとしている。