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SkyDrive、“空飛ぶクルマ”「SD-XX」の1/6コンセプトモデルを「CES2021 JAPAN TECH」プレスデーに展示
1月11日~14日にオンライン開催の「CES 2021」で空飛ぶクルマが創り上げる未来についての新動画を出展
2021年1月9日 09:32
- 2021年1月8日 公開
SkyDriveは1月8日、同社が開発する“空飛ぶクルマ”のコンセプトモデル「SD-XX」を東京・有楽町で開催されている「CES2021 JAPAN TECH」のプレスデーに展示した。
1月9日~17日に期間開催されるCES2021 JAPAN TECHのプレスデーとなる1月8日に展示されたSD-XXは、2030年を見据えた“空飛ぶクルマ”の1/6コンセプトモデル。「走る」と「飛ぶ」をスムーズに両立させる垂直離着陸機のコンセプトモデルで、実際のサイズは4.0✕3.5✕1.5m(全長✕全幅✕全高)、最大搭乗人数は2名となる。
バッテリーと電動モーターを搭載して、プロペラは機体の四隅に8枚(4か所に2枚ずつ)配置され、飛行仕様は最大離陸重量500kg、飛行速度は100km/h、航続時間20~30分、高度~500m。走行仕様は、走行速度60km/h、走行距離20~30kmとしている。
同社は“空飛ぶクルマ”の2023年度の事業化を目指して取り組んでいて、2020年8月には1人乗りの有人試験機「SD-03」で公開飛行試験を成功させた。2021年は新たな2人乗り機体の設計開発に着手、2022年にさまざまなテストや検証を実施していき、2023年度のサービス開始を目指している。
“空飛ぶクルマ”については官民一体となった取り組みも進んでいる、2020年11月17日には大阪府が“空飛ぶクルマ”の実用化に向けて「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」を設立した。
大阪府知事の吉村洋文氏、SkyDrive代表取締役CEOの福澤知浩氏らが参加した設立式では、大阪を舞台に、空飛ぶクルマの社会実装に向けた動きを加速するために、2023年度の事業化をマイルストーンにして、その先の2025年大阪・関西万博も見据えて、関係者間で協議や実証実験を重ね、国の官民協議会の議論に資する具体的な提案を行なうほか、さまざまなステークホルダーと連携して、社会受容性の向上を図るための取り組みも行なっていくことが確認された。2025年の大阪・関西万博では、実用化された“空飛ぶクルマ”を見ることができるかもしれない。
このSD-XXが展示されたCES2021 JAPAN TECHは、JAPAN TECH PROJECTが企画・運営を行なっているイベントで、1月11日~14日オンライン開催される世界最大のテクノロジー見本市「CES 2021」の「JAPAN TECHパビリオン」に出展する日本企業や大学の最先端テクノロジーを、東京・有楽町にあるシリコンバレー発の体験型ストア「b8ta(ベータ)」でも体験できるようにしたもの。
SkyDriveのSD-XXはプレスデーのみの展示となったが、1月9日~17日の期間開催されるCES2021 JAPAN TECHでは、こうしたイノベーションに向けて取り組むベンチャー企業や大学によるさまざまな領域の取り組みを、実際の展示物を通じて体験することができる。