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TOYOTA GAZOO Racing、「ダカールラリー2021」で総合2位獲得 トヨタグループチームに豊田章男社長がコメント発表

TOYOTA GAZOO Racingの301号車ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が総合2位に

2021年1月16日 発表

301号車のナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組

 トヨタ自動車の豊田章男社長は1月16日、「ダカールラリー2021」に参戦したTOYOTA GAZOO Racing、トヨタ車体、日野自動車、トヨタグループのチームに対してコメントを発表した。

 ダカールラリー2021は、サウジアラビアを舞台に2021年1月3日~15日(現地時間)の全13日間、12ステージ、競技区間4400kmに渡って争われた。

 TOYOTA GAZOO Racingは、レクサス「RC F」用の自然吸気V型8気筒エンジンを強化して搭載したラリー専用車の「ハイラックス」で参戦。

 301号車のナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が総合2位、304号車のジニエル・ド・ヴィリエール/アレックス・ハロ組が総合8位、330号車のシャミア・ヴァリアワ/デニス・マーフィ組が総合21位の結果を残した。

総合2位となった301号車のナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組

 トヨタ車体は「ランドクルーザー 200 AT仕様」で参戦して、340号車の三浦昂、ローラン・リシトロイシター組が、市販車部門1位(総合38位)、345号車のロナルド・バソ/ジャン・ミッシェル・ポラト組が2位(総合40位)。

三浦昂/ローラン・リシトロイシター組とトヨタ車体のチームメンバー

 日野自動車の日野チームスガワラは、日野レンジャー(HINO500SERIES)の1台体制で参戦して、508号車の菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組が排気量10リットル未満クラス部門で優勝(総合12位)、同部門12連覇を達成した。

日野チームスガワラ

 トヨタは、TOYOTA GAZOO Racingが2019年にハイラックスでトヨタ初の総合優勝を達成、2021年も2回目の総合優勝を目指して参戦していた。豊田社長のコメントは、TOYOTA GAZOO Racing、トヨタ車体、日野自動車、トヨタグループのチームらに向けたもので、以下はコメント全文となる。

ダカールラリー2021に対する豊田社長コメント

 2021年のダカールラリーがゴールを迎えました。7000キロを超える過酷なコースに果敢に挑んだ全てのチームの皆さま、本当にお疲れ様でした。そして無事完走を果たした皆さま、おめでとうございます。

 トヨタ車体(チームランドクルーザー・トヨタオートボデー)の皆さん、昨年に続くワンツーフィニッシュでのクラス8連覇おめでとうございます。1号車の三浦選手、リシトロイシター選手、優勝おめでとう。去年2位の悔しさをバネに、今年さらに強くなった二人の姿は、とても頼もしかったです。クラス初参戦の2号車バソ選手、ポラト選手も2位完走おめでとう! 最後まで無事にランクルを走り切らせてくれてありがとう。

 日野チームスガワラの皆さん、菅原選手、染宮選手、望月選手、クラス優勝そして12連覇おめでとうございます。Stage3での激しい転倒には心配しましたが、そのトラブルもチームで乗り越え、毎年実直に"もっといいトラック"を目指し努力を続けてくださったチームの皆さまに改めて敬意と感謝を申しあげます。ありがとうございました。

 そしてハイラックスで挑戦してくれたアル-アティヤ選手、ボーメル選手、総合2位おめでとうございます。終盤までしっかり2位につけ、最後に逆転できなかったのは大変悔しいですが、決して諦めず、パートナーやチーム、サポートしてくれる人たちを信頼し続けていたからこその素晴らしい結果だと思います。ありがとうございました。

 今年のダカールは、これまでとは違うラリーだったと思います。コロナウィルスにより、どのチームも十分な準備ができない中で、それぞれが精いっぱいの努力をして参戦することができました。

 世界一過酷なラリーの火を絶やさないようオーガナイザーの皆さまも開催に向けて懸命に準備をしてくださいました。オーガナイザーのASOの皆さま、参戦したチームの皆さまにも心から感謝いたします。

 厳しい環境の中で開催されたラリーでクルマを走らせられたこと、自動車業界にとって大変意義深い日々だったと思います。この経験を活かし、私どもトヨタも、精一杯、もっといいクルマづくりを続けてまいります。

 応援いただいているファンの皆さま、引き続き、ご支援いただけると嬉しく思います。皆様、これからも応援よろしくお願いいたします。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男