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スーパーフォーミュラ、50周年の始まりに富士スピードウェイホテルで決起大会

富士スピードウェイホテルで開催された、スーパーフォーミュラ 2023シーズン決起大会

 4月8日、日本最高峰のレースであるスーパーフォーミュラが富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開幕戦を迎える。前身となる全日本F2000選手権が1973年に始まったことから、2023年はトップフォーミュラ50周年の年となり、スーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)では、追い抜きのしやすい空力、カーボンニュートラル燃料、天然素材などの改革を盛り込んだ新型車「SF23」を投入している。

 そのほかリアルタイムでドライバー視点の映像や各種データ、チーム無線まで視聴可能なアプリ「SFgo」のリリースなど、ハード面やデジタル化において多くの改革を進めており、富士スピードウェイの開幕戦からその全貌が明らかになる。

 富士スピードウェイでは開幕戦が4月8日、第2戦が4月9日に行われるのだが、それに先立つ4月7日に富士スピードウェイホテルで「23シーズン決起大会が開催」された。この決起大会には、2023年シーズンのスーパーフォーミュラを戦う22名の選手、チーム監督、チームオーナー、JRP関係者、サーキット関係者などが出席。記念すべきシーズンの始まりを祝った。

 2022年シーズンでJRP会長を勇退する中嶋悟監督は、JRP代表として最後のあいさつ。KONDO RACING代表兼監督の近藤真彦氏が新会長になることを改めて全員に紹介した。近藤真彦JRP新会長は、スーパーフォーミュラをアジアのトップフォーミュラにというビジョンを共有。選手とのコミュニケーションを大事にしてスーパーフォーミュラを盛り上げていきたいと語った。

左からJRP中嶋会長、JRP近藤新会長、JRP上野社長

 この新会長と一緒にスーパーフォーミュラを発展させていくのが、「NEXT50(ネクストゴー)」改革に取り組んでいる上野禎久社長。上野社長は、「新体制、新しいアプリ、新しいクルマ、新しいスタッフ」で取り組んでいくとあいさつ。また、長らく日本のトップフォーミュラで活躍し、今もスーパーフォーミュラにチームとして参戦する星野一義氏が文部科学省スポーツ庁「文部科学省スポーツ功労者」として顕彰されたことに触れ、モータースポーツ業界にとっても大きなインパクトのあることだと紹介した。

上野社長が文部科学省スポーツ功労者として顕彰された星野一義氏(右から2人目)を紹介。中嶋氏、星野氏と日本のフォーミュラを支えてきた2人が壇上に
スーパーフォーミュラを開催していくサーキットの社長も期待を語った

 4月8日からは互いにライバルとなり、シーズンの覇権を競っていくことになる。2023年シーズンは新マシン、新タイヤスペックなど不確定要素は多く、4月7日に行われるはずだった占有走行も雨でキャンセル。どのチームも情報の少ないままマシンを煮詰めていく必要がある。

 スーパーフォーミュラ開幕戦の予選は4月8日9時20分スタート(45分間の計時予選)、決勝は同日14時15分スタートとなる。