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ジヤトコ、小・中型FF車用の新型CVT「CVT-XS」開発 北米の日産「セントラ」に搭載

2023年10月12日 発表

新型CVT「Jatco CVT-XS」

 ジヤトコは10月12日、小・中型FF(前輪駆動)車用の新型CVT「Jatco CVT-XS」を開発し、メキシコのアグアスカリエンテス州にあるジヤトコ メキシコで生産を開始したと発表した。新型CVT「CVT-XS」は、日産自動車が北米で発売予定の「セントラ」に搭載される。

 新開発の「CVT-XS」は、伝達効率90%を実現した「CVT-X」を進化させたもので、「燃費の向上」「優れた運転性能」「車両の安全性向上に貢献」といった主な3つの特長を備える。

 燃費の向上では、メカオイルポンプの小型化によってメカニカルロスを低減し、燃費を向上。米国での温室効果ガス・燃費規制(GHG/CAFE)を達成した。

 優れた運転性能では、多板ロックアップ、3方リニアソレノイドを用いて発進時や再加速時にエンジン回転の吹け上がりを抑え、ドライバーの意図通りの加速感を得られるとともに、ツインオイルポンプの採用により、優れた応答性も実現させた。

 車両の安全性向上に貢献では、これまで横置きだったコントロールバルブを縦置きにしてユニットの全高を低くした。これにより出力280Nmのポテンシャルを持つユニットでありながら搭載する小型車両の衝突要件も達成することができ車両の安全性向上に貢献。搭載車両は米国の自動車安全性評価であるNCAPの歩行者保護項目における「ファイブスター」の認定要件を達成した。

北米向け日産「セントラ」2024年モデル