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写真で見る 三菱自動車「エクリプス クロス」(プロトタイプ)
2018年1月6日 00:00
三菱自動車工業がリリースする久々のニューモデルとなるのが「エクリプス クロス」だ。“写真で見る”的には装備などを詳しくお届けしたいところだが、2018年3月の発売とあって現状ではプロトタイプの紹介となる。
同車はパワートレーンがガソリンエンジン+CVTとディーゼルエンジン+8速AT、駆動方式が2WD(FF)または4WDなど、複数のモデルをラインアップする予定となっているが、今回用意されていたのはガソリンエンジン+CVTと4WDの組み合わせのみとなる。また、「ホワイトパール」カラーのモデルは標準グレード、「レッドダイヤモンド」カラーのモデルは本革シートや電動パノラマサンルーフなどを装備しており、こちらが上級グレードと思われる。前述のように、あくまでもプロトタイプであるため、文中のスペックや装備などは変更になる可能性があることに注意していただきたい。
エクリプス クロスはカテゴリー的にはコンパクトSUVに属するモデルで、先行他社同様にクーペライクなスタイリングが特長。デザインコンセプトは「VIBRANT&DEFIANT(躍動と挑戦)」で、「シャープでスポーティなクーペデザインのアッパーボディとマッシヴでダイナミックなロアボディの融合による新しいデザイン」とした。ボディサイズは4405×1805×1685mm(全長×全幅×全高)と、ショートかつワイドなフォルムとなっているものの、最低地上高が175mmと高めに設定されているのは三菱自動車ならでは。対地障害角も公表されており、アプローチアングルが20.3度、ランプブレークオーバーアングルが19.5度、ディパーチャーアングルが30.8度となる。
パワートレーンはガソリンエンジンとCVTの組み合わせ。エンジンは1.5リッター直噴ターボの「4B40」型を搭載。このユニットは従来のGDIエンジンと異なり、燃圧を最大20MPaまで高めるとともに、直噴用とMPI(Multi Point Injection)用の2インジェクターを装備。低負荷時にはMPIのみを使用し、高負荷時にはMPIと直噴を併用するなど、高精度な燃料噴射を実現する。同時に燃焼面ではリーンバーン領域を廃止しストイキオメトリ燃焼とすることで、環境負荷を低減しつつ省燃費化、高出力化を図っている。スペックは最高出力120kW/5500rpm、最大トルク250Nm/1800-4500rpm。CVTはトルコンATライクなステップアップシフト制御を採用するとともに、微少なスロットル開度ではエンジン回転を不要に動かさないようにする制御などが組み込まれている。
走りの面では「S-AWC(Super All Wheel Control)」の採用がトピック。これは電子制御4WDをベースに、同社独自のAYC(Active Yaw Control)ブレーキ制御を加えた車両運動統合制御システムで、エクリプス クロス用にはオンロードでの旋回トレース性を重視したチューニングが施されている。加えて「AUTO」「SNOW」「GRAVEL」と路面状況に応じて最適な駆動力を得ることが可能なドライブモードセレクターも装備している。
装備面ではスマートフォン連携ディスプレイオーディオの採用が目新しいところ。車両とUSB接続することでAndroid AutoやApple CarPlayを利用することができ、Apple CarPlayではシフト横に配置されたタッチパッドコントローラーで操作が可能など、従来モデルとは異なる新しいコネクティビティを実現している。
安全装備は「ACTIVE SMART SAFETY」として衝突被害軽減ブレーキ(FCM)、車線逸脱警報システム(LDW)、誤発進抑制システム(前進&後退)などを標準装備。さらに「SMART DRIVING ASSIST」としてアダプティブクルーズコントロール(ACC)、リヤクロストラフィックアラート(RCTA)、ブラインドスポットウォーニング(BSW)、オートハイビーム、マルチアラウンドモニターなどを装備。また、同社では初採用となるカラーヘッドアップディスプレイも装備する。