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「Honda BANGKOK Owner's Meeting」は、ドライバーやレースクイーンと間近に触れ合える豪華なイベントだった

 7月1日(現地時間)にタイ バンコクのスワンナプーム国際空港にほど近い場所にある「Motor Sport Park Suvarnabhumi」において、ホンダ車ユーザー向けのイベント「Honda BANGKOK Owner's Meeting」が行なわれた。

 Honda BANGKOK Owner's Meetingは、ホンダ車のユーザーが参加できるイベント。Modulo開発アドバイサーでもある“ドリキン”こと土屋圭市氏と、ホンダアクセスがメインスポンサーとなるSUPER GTの34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹組)のドライバーである大津弘樹選手が講師として参加したドライビングレッスンや体験搭乗などが行なわれたほか、2人のドライバーや64/34号車のレースクイーンを務めるModuloプリティの永原芽衣さん、水瀬琴音さんの2人も参加して、イベントに華を添えた。

今シーズンから2チームのメインスポンサーになっているホンダアクセス、64号車と34号車

64号車 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐組)

 イベントの紹介をする前に、2019年のホンダアクセスのSUPER GT活動について触れておこう。2019年は2018年よりも陣容を拡大してGT500クラス、GT300クラスそれぞれのチームでメインスポンサーになるという体制になっている。

 GT500クラスでは64号車 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐組)をサポート。同車は、元F1ドライバーの中嶋悟総監督が率いるナカジマレーシングが走らせる車両になる。ナカジマレーシングの64号車と言えば、2017年のSUPER GT最後の鈴鹿1000kmレースで10年ぶりに劇的な優勝を果たしたのが記憶に新しい(レースレポート解説記事参照)。

 同チームはGT500クラスの中では唯一ダンロップタイヤを採用する体制となっている。もちろん1台に集中できるというメリット(車両に特化したタイヤが作れる)もあるが、一方で1台しか走っていないことによるデータの少なさというハンデがある。そうしたハンデをはねのけての2017年の鈴鹿1000kmでの優勝だっただけに、ファンからは惜しみない賞賛が贈られた。

 2019年の64号車は、元F1ドライバーで2018年までナカジマレーシングからスーパーフォーミュラを走っていたナレイン・カーティケヤン選手と牧野任祐選手の2人のドライバーに一新され、新しい挑戦となっている。牧野選手は2018年までFIA F2選手権を戦っていたドライバーで、F2(その前身となるGP2を含めた)のフィーチャーレース(土日に1回ずつ行なわれるF2のレースのうち、土曜日のレース1のこと。距離が長く、ポイントも多く、リバースグリッドになるレース2のスプリントレースよりも価値が高いとされる)で、日本人として初めて2018年のイタリアGPで優勝を獲得した。また、牧野選手は2016年にSUPER GT 第7戦 タイ戦でホンダアクセスがサポートする15号車 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTでシーズン途中にデビューし、そのデビューレースで見事に2位を獲得した。それだけでなく、今シーズンからは同じくナカジマレーシングからスーパーフォーミュラにデビューしているが、そこでもデビュー戦でポールポジションという日本のレース界に残る偉業を達成している(別記事参照)。

 その牧野選手だが、今回のタイ戦の期間中に誕生日を迎えたということで、ホンダアクセスから特製ケーキが用意され、サプライズ的に誕生日のお祝いが行なわれた。

後ろからケーキを持って忍び寄る道上龍選手
いきなり後ろにケーキがあることに気が付き、びっくりする牧野選手
道上選手や中嶋総監督からの祝福を受ける牧野選手。“顔ケーキ”を警戒しているのか、やや腰が引けている
よくできている特製ケーキ
ホンダ系のドライバーやチームメイトから祝福を受ける牧野選手

 ケーキはホンダアクセスのスタッフがサーキット近隣のケーキ屋に注文して作ってもらったという特製ケーキで、牧野選手の顔入り。スタッフもびっくりのクオリティ。本人も「すげーよくできてる」とびっくりしていた。祝ったのは同じホンダのドライバーである道上龍選手、大津選手、そして2018年にF2を一緒に戦った福住仁嶺選手の3人で、何も知らない牧野選手の背後から道上選手がケーキを持って忍び寄ると心底びっくりした様子だったが、すぐにレース界の伝統である「ケーキ顔ベチャ」を警戒して、逃げに入っていた。もちろん、顔ベチャはなく、ケーキはスタッフがおいしくいただいたとのことだった。

レースクイーンと一緒に記念撮影

2年目となる34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3は今シーズンこそ悲願の初優勝を目指す

34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹組)

 そして2018年から継続してサポートしているのがGT300クラスの34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹組)だ。34号車と言えば、2018年の第5戦 富士500マイルレースで38号車 ZENT CERUMO LC500に追突された大事故が記憶に残っている読者も少なくないだろう。詳しくは関連記事を参照いただきたいが、ブレーキの問題でコントロールを失った立川祐路選手の38号車が34号車に後ろから追突し、両車とも大破という事故になってしまったのだ。

 これで34号車のNSX GT3は全損になってしまい、その後の参戦も危ぶまれたほどだったが、ホンダアクセスをはじめとした関係者の尽力により新規車両を導入することができ、その月末に行なわれたSUZUKA 10Hで奇跡の復活を遂げた。さらに、第6戦 スポーツランドSUGOでは最終ラップに大津選手の猛烈な追い上げがあって4位(別記事参照)に、そして第7戦オートポリスでは見事に表彰台を獲得した(別記事参照)。

2019年のタイ戦では10位入賞を果たした

 そうした34号車だが、2019年はチームも2年目になって体制も安定し、ドライバーのラインアップも道上選手、大津選手というホンダの大ベテランと期待の新鋭という組み合わせに変わりはなく、今年こそ悲願の優勝を目指して戦っている。

 道上選手に関しては説明するまでもないと思うが、2000年の全日本GT選手権(SUPER GTの前身)GT500クラスチャンピオンで、長らくホンダのエースとして活躍してきた選手。近年は監督業に専念していた時期もあるが、2018年からオーナー 兼 ドライバーとして「ドライバー“オレ”」体制でGT300クラスに参戦を開始している。

 道上選手とタッグを組む大津選手はホンダの育成ドライバーとして活躍してきており、F4そしてF3へと順調にステップアップしてきて、2018年から34号車のドライバーとしてSUPER GTにステップアップ。2019年はこのSUPER GTのGT300クラスに加え、2018年にチャンピオンを獲得したスーパー耐久シリーズにもホンダアクセスがサポートする97号車 Modulo CIVICを駆って参戦しているほか、全日本F3にも復帰して12号車 ThreeBond F318をドライブして第5戦で表彰台を獲得するなど活躍している。

 そうしたホンダアクセスがサポートする2つのチームだが、タイでのレースは苦しい中でもポイントを獲得するというレースになった。GT500クラスの64号車は予選14位からスタートして、他のNSX-GT勢が事実上の全滅(完走扱いになった車両も、十数周遅れ)という状況の中で唯一生き残って10位を獲得。貴重な1ポイントをゲットした。

 GT300クラスの34号車は予選11位からスタートしたが、レース序盤にしてブレーキがどんどん厳しくなり、ペダルが奥に入ってしまう状況に。レース後にチェックしたところ、想像以上の気温や路面温度の中でブレーキパッドの摩耗が進んでしまっていたということだった。そうした中でもドライバーの2人が善戦して、同じNSXを利用している55号車 ARTA NSX GT3の直後の11位でレースを終えた。その後、9位でゴールした車両が「危険なドライブ行為」で35秒加算のペナルティを受けたことで34号車は10位に浮上し、こちらも貴重な1ポイントを持ち帰ることに成功した。

Modulo 2019 SUPER GT Round 4 Chang SUPER GT RACE 予選ダイジェス
Modulo 2019 SUPER GT Round 4 Chang SUPER GT RACE 決勝ダイジェスト
Modulo 2019 SUPER GT Round4 Chang SUPER GT RACE 総集編
34号車はタイのレースでブレーキの問題に悩まされたものの、10位に入賞した

4人いるModuloプリティのうち永原芽衣さんと水瀬琴音さんがタイ戦に参加

Moduloプリティの永原芽衣さん(左)と水瀬琴音さん(右)

 そうしたホンダアクセスがサポートする2チームで、レースクイーンを務めるのがModuloプリティ。通常は4名体制なのだが、今回はフライアウェイのレースということもあり、2名体制で臨むことになった。

 今回のタイ戦に参加したModuloプリティは永原芽衣さん、水瀬琴音さんというフレッシュな2人。永原さんは昨年の2018年に、水瀬さんは今年の2019年にレースクイーンとしてデビューしたという、レースクイーン界の若手2人がタイでのModuloの顔として大活躍した。

“めいぷる”の愛称を持つ永原芽衣さんは今回64号車を担当

“めいぷる”という愛称を持つ永原さんは、2017年に富士スピードウェイのイメージガール「クレインズ」としてデビュー。2018年にレースクイーンとしてデビューし、2018日本レースクイーン大賞 新人部門でファイナリストに選出されている。そして2019年からModuloプリティとして活動しており、毎戦チームの活動に華を添えている。

永原芽衣さんのTwitterアカウント

https://twitter.com/meinghr100008

“こちゃまる”の愛称を持つ水瀬琴音さんは34号車を担当

“こちゃまる”の愛称を持つ水瀬琴音さんは、2019年の今年がレースクィーンデビューという新人で、2018年までは学生をしていたという。TVでふと見たSUPER GTの世界に憧れて、自ら事務所などに連絡を取ってそのまま所属し、レースクイーンになったという活動的な一面を持つ。今年からレースクイーンにデビューということで、日本レースクイーン大賞2019 新人部門 クリッカー特別賞を受賞。

水瀬琴音さんのTwitterアカウント

https://twitter.com/kotone_dayo_

 今回のレースでは永原さんが64号車の、水瀬さんが34号車のボードを持ち、レースのスタートまでずっと立っていた。余談だが、タイのレースでは気温30℃以上、路面温度は50℃に近づく環境になっており、日なたに出るだけで溶けそうな暑さだった。スタート進行の開始からほぼ1時間、彼女たちはボードを持ってその日向に立っていたのだが、なかなか大変なお仕事だ。もちろんスタッフから水分などを供給してもらえるとはいえ、いつも華やかなレースクイーンを支えているのは彼女たち自身の努力で、いつも頭が下がる思いだ。

“ドリキン”こと土屋圭市氏と34号車の大津弘樹選手が講師のドライビングレッスンが行なわれた「Honda BANGKOK Owner's Meeting」

 ホンダ車ユーザー向けのイベント「Honda BANGKOK Owner's Meeting」は、SUPER GTの決勝レース翌日となる7月1日(現地時間)に、タイの首都となるバンコクの空の玄関口となるスワンナプーム国際空港にほど近い場所にある「Motor Sport Park Suvarnabhumi」で開催された。

会場となったのはMotor Sport Park Suvarnabhumi

 Motor Sport Park Suvarnabhumiはいわゆるミニサーキットで、カートコースの延長線上にあるが、乗用車でも走れるようになっている。コースは複数設定することができ、今回はコーナリングステーション、スラロームステーション、レーンチェンジステーションと大きく3つのコースが設けられ、そこにホンダアクセスアジア&オセアニアの協力を元に持ち込まれたデモカーと、参加者が持ち込んだ自前の車両で走ることができた。

シビック セダン ホンダ純正アクセサリー装着車(ホワイト)
「シビック セダン」のホンダ純正アクセサリー装着車(ホワイト)。タイ仕様につき日本仕様とは異なる
フロントにはフロントアンダースポイラー、フォグライトガーニッシュ、ライセンスフレームなどを装着
ホイールは日本では未発売の17インチアルミホイール
サイドにはドアバイザー、サイドアンダースポイラー、フェンダーガーニッシュなどが装着されている
リアにはトランクスポイラー、リアアンダースポイラー、エキゾーストパイプフィニッシャーが装着
シビック セダン ホンダ純正アクセサリー装着車(レッド)
「シビック セダン」のホンダ純正アクセサリー装着車(レッド)。タイ仕様につき日本仕様とは異なる
フロントにはフロントグリル、フォグライトガーニッシュ、ライセンスフレームなどを装着
17インチ アルミホイール「MS-036」が装着されている
ドアロアガーニッシュ、サイドアンダースポイラーを装着
ジャズ(日本名:フィット)ホンダ純正アクセサリー装着車
「ジャズ」(日本名:フィット)ホンダ純正アクセサリー装着車。タイ仕様につき日本仕様とは異なる
フロントグリルカバーやロアガーニッシュ、LEDフォグランプなどを装着
切削/グリントブラック塗装の15インチ アルミホイール「MG-020」を装着
ロアガーニッシュサイドやボディサイドモール、ホイールアーチを装着
テールゲートスポイラーやロアガーニッシュリアなどを装着

 講師として参加したのは、Modulo開発アドバイサーを務める土屋氏と、34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3のエースドライバーを務める大津選手、そしてタイのレーシングドライバー Alongkorn Youngyuen選手の3名。土屋氏がコーナリングステーションを、大津選手がスラロームステーションを、Youngyuen選手がレーンチェンジステーションをそれぞれ担当した。参加者はローテーションでそれぞれのステーションを回り、各講師から1度は何かを教わるという形で行なわれた。

講師を務めた34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3のドライバーである大津弘樹選手(左)とModulo開発アドバイサーを務める土屋圭市氏(右)
コース図
まずは大津選手や土屋氏がお手本を披露
コースは空港の近くということもあり、真上を飛行機が通過していく

 各セッションでは、1回目は各講師が運転するホンダアクセスのデモカーに先導してもらって1周し、その後講師(と通訳)が同乗して周回したり、講師が見ている状況の中で周回を行なうという形になった。参加者に話を聞くと講師に運転のよくないところを指摘してもらって、今後の運転に大いに参考になったということだった。

コーナリングステーションでは土屋氏が講師になって参加者に説明。もちろん通訳を介してだが
スラロームステーションを担当したのは大津選手。自らパイロンを直したりと大活躍だった
レーンチェンジステーションの様子
参加者の車両
タイでは販売されていない「S660」の姿も
レースクイーンの2人も参加者と積極的に話をしていた

レースクイーンとの握手会開催。Q&Aではきわどい質問も登場するが、なぜか質問した方が恥ずかしがる!?

次は体験同乗走行という時に雨。タイのスコールはかなり激しい

 最後にドライバーが運転するホンダアクセスのデモカーへの体験同乗が予定されていたのだが、急なスコールで会場は大雨になって危険ということで、急遽サーキットのブリーフィングルームを利用したレースクイーンの握手会とドライバーのサイン会に予定が変更された。

ブリーフィングルームに来場者が集合
握手会が開催された
握手だけでなく、ハイタッチする姿も

 レースクイーンの握手会では「彼氏はいますか?」という、日本で行なわれているイベントならギリギリアウトになるようなきわどい質問も飛び出した。2人とも「募集中です~」(水瀬さん)と、お約束の切り返しで反撃するなどして、なかなか盛り上がっていた。見ていて感心したのは、普通はそういった質問をされた方が恥ずかしがるものだと思うのだが、タイの男性はみんなシャイなのか、なぜか質問をしている方が恥ずかしがるという謎な状況が発生。それでも、参加者はとても盛り上がっていたのが印象的だった。以下、その質疑応答の様子だ。

握手会の後はQ&Aコーナーに
手を上げるときは元気なのだが、質問をする段階になると恥ずかしがっていた
女性からの質問も

──彼氏いますか?

水瀬さん:彼氏は募集中です(会場盛り上がる)。

──タイ人の男性は好きですか?

永原さん:笑顔で優しくてすてきです(拍手で会場さらに盛り上がる)。

──タイ人の男性は荷物とか持ってあげますよ、よくないですか?

2人:いいです~(さらに拍手で大いに盛り上がる)。日本人の女性がいたらどんどん助けてくださいね。

──握手会で触った男性の手は日本人の男性とは違っていますか?

永原さん:タイ人の男性の手の方が大きい気がします。

──レースクイーンになったきっかけはなんですか?

永原さん:レースチームの一員として活動したいと思ったからです。

──仕事は楽しいですか?

水瀬さん:とっても楽しいです!

──最後に2人から感想を

水瀬さん:タイが大好きになりました。ありがとうございます!

永原さん:タイの人たちが優しくてまた来たくなりました!

 なお、盛り上がっていたのは男性だけでなく、女性の来場者もレースクイーンの2人と一緒に写真を撮っていた。それを見て、筆者はアイドルの握手会というものには行ったことはないのだが、きっとこんな感じで行なわれているのではないかという印象を持つ握手会になった。日本人に置き換えてみれば、TVでしか見たことがないアイドルグループが来日して、目の前でイベントが行なわれている……。おそらくそういう感覚なのだろうなと思うと、盛り上がるのは納得という感じだ。

サイン会では思い思いのグッズにサインを入れてもらい、最後は“ドリキン”がドリフト走行

サイン会の様子

 レースクイーンの握手会の後は、土屋氏、大津選手の2人のドライバーも加わってのサイン会になった。ホンダアクセスが用意したModuloのクリアファイルも配布され、それにサインをしてもらうのはもちろんのこと、タイでは恒例と言えるミニカーやヘルメットといった定番のグッズに加え、果てには、自分のクルマのパーツを持ち込んでサインしてもらうという来場者も少なくなかった。

4人がステージに並び、参加者が持ってきた思い思いのグッズにサインしていく

 とある「ジャズ」(日本名:フィット)のオーナーは、自分のクルマのステアリングを外して持ち込み、土屋氏、大津選手、2人のレースクイーンにサインを入れてもらっていた。そして、そのサインをしてもらったステアリングをすぐに自車に装着して、運転して帰って行った。ほかにも、スマートフォン(ケースでなく本体)にドライバー2人のサインを入れてもらう人など、日本のサイン会ではちょっと見られない光景が繰り広げられていた。

エンジンカバーにもサイン

 筆者が一番びっくりしたのは、エンジンのカバー(VTECなどのロゴが入っている化粧カバー)にサインを入れてもらっていた人。素朴な疑問として、それを付けて帰ったら、いくら油性マジックで書かれているとはいえ、熱で落ちちゃうのでは……? と思ったが、そんな細かいことは気にしないのがタイでの自動車の楽しみ方なのかもしれない。

ステアリングにサインをしてもらったオーナーは、その場ですぐに取り付け
抽選会が行なわれ、土屋氏や大津選手からプレゼント

 レースクイーンの握手会、ドライバーのサイン会が行なわれている間に雨はきれいに上がり、路面も急速に乾いていった。このため、急遽中止になっていたドライバー同乗走行が再開された。土屋氏、大津選手がタイヤのスキール音を出しながらドライブすると、同乗した参加者は歓声を上げながら同乗体験を楽しんでいた。

土屋氏の体験同乗
レースクイーンの2人も参加者が終了してから体験同乗。サーキット中に悲鳴が響き渡った

 同乗走行が終了後、土屋氏によるドリフトのデモ走行が行なわれた。ホンモノの“ドリキン”が参加者の持ち込んだ「S2000」で、決して広くはないコースを目一杯使ってドリフトを披露すると、参加者からはヤンヤの歓声で非常に盛り上がり、イベントはフィナーレを迎えた。参加者の1人は「500バーツの参加料でこんなコンテンツが楽しめるなんて!」と大喜びで感想を述べて帰路についていった。

“ドリキン”こと土屋氏が参加者の「S2000」でドリフトして会場を魅了
Honda BANGKOK Owner's Meetingでの参加者、講師などによる集合写真