特別企画

【特別企画】JALは国内線も容量無制限の空飛ぶインターネット「JAL SKY Wi-Fi」&座席間隔拡大シート「JAL SKY NEXT」へ

国交省の電子機器使用制限緩和で“ほぼ”シームレスなインターネット時代に

普通席、クラスJなどシートや内装がリニューアルされるとともに、容量無制限のインターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」が搭載された「JAL SKY NEXT」

 JAL(日本航空)が5月28日から羽田~福岡便に投入した「JAL SKY NEXT(スカイネクスト)」。普通席のシートを新設計することでシート形状をスリム化&革張りに、その結果ひざまわりのスペースが最大約5cm拡大され、居住性を大幅に改善しているほか、普通席に+1000円で乗れるクラスJについても本革シート化を図ったものだ。

 このJAL SKY NEXTは、JALの国内線の新しいクオリティを示すもので、ボーイング 777-200からSKY NEXT仕様へ改装。現在、ボーイング 767-300、ボーイング 737-800についてもSKY NEXT仕様が登場。合計77機、JAL国内線向け機材のほとんどがSKY NEXT仕様になっていく。就航路線も続々拡大しており、羽田~福岡に加え、羽田~千歳、羽田~伊丹、羽田~沖縄など主要路線については導入済みだ。

●JAL SKY NEXT導入路線(JAL)
http://www.jal.co.jp/skynext/rosen/index.html

 このJAL SKY NEXTで話題となっていたのが、国内線における空のインターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」。すでにJALは国際線において容量無制限のインターネットサービスSKY Wi-Fiを導入しており、国内線においても容量無制限という形でのサービスを7月23日から開始した。

JAL SKY Wi-Fi搭載機には、機体中央上部に写真のようなアンテナカバーを見ることができる
左側の第1ドア横には「JAL SKY Wi-Fi」のシンボルマークが。国際線と共通のものになっている
航空機に乗り込むときに、ちらっとだけ見ることができた。室内にも同様のシンボルマークが掲示されていた

 それを後押しするようにというわけではないだろうが、国土交通省は9月1日より航空機内での電子機器の使用について一部制限を緩和。航空機の種類によって緩和の程度は違うものの、よりインターネットサービスを利用しやすい環境になっている。その詳細やPC、スマートフォンの設定方法については、僚誌「PC Watch」の記事をご確認いただきたい。

●国交省、飛行機内での電子機器使用制限を9月1日から緩和(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20140807_661391.html

●9月1日からの飛行機内電子機器利用について運用と対策のまとめ(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20140905_665192.html

 航空機の種類や、航空会社によって微妙にルールが違うのが難点だが、JAL SKY NEXTであればもっともインターネットサービスを制限なく使うことができる。JALのガイドラインは下記のようになっているが、JAL SKY NEXTであれば搭乗からドアが閉まるまではキャリア通信網経由で、ドアが閉まった後では離陸後5分後から着陸前5分前までJAL SKY Wi-Fi経由で、そして着陸後の地上滑走からは再びキャリア通信網経由でインターネットに接続できる。離陸時や着陸時などはインターネットにつながらない時間が存在するが、9月1日以前の不自由さから比べると自由度が大幅に上がっている。なにせ、通信機能を持たないデジタルカメラであれば、常時利用可能になってしまったからだ。

●9月1日以降の電子機器使用に関する規制緩和について(JAL)
http://www.jal.co.jp/info/other/electronic.html

9月1日からの飛行機内での電子機器使用制限緩和により、通信機能を搭載していないデジカメでの撮影などが可能になった。JAL SKY NEXTはもっとも電子機器の運用に強い機体となる
こちらは離陸前の夜景と、着陸後の夜景、着陸直前の夜景の3景。今まで記録できなかったものが記録できるようになるのはうれしいが、半年も経つと日常になってしまうのだろう

普通席のクオリティが大きく向上したJAL SKY NEXT

JAL SKY NEXTの室内。手前がクラスJ、後方が普通席
日本航空 顧客マーケティング本部 商品サービス開発部 企画グループ マネジャー 末崎裕介氏

 電子機器使用に関する規制緩和で最も恩恵を受けるのがPCやスマートフォン、デジカメを普段から活用するユーザーだろう。そして現在、その規制緩和を最大限に活かせるのが、JALが運航するJAL SKY NEXTになる。そこで、Car Watchとしては、JAL SKY NEXTの新しいシートに着目するとともに、JAL SKY Wi-Fiサービスを体験。詳細な個所については、JAL SKY NEXTの開発に携わった日本航空 顧客マーケティング本部 商品サービス開発部 企画グループ マネジャーの末崎裕介氏にうかがってみた。

 JAL SKY NEXTの普通席に乗り込むと、まず目に付くのが黒と赤の本革シート。圧倒的な存在感を持って目に飛び込んでくる。末崎氏によると、「イメージの革新をしたかった。赤はJALのイメージカラーですし、黒もJALのイメージカラーです。JALの機体は、白の機体色に、黒の『JAPAN AIR LINES』のロゴと赤のマークが入っています。色については、黒は墨色を、赤は猩々緋を使っています」とのことで、日本の伝統色が用いられている。

革張りとなり、品質が大きく向上した普通席
シートバックを薄くすることで、ひざまわりのスペースを最大約5cm拡大した

 革張りになって気になるのは、「離陸時などに滑りやすいのではないか?」ということ。「普通席は滑りにくいようにクッション形状を工夫しています。サイド部を少し盛り上げ横ずれも防いでいます。また、猩々緋のステッチラインを入れており、これによる滑り止めの効果もあります」(末崎氏)と語り、体をホールドし、リラックスして座ることができるものになっている。

 今回、羽田~函館を往路は普通席で、復路はクラスJで往復してみたが、確かに普通席で滑るような感覚はなかった。そしてこの普通席で最大のウリとなっているのが、ひざまわりのスペースを最大約5cm拡大したこと。自分はPC紛失や故障などのトラブルを避けるため、基本的にPCをできるだけ近くに置いておきたい派なので、航空機に乗った際もPCの入ったバッグを足下(前席下)に置くようにしている。そのため普通席ではいつも足下は普通以上に狭くなっているのだが、JAL SKY NEXTの普通席はそんな状態でも余裕を感じられるものだった。基本的にPCをできるだけ近くに置いておきたい派でなければ、さらなる余裕を感じられるのは間違いない。

 この余裕を生み出しているのが、普通席のシートバックを新設計にして薄くしたこと。ややリクライニングした感覚を得られるこのシートバックの乗り心地は快適で、とくに薄さを感じることもなかった。航空会社の経営を考えると、シートバックを薄くして余裕ができた場合、その分座席を増やしたほうが効率的と思われるが、JALは高品質なサービスを目指し、快適性の向上に振り向けた。

 また、この新シートは単に快適性の向上だけでなく、軽量化も図られているのがポイント。末崎氏によると、従来のシートより3人掛けのモジュールにおいて約1割程度の軽量化が図られている。普通席の座席数によって異なるが、1機当たり数十kgの軽量化を実現しているわけだ。これにより、より少ない燃料で飛ばすことができ、環境面にも貢献できているとのことだ。

 クラスJについては、構造の変更はなくシート素材の変更のみになる。もともと前後平均97cmのシートピッチは余裕のあるもので、普通席よりも包み込むような形状になっていることから、猩々緋のステッチも入っていなかった。

クラスJの構造は従来どおりだが、こちらもシート素材を本革に変更。前後のシートピッチは平均97cm

 往路は普通席に乗って満足していた自分だが、復路にクラスJに乗ると、「やっぱクラスJはいいよな~」と思ってしまう。ただ、従来は普通席と2000円以上の差はあるなと思えたが、「1500円くらいの差に縮まったかな?」と思うほど普通席の底上げがされた感じだ。また、本革のテクスチャについても、普通席はより細かく、クラスJはよりゆるやかなものになっていたほか、クラスJのほうが大きく使われていた。細かい部分だが、クラス別の品質感を表現するとともに、シート形状からくる滑りやすさの違いにも配慮しているのだろう。

左が普通席、右がクラスJ。本革シートのテクスチャの違いが分かるだろうか? シート形状もあり、普通席ではしっかりした感触に、クラスJでは包まれる感触になっていた
普通席はひざまわりのスペースが拡大されたとはいえ、折りたたみテーブルはノートPCを置くには小さめ。13インチのMacBook Airだとはみ出すので、タブレットPCやスマートフォンの利用などが現実的だろう
クラスJの折りたたみテーブルはさすがの広さ。のんびりした旅を楽しみたいものだが、ノートPCでの作業も可能なスペースとなっていた

 ボーイング 777-200に設けられていたファーストクラスについては、JAL SKY NEXTとなっても大きな変化がない。JAL SKY NEXT仕様のボーイング 767にもファーストクラスが導入されるのが違いだと思っていた。「実はカーペットの色が変わりました。以前はグレー系のカーペットでしたが、JAL SKY NEXTを機に、国際線のファーストクラスと同じカーペットにしました」

 末崎氏にそう言われ、ファーストクラスのカーペットをよく見てみたが、もとの色をそもそも覚えていないため、よく分からないというのが正直なところだ。読者の中には、しっかりと以前の色を覚えている方もいると思うので、写真を掲載しておく。このファーストクラスは、普通席に+8000円で乗れるのは従来どおり。JAL SKY NEXT仕様になっても価格の変更はない。

ファーストクラスのシート。カーペットの色が国際線と同じものになったとのことだ
機内照明もLEDとなり、季節や時間帯などによって変化させることが可能になった。あまり派手な色は使われておらず、落ち着いた照明となっていた

インターネット自由度が最も高いJAL SKY Wi-Fi

 長時間かつ長距離を飛ぶ国際線において容量無制限のインターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」を導入したJALは、約1~2時間台の飛行時間となる国内線においても容量無制限のインターネットサービスの提供に踏み切った。サービス名も同じJAL SKY Wi-Fiなのが分かりやすい。

 但し、国際線と異なり国内線のインターネットサービスはgogoが提供している。料金体系もドル払いから円払いになり、30分400円の時間制プランのほか、500円~1200円の機器と飛行距離によって料金の異なる1フライト使いたい放題のフライトプランがある。今回試したのは後者のフライトプランで、持ち込んだ機材はスマートフォン、タブレット、PC(正確にはMacBook Airだが、Boot CampでWindowsとMac OSのデュアルブート機にしてある)と、デジタルカメラだ。スマートフォンはiOS、タブレットはAndroidなので、普及率の高いOSは網羅できたと思う。

 往路に搭乗したのは、9月11日のJAL 1165便(羽田→函館)。機材はJAL SKY NEXT仕様のボーイング 777-200で、JALの加盟する国際的な航空アライアンス「One World」カラーのものだった。JAL SKY NEXT仕様の機体で気になるのは、JAL SKY NEXT仕様の機体でJAL SKY Wi-Fiサービスが必ず提供されているのかということ。末崎氏によると、JAL SKY NEXT仕様というのはJAL SKY Wi-Fiサービスを提供しているとのことで、特別なことがない限りそのように考えて問題ないという。どの便がJAL SKY NEXT仕様かつJAL SKY Wi-Fiサービス提供便かは、JALのWebサイトの空席照会画面から分かるようになっており、予約時に迷うことはないだろう。ただ、航空機は天候などに左右される面が多く、当日の機材入れ替えがある程度の確率で発生するのはご存じのとおり。JAL SKY NEXT仕様の機材がまだ少ないため、空港に着いたら別の機材でインターネットができない、ということはリスクの1つとして計算しておきたい。

 9月1日以降の搭乗となったため、電子機器使用制限緩和の恩恵を体感。離陸時にデジカメで窓の外の風景を撮ることができるし、搭乗後すぐにスマートフォンを機内モードにすれば、離陸から着陸までスマートフォンで撮影やアプリの使用が可能だ。とはいえ、インターネットにつながっていないとあまり使い物にならないのがスマートフォン。JAL SKY Wi-Fiにつなげることで、SNSを楽しめたり、ニュースを読んだりと、普段どおりの使い方ができるようになる。

JAL SKY Wi-Fiのアクセスポイントにつなぐと、2つのプランが提示される。容量無制限のサービスのため、短距離路線以外はフライトプランをお勧めする

 容量無制限のサービスのため、フライトプランがお勧めプランとなる。1回の支払いで1フライト自由に使うことができ、1つのデバイスをJAL SKY Wi-Fiにつなげることができる。同時に2つのデバイスでJAL SKY Wi-Fiにつなぐことはできないため、PCとスマートフォンをJAL SKY Wi-Fiにつなげるには、毎回ログイン作業をすることになる。まあ、それが面倒なら2つのIDを取得して、2台分の支払いをするのがよいだろう。

 気をつけてほしいのは、1度スマートフォンでのプラン支払いをすると、スマートフォン(と判断される機器)でしかJAL SKY Wi-Fiに接続できなくなること。PCとスマートフォンを使いたい場合は、必ずPC側で支払いを行い、そのIDをスマートフォンで使えばよい。

 気になる速度とサービス時間だが、注意書きに大量のファイル転送を控えるようにと書かれていたため速度は未計測。小さなパケット転送ですむPing値については3000ms台だった。体感では、テキストベースのメールのやりとりにはストレスがなく、Webブラウズはやや遅いと感じる。SNSへの写真投稿は、少し時間がかかるものだった。下りの速度を優先したベストエフォートのサービスで、それが如実に分かるものだった。

 そのほか注意点としては、gogoのサービスとなっているため日本国外からインターネットアクセスしている状態になる。日本の上空を飛んでいるのに国外になるため、日本国内に限ってサービスを行っているようなものは使えなくなることだ。代表的なものとしては、NHKなどの映像系オンデマンドサービスが挙げられるが、そもそも音楽や映像のストリーミングサービスは推奨していないので実害は少ないだろう。

スマートフォンでの接続画面を紹介していく。まずは機内モードに設定。iPhoneの場合、[設定]の中に機内モード設定がある
次に同じ[設定]の中にある[Wi-Fi]から、「gogoinflight」というアクセスポイントを探し接続する
接続後、[Safari」などのWebブラウザを利用すると航空機内にあらかじめ用意されているWebサイトへ接続される
契約画面が表示された。航空機内にあらかじめ用意されたコンテンツだけなら無料で利用できる
実はこの無料コンテンツが結構充実している。短距離線なら、これを見ているだけで終わってしまいそうだ
無料コンテンツの1つ、「空港アクセス」
こちらも無料コンテンツ、「JALSKY るるぶ」。北海道行きの航空機では北海道の情報が、羽田行きの航空機では東京の情報が出るようだ
観光スポットの紹介やお得なクーポン券などが用意されている
ちなみにこちらはPCで見た画面。スマートフォンで見る場合はスマートフォンに最適化された画面で表示されていたことが分かる
外部のインターネットサービスに接続する場合は、「30分プラン」もしくは「フライトプラン」を選ぶ
30分プランとフライトプランの価格差はわずかなため、確実に30分を下まわるというとき以外はフライトプランがオススメ。プランを選ぶとアカウント作成する画面に移行するので、初めての場合はここでアカウント作成を行う
アカウントを作成し、支払いを終えるとこの画面に。後はいつもどおりにスマートフォンを使うだけだ
速度についてだが、メールの利用は大きな添付ファイルがない限り問題ない程度
Car Watchもいつもどおりに見ることができる
FacebookなどリッチなSNSの場合、若干待たされることもある。とくに写真投稿など上りを使うサービスでは遅さを感じた。下りが速く、上りが遅いベストエフォート型のサービスのため、機内の利用客数や利用形態によって速度は変動する

 ビジネスマンにとってうれしい(というかあって当然の)機能として、VPNなどの暗号化プロトコルが使用可能なこと。VPNなどのサービスが使えることで社内LANに接続でき、空の上で社内と同じように仕事ができる。日本国内のVPNサーバーにつなげば、日本国内からインターネットアクセスしているように見えるため、国外をリージョン制限しているようなサービスにも(規約上問題ない限り)接続できるようになる。

 これらの検証に便利なのがWebブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」で、普通にアクセスするとリージョンエラー、VPN接続してからアクセスすると無事実行できた。但し、先ほども書いたようにそれほど速度が出ている感じはせず、遠征が行えるくらいの快適度と記せば提督には実感していただけるだろうか。同様に、VPN接続後、会社のデスクトップPCにRDP(リモートデスクトップ)でつないでみたが、なんとか作業をできる程度だった。下りの速度を活かして、Webブラウズとメールチェック、そしてテキストベースのメッセージングで利用するのがお勧めだ。

VPNの動作確認については、Webブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」を使ってみた。JAL SKY Wi-Fiはgogoのサービスを利用しているため、普通に接続すると日本国外のプロバイダーからの接続として認識される
VPNでインプレス社内のLANに接続。インプレス社内のイントラを掲載したいところだが、社の規則上NGなので艦これを使用。社内LANに接続後、艦これに接続すると日本国内からの利用者として無事認識された
艦これのメッセージングの速度だと、JAL SKY Wi-Fiはやや厳しい感じ。とはいえ、遠征は問題なくセットできるレベルと書けば、全国200万人以上の提督たちには速度感が伝わるだろうか?

 速度はそこそこだが、接続時間は素晴らしいものだった。離陸時はインターネット接続が可能になるまで10数分程度待つ必要があるが、着陸時は直前までインターネット接続を維持できた。復路のJAL 1170便は羽田のC滑走路に着陸したのだが、東京湾に進入する直前までインターネット接続が行えていた。飛行条件などにもよるのだろうが、電子機器使用制限緩和によって着陸後に滑走路を外れた段階でキャリア接続できる(正確には、CAさんからのアナウンスが後)ことを考えると、「“ほぼ”いつでもインターネット」を実現していると言ってもよいだろう。

JAL SKY Wi-Fiに接続し課金プランが認証されるとこの画面に。ここからはいつもと同様にインターネットできるほか、リアルタイムで自機の位置が分かるサービスにつなぐことができる
このサービスを利用して、どこまでインターネット接続ができるのか確認してみた。この日はC滑走路(34R)に着陸したのだが、着陸直前までインターネット接続が確立されていた。着陸後に滑走路を外れて誘導路に入ると通常のキャリア回線に接続可能となるので、ネット接続の中断時間は10分程度。数カ月前を考えると、いきなり凄い時代になったなと素直に思う

 末崎氏によると、JAL SKY NEXTの評判は、「快適だという声をいただいており、路線拡大の要望も多く望まれています。そういう意味では快適さを体感いただいているのかなと思っています」とのこと。JAL SKY NEXT&JAL SKY Wi-Fiのサービスクオリティは高く、これに慣れてしまうと機材変更時にJAL SKY NEXT&JAL SKY Wi-Fiでない機体へ変更となると残念感が高い気がする。予定された77機ができるだけ早くJAL SKY NEXTになるのを期待したい。

 なお、JALではJAL SKY Wi-FiのWebサイト(http://www.jal.co.jp/skynext/wifi/)において、gogoユーザーアカウントの事前登録サービスを行っている。JAL SKY Wi-Fiの利用予定がある場合は、この事前登録を行っておくことでフライト時間を有効に活用できる。事前シミュレーションとしても有用なので、航空機のインターネットサービスに興味のある方はぜひ試してみていただきたい。

国内線でも空のインターネット時代が始まった。ビジネスにも観光にも便利なため、積極的に利用していただきたい

編集部:谷川 潔

http://car.watch.impress.co.jp/

Photo:安田 剛