東京モーターショー2017
【東京モーターショー2017】次世代スポーツセダンコンセプト「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」を世界初公開したスバル
2020年の高速道路上での自動運転装備車をイメージ
2017年10月26日 13:06
10月25日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で「第45回東京モーターショー2017」が開幕した。27日はプレビューデー、28日~11月5日は一般公開日となる。
東6ホール(EP14)にあるスバルブースで行なわれたプレスカンファレンスでは、ワールドプレミアとなるコンセプトモデル「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」が発表され、登壇した代表取締役社長 吉永泰之氏が同社の今後のビジョンを語った。
開催初日の11時15分、プレスカンファレンスの開始と同時にアンベールされたシルバーの「SUBARU VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」は、スバル共通のデザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」に基づいたフォルムを纏った次世代スポーツセダンのコンセプトモデル。スバルが2020年に高速道路上での自動運転の実現を見込んでいる、高度運転支援技術を採用したモデルをイメージしているとのことだ。
プレスカンファレンスの冒頭で吉永社長は、「今年の4月に社名をSUBARUに変更し、“モノを作る会社から笑顔を作る会社へ”と宣言しました。私たちが提供する商品を通じて、その先にあるお客様の人生を豊かで笑顔にあふれるものにすること、それこそがスバルブランドの使命です」と同社の目指すビジョンを語った。また、アメリカで購入されたスバル車の98%が10年以上使われ続けているという調査結果に触れ、その理由がスバルが実践し続けてきた「安心安全な車造り」にあると分析し、それは100年前に高い安全を絶対条件とする航空機メーカーとして誕生したスバルに根付いた最高水準の安全を追求するDNAだと加えた。
それを裏付けるように、アメリカをはじめ世界のさまざまな第三者機関による安全評価において、スバル車は衝突安全性能は軒並み最高評価を獲得し続けていることや、今月も新型「XV」と「WRX」がIIHS(米国道路安全保険協会)の最高安全評価トップセーフティピック+を獲得したことを来場者に報告した。
航空機や自動車の普遍的な価値“安心と愉しさ”を提供し続ける
吉永社長は、6月に発表された高度運転支援技術「アイサイト・ツーリングアシスト」が同社が30年もの時間を費やして開発を続けてきた結実であると同時に、同社が目指す事故ゼロの実現と、その先にある自動運転に向けた進化のワンステップであると語った。そのアイサイトをベースとした自動運転の技術開発を加速させるべく、スバル研究実験センター美深試験場(北海道)を拡張して自動運転専用のテストコースを今月完成させたと報告した。
そのほか、吉永社長は「走る愉しさ」においてSTIブランドは長年のモータースポーツ活動の積み重ねで培ってきたスバルの走りの象徴と位置づけ、今回国内向けに初公開されたSシリーズの最新版「S208」は、スバルの走りの愉しさをもっとも色濃く表現したパフォーマンスモデルだと説明した。また、2018年初頭にはスバルの最大市場である北米にも「WRX STI タイプRA」などパフォーマンスモデル2車種の販売を開始すると発表した。加えて、11月に北米専用モデルとなる新型3列SUV「ASCENT(アセント)」を北米で発表することも合わせてアナウンスされた。
最後に吉永社長は「スバルとして大切なことは、常に航空機メーカーという我々の原点を起点にしつつ、スバルらしさを追求していくことだと強く思っています。絶対的な安心感に包まれながら自由に移動する愉しさ、豊かで笑顔に溢れる人生、航空機や自動車の普遍的な価値“安心と愉しさ”をスバルブランドが提供し続け、お客様にもっともっと多くの笑顔が生まれるよう今まで以上に際立つスバルを実現していきます。ぜひ、これからのスバルにご期待ください」との言葉でプレスカンファレンスを締めた。