イベントレポート CES 2020

BYTON、スマートフォンのようなEV「M-BYTE」を北米初公開。ツインモーター4WDも可能

丸紅やACCESSもパートナーとして参加

2020年1月5日(現地時間) 発表

北米初公開となったBYTONのEV「M-BYTE」

 米国ネバダ州ラスベガスで行なわれる世界最大の技術見本市「CES 2020」(登録者公開日:1月7日~10日)のプレスイベントが1月5日(現地時間)始まった。クルマ関連の出展者として最初のプレスカンファレンスとなったのがが、EV(電気自動車)の開発・製造を行なうBYTON(BYTON Limited.)。

 BYTONは、2019年のフランクフルトショーで「M-BYTE」の量産モデルを世界初公開。1年後のCESでは、量産モデルを北米初公開するとともに、「M-BYTE」の開発パートナーなどを発表した。

 M-BYTEは、4875×1970×1665mm(全長×全幅×全高)のBEV(バッテリEV)で、駆動方式としては1モーターRWDの200kWモデル、2モーター4WDの300kWモデルがある。バッテリ容量は95kWのモデルと72kWのモデルがあり、4WDは95kWのモデルにのみ設定される。エントリーモデルのターゲット価格は4万5000ドル(1ドル110円換算で、495万円)となっており、WLTPで224km~285kmという航続距離を実現している。

BYTON M-BYTE in CES 2020
BYTON M-BYTEの仕様について。エントリーモデルのターゲット価格は4万5000ドル
SUVタイプのEVとなるM-BYTE
M-BYTEの技術解説。4WDモデルの場合フロントには150kWのモーターを装備
バッテリプラットフォーム
リアには200kWのモーターを装備する

 CES 2020のプレスカンファレンスでは、このBYTONのパートナーとして丸紅を紹介。丸紅はBYTONと資本業務提携を行ない、製造面からサポートを行なっていく。

 また、このM-BYTEにはBYTON Stageと呼ばれる48インチの4K再生可能な湾曲ディスプレイがダッシュボードに装備され、Driver Tabletと呼ばれる7インチのステアリングホイール内蔵タブレットでコントロールできる。BYTON Stageは、スマートフォンのようにアプリケーションを実行可能で、CES 2020ではターミネーターの映像が見られることをアピールしていた。

 この映像を再生するブラウザの開発メーカーとして、組み込みブラウザで知られるACCESS 代表取締役社長 大石清恭氏が登壇。コンテンツを提供するVIACOM CBSとともにBYTON Stageの可能性を語った。

BYTONの製造施設
パートナーとして丸紅が紹介された
BYTONの製造エネルギーシステムなどもサポート
M-BYTEのインテリア
ダッシュボードにはメーターパネルを兼用したBYTON Stageと呼ばれる48インチの4K再生可能な湾曲ディスプレイ
ターミネーターなどが見られることをアピール
Driver Tabletで操作する
エンタテイメントコンテンツの提供メーカーとしてVIACOM CBSが、ブラウザメーカーとしてACCESSが紹介された
VIACOM CBSは数多くのコンテンツを提供する
株式会社ACCESS 代表取締役 社長執行役員 大石清恭氏
BYTONでは、このBYTON Stage用のデベロッパープログラムを開始
同社Webサイトで公開している
インターネットラジオなどのアプリメーカーが紹介された
発売は2020年に中国から
2021年には北米や欧州でも発売。ディーラーライセンスなどが紹介された

編集部:谷川 潔