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内閣府、沖縄で日本初となる自動走行バスの公道実証実験開始

NVIDIA DRIVE PX 2も自動運転制御に使用

2017年3月20日 開始

自動走行実験に使われる小型バス 日野自動車「リエッセ」。定員は20名

 内閣府は3月20日、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の「自動走行システム」(SIP-adus)施策の一環として、公道における自動走行バスの実証実験を沖縄県南城市あざまサンサンビーチをベースに開始した。この自動走行実験は、先進モビリティ、SBドライブとともに実施し、4月2日までの2週間にわたって行なわれる。

自動運転中の日野「リエッセ」。内閣府が日本初の自動走行バス公道実証実験に用いる車両

 この自動走行バスには走行制御のためにカメラからの映像をディープラーニングによってオブジェクト認識するNVIDIAのAIコンピュータ「DRIVE PX 2」、LiDARからの情報を処理する走行環境認識装置などが搭載されている。3月20日の実験においては、GPSによる位置認識、あらかじめ作成した走行路に沿った車線維持制御、バス停に自動的に到着する正着制御、障害物検出と車線変更制御が行なわれた。

ディープラーニングにより、前方カメラ映像からオブジェクト認識を行なうNVIDIAのAIコンピュータ「DRIVE PX 2」。会場に展示されていたもの

 上記に掲載した映像は、ベースとなるあざまサンサンビーチ駐車場内の転回制御となる。運転手がステアリングから手を放しているにもかかわらず、自動でUターンをしているのが分かるだろう。

 この自動運転実証実験実験出発式の模様、およびシステムの詳しい概要については追ってお届けする。