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日産、最新の自動運転実験車両で公道テスト開始
一般道と高速道路を含むルートを自動運転で走行
2017年10月26日 09:40
- 2017年10月26日 発表
日産自動車は10月26日、2020年以降の実用化を目指した最新の自動運転実験車両の公道テストを開始したと発表した。
インフィニティ「Q50」をベースとした最新の実験車両は、新世代のProPILOT技術を搭載。ナビゲーションシステムで設定した目的地まで、一般道と高速道路を含むルートを自動運転で走行するとしている。
実験車両には12個のソナー、12個のカメラ、9個のミリ波レーダー、6個のレーザースキャナー、HDマップを搭載。これらを組み合わせて使用することで車両の周囲360度の情報と自車の正確な位置を把握して、交通量の多い交差点を含む複雑な道路環境を自動運転で滑らかに走行することを可能とした。
また、実環境に存在する複雑な交通シーンを解析するAI技術を搭載。高速道路の料金所に近づくと、システムが走行可能なETCゲートを検出して、そのゲートを自動運転で通過。実際の交通環境の中で乗員に安心感を与える、人間が運転しているかのようなスムーズな移動は、ハードウェアの進化とソフトウェアの改良により実現したとしている。
研究・先行技術開発を担当する専務執行役員の浅見孝雄氏は「日産の技術開発は、常に創意に満ちています。最新のProPILOT実験車両に搭載した技術は2020年以降の実用化を目指しており、私たちは目標の実現に確実に向かっています。この実験車両は、将来の自動運転技術の創造に向けた取り組みが着実に進んでいることを示しています」とコメントしている。