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フォルクスワーゲン、SUVクーペのBEV「ID.5」「ID.5 GTX」市販モデルを世界初公開
2021年11月4日 13:13
- 2021年11月3日(現地時間) 発表
独フォルクスワーゲンは11月3日(現地時間)、SUVクーペのBEV(電気自動車)「ID.5」「ID.5 GTX」の市販モデルを世界初公開した。両モデルとも「ID.3」「ID.4」と同様にツヴィッカウ工場で製造される。
ID.5、ID.5 GTXはフォルクスワーゲン初となるSUVクーペスタイルのBEV。4月にID.ファミリーにパフォーマンスブランド「GTX」を追加することをアナウンスし、GTXシリーズ第1弾となる「ID.4 GTX」を公開していた。ID.5 GTXはこれに続くGTXシリーズ第2弾に位置付けられる。通常のID.ファミリーは駆動モーターを後方に配置する後輪駆動方式を採用するが、ID.5 GTXではフロントアクスルにもモーターを配置する4輪駆動モデルになる。
ID.5の全長は4599mm(ID.5 GTXは4582mm)で、必要に応じてフロントバンパーのダクトが開閉する機構やリアスポイラーなどによって空力性能を高め、Cd値は0.26(ID.5 GTXは0.27)を実現。クーペライクなルーフラインや独創的なフロントデザインを採用するとともに、短いオーバーハングと大径ホイールによってエレガントでスポーティなスタイルに仕上げた。
ホイールベースは2766mmで、インテリアはラウンジのような空間に仕上げるとともに、近代的なデジタルコクピットを採用。新しいID.ソフトウェア3.0の搭載によって「Hello,ID」で立ち上がる音声認識機能を備え、コネクトサービスによってリアルタイムの交通情報、オンライン地図の更新、充電ステーションの検索といったことも行なえる。また、SUVクーペの形状をしつつ、後席ヘッドルームはSUVスタイルのID.4から12mm減少にとどめた。ラゲッジスペースの容量は549Lとしている。
なお、同社は2030年までに欧州での販売台数の少なくとも70%はBEVになる見込みを示しており、北米と中国ではBEVが販売台数の少なくとも50%を占めるという目標を掲げている。これらの目標を達成するために、フォルクスワーゲンは少なくとも毎年1台のBEVを市場に投入していくことをアナウンスしている。