3月1日に開催された「山手トンネルウォーク」、トンネル内の写真をさらに公開 首都高速道路は3月1日、3月7日16時の中央環状品川線の山手トンネル全線開通を控え、公募した一般ユーザーにトンネル施設を歩いて体験してもらう「山手トンネルウォーク」を開催した。
本イベントに関しては、3月2日の概要リポート(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150302_690622.html)、そして3月5日の展示車両リポート(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20150305_691295.html)をお届けしたが、トンネル内の気になる設備の写真を集めてみた。
トンネル内の気になる設備
品川線山手トンネルの五反田入り口から徒歩で入り、外回りのトンネルを大橋JCT(ジャンクション)方面に約1.3km歩いたのちに、内回りのトンネルに移動して大井JCT方面へ移動、五反田出口から1度出てから、さらにトンネル内へ戻り、五反田喚起所の非常口から出るというルートをだどった。
五反田入口の料金所。料金所の部分だけ2車線に分岐しETC専用とETCと現金に対応した料金所に分かれる。現金での支払では普通車930円、大型車は1850円 普段は閉まっている非常口。向こう側は内回り線がみえる。外回り線の合流部で火災があったらここから内回り線へ脱出する 非常口をくぐったところ、右側に避難路があり、誘導する矢印が床に描かれている トンネル内では、このようなライトアップやパネル、模型の展示など来場者を飽きさせない工夫がされていた ライトアップされたジェットファン、進行方向に向かって気流を起こし、トンネル内を換気している トンネル内には非常電話が各所にあるが、とっさに見当たらない場合は携帯電話でも非常通報ができる この看板だけは、首都高が設置している緑地のものとは違う 大井JCTから10.24km地点でトンネルの内壁が変化する。右側が壁面だったのが円形になる。写真は多い方向を望んだ光景 この10.24km地点から左側に避難通路が大橋JCT方向へ続いている。走行車線側に作られているため、避難時に追い越し車線を渡る必要がなく、より安全に避難できる設計 中央環状線の路線番号「C2」が描かれた看板。設置間隔が長いのか、外回りではこの地点しか見られなかった 車両の流れを把握する車両感知器。距離をおいて2つ設置されており、2地点からの測定差で速度を検出する 前の青い看板にも告知があったとおり、自動速度取締機があった トンネル内では、プロジェクターで映像を投影し工事の様子を紹介していた トンネル内の路側帯と走行路を分ける白線には、居眠り防止用の突起が設けられている トンネル内の全域にはスプリンクラーが設置されており、放水のデモが行われていた。写真はシャワーヘッド部分 トンネルウォークの折り返し地点から大橋JCT方向を望む。本線内もアップダウンやカーブが各所にある トンネルウォークの折り返し地点。この非常口から内回りに線に移動して折り返す。非常時でないと通れない部分なので貴重な体験だ 内回り線に移ると、記念撮影ポイントが設けられていた 大崎警察署のブース。道路クイズや反射神経を測定する機械の体験を行っていた トンネルウォーク参加者のために簡易トイレが設置されていた 東京オリンピック・パラリンピックの旗や休憩所が設けられており、外回りより装飾が賑やかだった トンネル内の照明を消して東京の夜景をプロジェクターで投影するコーナー。保安上のため、この地点では立ち止まらないようにというと看板が設置されていた 五反田出口と大井JCTの案内看板。今回開通する大橋JCT~大井JCT間のうち出入り口は五反田のみ 五反田出口の分岐の手前、この出口から外に出るルートと、このまま本線を進み五反田換気所の非常口から出る2つのルートが選べる トンネル内の信号。五反田出口は、土曜日の22時から日曜日の7時まで大型貨物自動車は通行できない シャッターは、大型車両でも通行できる幅がとってある 路肩に非常用通路がなく、壁面が垂直になっている区間 大井JCTから2440個目の外壁コンクリートリングを示す標識が貼ってあった 再び左側に非常通路が続き、シールド工法の特徴でもある円形のトンネル断面となる 五反田喚起所の非常口の入り口。ここから地上までは約200段の階段を登る 非常口の通路内には各所にこうした案内があり、心理的な効果も考慮されている 途中にある一時待機所の入り口。ベンチが見えてホッとする 地上部のハッチ。ここも普段は閉められているため、通れたのは貴重な体験だ 出口は山手通りの中央分離帯に位置しており、横断歩道がつながっているため、左右の歩道へ安全に出られる構造