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【SUPER GT第7戦 オートポリス】予選は新コースレコードの1分31秒441で8号車 ARTA NSX-GTがトップ獲得。Q2進出の8台中5台がNSX
GT300クラスは25号車 HOPPY 86 MCが予選トップ
2018年10月20日 18:40
- 2018年10月20日 開催
オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県日田市)で10月20日~21日、SUPER GTのシーズン第7戦「2018 AUTOBACS SUPER GT Round 7 AUTOPOLIS GT 300km RACE」が開催されている。初日となる10月20日には公式予選が行なわれ、GT300クラスは29台でQ1が行なわれ、上位14台でQ2を実施。GT500クラスは15台でQ1が行なわれ、上位8台でQ2を実施。
気温16.0℃、路面温度26.1℃で始まったGT300クラスの予選Q1は、15分の予選時間の半分ほどを過ぎたところで22号車 アールキューズ AMG GT3がスピン。クラッシュなどは起きなかったものの、赤旗が出されて一時中断。残り時間5分でQ1が再開され、ポイントリーダーの55号車 ARTA BMW M6 GT3、シリーズランキング2位の31号車 TOYOTA PRIUS apr GTがQ1敗退となった。
同じく15分で行なわれるGT500クラスの予選Q1は、開始時刻を過ぎても各マシンがピット内でライバルの出方をうかがう展開。残り8分ほどで19号車 WedsSport ADVAN LC500が走行を開始して、そのほかのマシンも次々とコースインしていった。
GT500クラスは17号車 KEIHIN NSX-GTがSUPER GTのコースレコード更新となる1分32秒650のタイムをマークしてトップ通過したほか、NSX勢は全車が予選Q1を通過。逆にGT-R勢はシリーズランキング5位の23号車 MOTUL AUTECH GT-Rなど全車が予選Q1敗退となった。
NSXがコースレコード更新合戦でトップ3を占める
温度が下がって気温15.6℃、路面温度24.4℃で行なわれたGT300クラスの予選Q2は、坪井翔選手がドライブする25号車 HOPPY 86 MCが1分42秒498のタイムでトップを獲得。以下、2位が10号車 GAINER TANAX triple a GT-R、3位が5号車 マッハ車検 MC86 Y's distractio、4位が61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT、5位が0号車 グッドスマイル 初音ミク AMGと続く。
また、大津弘樹選手ドライブの34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3は1分43秒574のタイムで予選7位となった。
5台のNSXと3台のLC500で行なわれたGT500クラスの予選Q2は、コースを走ってタイヤを温めながら時間が過ぎ、残り4分を切ったところからタイムアタックをスタート。予選Q1で更新されたコースレコードを、NSX勢が書き換えつつトップが入れ替わる展開。
最終的に、野尻智紀選手がドライブした8号車 ARTA NSX-GTが1分31秒441の新コースレコードで予選トップを獲得。2位は17号車 KEIHIN NSX-GT(1分31秒989)、3位は100号車 RAYBRIG NSX-GT(1分32秒151)と続き、トップ3をNSX勢が占めた。以下、4位が36号車 au TOM'S LC500、5位が1号車 KeePer TOM'S LC500となっている。
GT500クラス 予選公式結果(上位10チーム)
1位:8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)
2位:17号車 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組)
3位:100号車 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)
4位:36号車 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)
5位:1号車 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組)
6位:16号車 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組)
7位:64号車 Epson Modulo NSX-GT(ベルトラン・バゲット/松浦孝亮組)
8位:38号車 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組)
9位:6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/フェリックス・ローゼンクヴィスト組)
10位:19号車 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/山下健太組)
GT300クラス 予選公式結果(上位10チーム)
1位:25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔組)
2位:10号車 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹組)
3位:5号車 マッハ車検 MC86 Y's distraction(坂口夏月/平木湧也組)
4位:61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)
5位:0号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)
6位:52号車 埼玉トヨペットGreenBraveマークX MC(番場琢/脇阪薫一組)
7位:34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹組)
8位:88号車 マネパ ランボルギーニ GT3(平峰一貴/マルコ・マペッリ組)
9位:87号車 リーガルフロンティア ランボルギーニGT3(佐藤公哉/元嶋佑弥組)
10位:96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/中山雄一組)
ポールポジションインタビュー
GT500クラストップ 8号車 ARTA NSX-GT
伊沢拓也選手:SUGOの時もそうでしたが、サーキットに来るまでは不安もあり、ここまでの順位が獲れるとは、正直思っていませんでした。今日になってフリー走行でコースを走ってみると、思っていたよりもクルマのバランスがわるくて戸惑ったのですが、GT500クラスの単走時間にはいい方向にいったので、「思わぬ形でチャンスが来たな」と思いました。予選Q1を自分が担当したときは、また朝(のフリー走行)とはバランスが少し変わっていたので、これは修正しなければいけないのかなと。そこで野尻選手がアタックする時にチームに伝えて、ウォームアップの仕方について上手く伝えられたのが、セクタータイムなどを見ていて「上手くいったかな」と。チャンピオン争いをやってドライバーもチームも緊張している中で、こうしたいいパフォーマンスを出せたのは非常に嬉しく、よかったなと思っています。
野尻智紀選手:朝からの流れは伊沢選手が言ったように、僕もちょっと厳しいかなと思ったのですが、(GT500クラスの)占有時間でいい方向にいったのかな、と。(予選前に行なわれた)サーキットサファリに出たときに、僕が予選で使わない方のタイヤも使ってアタックしてみたのですが、サファリ中でクリアラップもないですし、どのあたりまでいけるのか掴みきれないまま予選Q2に行きました。ただ、Q1が終わった伊沢選手がクルマの問題点をチームにしっかりと伝えてくれて、アドバイスしてくれたことも、僕にとってはかなり力強いものとなりました。チームもホンダさんもいいクルマを用意してくれて、アタックはしっかりといいバランスのまま1周走り切れたかなといったところで、自分でも手応えのあるアタックだったと思います。
GT300クラストップ 25号車 HOPPY 86 MC
松井孝允選手:フリー走行は、結果だけ見るといいものだったかもしれませんが、実際にはセットアップの部分で「決勝に向けてかなり辛いな」と感じるものでした。予選に向けてもそうだったのですが、フリー走行からサーキットサファリにかけて大幅にセットアップを変えて、そこで(サーキットサファリを)走った坪井選手がすごくいいと言っていました。予選Q1は、正直に言ってすごくストレスの溜まる内容で、トラフィックにすごく引っかかったり、もう1周と思っていったら赤旗になるし。僕としては何やってるのかなと感じるような1日でしたが、坪井選手がいいアタックをしてくれてポールにつながったのは、チャンピオン争いに関してギリギリ残れたかなと思います。そんな意味では、Q1を通れてほっとしています。
坪井翔選手:松井選手が言ったとおり、練習走行からの流れは決してわるくなかったので、ちゃんとパフォーマンスを出し切れればポールを狙える位置にいると、サーキットサファリで走っている時から分かっていました。Q1ではトラフィックだったり赤旗だったりで松井選手がストレスの溜まる予選走行をしていたのを見ていたので、そのストレスを解消する走りを、僕がしっかりアタックすることが大事だなと思って、実際にしっかりアタックできて、結果としてポールを獲れて素直に嬉しいです。そういったアタックができるクルマを作ってくれたチームだったりのおかげだと思うので、いい予選だったと思っています。
この予選結果を受けて10月21日に開催される決勝レースは、1周4674mのコースを65周する約303kmで行なわれる。