いすゞ、デンソー、トヨタ、日野、CJPTの5社、大型商用車向け水素エンジンの企画・基礎研究を開始

いすゞ、デンソー、トヨタ、日野、CJPTの5社が大型商用車向け水素エンジンの企画・基礎研究を開始したと発表した

　いすゞ自動車、デンソー、トヨタ自動車、日野自動車、Commercial Japan Partnership Technologies（以下、CJPT）の5社は7月8日、大型商用車向け水素エンジンの企画・基礎研究を開始したと発表した。

　5社による大型商用車に向けた水素エンジンの企画・基礎研究は、カーボンニュートラルの実現に向けた選択肢の一つとして、さらなる内燃機関の活用を目指したもの。カーボンニュートラルへの道のりにおいて、各国のエネルギー事情の違いやユーザーの使い道の多様化により、ユーザーが求める車両のパワートレーンは、HEVやBEV、FCEVなど様々であり、水素エンジンもその選択肢の1つであるとしている。

　今後、5社はカーボンニュートラルの実現に向けた選択肢を広げることで、よりよい社会づくりに貢献していくとしている。

　参画企業のトヨタでは、2021年5月から水素エンジンを搭載するカローラでスーパー耐久シリーズに参戦し、水素エンジン技術を進化させるとともに、水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」仲間が広がるなど、水素社会実現に向けた取り組みを加速させている。

　今回、人々の生活を支える重要なインフラである「大型商用車による運送・物流」領域におけるCO2削減も、カーボンニュートラル社会実現に向けて、志を同じくする仲間とともに取り組むべき社会課題の1つとし、いすゞ、デンソー、トヨタ、日野、CJPTの5社が、水素エンジンがこの課題へのソリューションの1つであると考え、これまで各社が積み重ねてきた技術やノウハウを活用し、大型商用車における水素エンジンの可能性を検討していくとしている。