トピック

軽量&高剛性ホイールの代名詞レイズ「TE37 SAGA S-plus」に、ポルシェのハイパフォーマンスモデル用センターロック式が登場

2024年8月10日 発売

20万1300円~22万5500円/本

レイズの鍛造1ピーススポーツホイール「ボルクレーシング TE37 SAGA S-plus センターロック」装着イメージ。写真はポルシェ911 GT3

 1996年に誕生したレイズの鍛造1ピーススポーツホイール「ボルクレーシング(VOLK RACING)」は、“理由のあるデザイン、意味のないラインがない”というのが鉄則のブランド。

 その中でも象徴といえる「TE37(ティーイーサンナナ)」シリーズは、時代の流れと共にレベルが上がり続ける市販車のスポーツ走行や、ハードなカスタム&チューニングにより“進化”という宿命を課せられ、数々のアップデートを重ねてきた。

 最大の特徴である6スポークは、その間にある空間が60度の内角で構成される三角形となり、リム側からの入力に対して偏ることなく応力を分散させるすぐれた構造となっている。

ダイヤモンドダークガンメタ
ブロンズ(アルマイト)

 また、国交省が定めるJWL(乗用車用軽合金製ホイールの技術基準)と、VIA(第三者機関である日本車両検査協会が再試験を行ない品質を認定した証)をクリアするだけでなく、さらに約2倍の耐久試験を課すレイズの独自基準「JWL+R Spec 2」をもクリアする性能がすでに与えられているが、2016年にフルモデルチェンジを敢行し、完全なる新設計の「TE37 SAGA」は、その基準をも大幅にクリアするスペックを誇るという。

911 GT3は最高出力375kW(510PS)、911ターボSは最高出力478kW(650PS)というハイパフォーマンスを発生するポルシェの走りを支えてくれる

 しかし、TE37の進化はそこでとどまることはなく、さらなるマシンの進化にも対応しつつ、より安全マージンを積み重ねるために各部を見直し、細部まで最適化を行ない「TE37 SAGA S-plus」へとブラッシュアップ。

 このS-plusは“スポーツプラス”の意味で、意匠であるディスク面の変更は行なわず、裏面の細かいラインのつながりや各部&細部の見直しを図ることで、より高い強度と剛性を両立させ、TE37 SAGAの性能をさらに引き出すことに成功したモデル。

ビッグキャリパーに対応させるフェイスデザイン「レーシングコンケイブ」を採用

 また、TE37シリーズは多彩なサイズ、リム幅、インセットへの要求に対応しつつ、大型ブレーキキャリパーをしっかりかわすために、ホイールの中心に向かって凹んだフェイスデザイン「レーシングコンケイブ」を採用している。

 今回新たに発売したポルシェのセンターロック車種「911 GT3」および「911 ターボ S」用に設計されたTE37 SAGA S-plusのセンターロック式は、“ポルシェに、究極のパフォーマンスを”をコンセプトに掲げて開発。F1、WEC(世界耐久レース)、SUPER GTなど、多くのレーシングカーにセンターロック式ホイールを供給しているレイズが培ってきたノウハウを全て投入。

 TE37シリーズの特徴であるシンプルで力強いスポークデザインが、ポルシェの美しいボディラインを引き立て、視覚的にもダイナミズムをより強調しつつ、ビードシート部にはタイヤとホイールのわずかな空まわりも低減させるローレット加工を採用し、ハイパワー&重量化が進むポルシェの高性能を足下から支える性能を確保している。

特許技術であるA.M.T.により湾曲しているスポークにもしっかりと「VOLKRACING」のロゴが刻まれている
同じくリム部には鍛造を示す「FORGED」の文字が配される
多くのレーシングカーにセンターロック式ホイールを供給しているレイズのノウハウが生かされている

 さらに、コンケイブ度が異なるスポーク部から先端のアール部にまでかかる3D形状部には、レイズの特許技術であるA.M.T.(ADVANCED MACHINING TECHNOLOGY)によるマシニング文字を配置。スポーツホイールにステッカーリングでは表現できない高級感を付与している。

 サイズはフロント用に20×9J、20×9.5J、リア用に20×11.5J、20×12Jをそれぞれ設定。カラーはダイヤモンドダークガンメタとブロンズ(アルマイト)の2色を標準としつつ、特約店のみのオプションカラーとして、別途14色を用意。価格は1本20万1300円~22万5500円。