まるも亜希子の「寄り道日和」

娘が最近ハマっている「ロングすべり台」

諏訪湖やアルプスの山々が一望できる、とってもきれいな立石公園からの眺め。テンションが上がって“ヘン顔”していた幼い姪っ子も、今ではすっかり大きくなりました(笑)。ここは駐車場も無料、遊具もすべて無料なのが嬉しいところです

 暑中お見舞い申し上げます~。夏休みを目前にして幼稚園は午前保育が始まり、娘は朝行ったな~と思ったら、あっという間にお昼で帰宅。当然ながらエネルギーがあり余っているので、この暑い中でも「公園行く~! 遊びたい~!」とダダこねまくっております。

 といっても熱中症が心配なので、暑さがピークのうちはなんとか家の中でお茶を濁して、夕方から公園へと繰り出す毎日。夏休みに入ったら、もうちょっと涼しいところで思いっきり遊ばせてやりたいなぁと思います。

 そんな娘が最近ハマっているのが、「ロングすべり台」なんです。探せば全国にけっこうあるんですよね。東京都内だけでも、大田区の「大森ふるさとの浜辺公園」や北区の「清水坂公園」など、10カ所以上あるとのこと。そして長いものになると、茨城県にある「茨城県フラワーパーク」には、なんと全長800mものロングすべり台があったり、アスレチックをクリアしないと滑れない、千葉県の「昭和の森」みたいな難易度高いものもあったり。この夏は娘と一緒に「ロングすべり台めぐり」でもしようかと盛り上がっています。

 私がオススメしたいロングすべり台のNo.1は、やっぱり幼いころ、今は亡き祖父に連れて行ってもらった思い出のある、長野県諏訪市の「立石公園」。大人になって、姪っ子たちにせがまれて何十年ぶりかで訪れるまで、この公園のことなどすっかり忘れていたんですが、ここは山の中腹に作られた公園で、諏訪湖が一望できる眺めのよさも大好きな理由です。

 そして、急な傾斜の地形を利用して設置されたロングすべり台は、クネクネと曲がりながらの長さ50m超。まるで木々の間を縫って進むような感覚で、スタート地点からはすべり台のゴール地点がどうなっているのか、まったく見えないところもドキドキさせてくれます。

 ただ、滑り終わったら急な斜面を黙々と上ってこなければならないので、大人の私はゼーゼーと息切れし、1度で強制終了(笑)。元気な姪っ子たちは、何度も上っては滑り、また上っては滑り。ほんと、子供って体力ありますよね~。娘は前回訪れた時は年齢制限に引っかかって滑れなかったので、この夏またチャレンジしてみようと思います。

長野県諏訪市にある立石公園のロングすべり台は、全長50m以上。ローラー式なので、100円ショップなどで売っているすべり台用マットなどをお尻の下に敷いて滑ると、快適&楽しさ倍増です

 もう1つ、娘があまりの面白さに初めて、自分1人で「行ってくる!」と奮起したロングすべり台があるのが、神奈川県小田原市にある「小田原こどもの森 わんぱくらんど」。ふれあい広場やどんぐりの森など、いろんなエリアが楽しめる広~い公園で、移動には300円(小人100円)で乗れるこども列車「なかよし号」に揺られるのも楽しい! 森の中をガッタンゴットンと進んで行くと、大きな遊具がいろいろと見えてきます。

 まず1つ目のロングすべり台は、「冒険の丘」というエリアにある、1階が宇宙基地、2階が月面をモチーフに作られたという「コスモワールド」。その最頂部からぐるりと下りてくるようになっているロングすべり台は大人気。いつも子供たちの行列ができています。でもそんなに長くはないので、ロングすべり台初挑戦の小さな子でも、保護者と一緒に滑ることができますよ。

小田原こどもの森 わんぱくらんど内「冒険の丘」にあるコスモワールドのロングすべり台。初心者向けですがこちらもローラー式で、半ズボンなど素肌で滑ると痛いのでご注意を。わんぱくらんどは駐車場が1日1000円かかりますが、入園は無料。一部有料の遊具やエリアがあります

 そしてもう1つ、そこから少し上ったところにある「ターザン広場」には、全長44mのローラーすべり台が。スタートからゴールまで広場から見届けられるので、下で待つ家族に手を振ったりして、ヒーロー気分が味わえます。でもけっこうスピードが出るので、1人で滑るなら小学生くらいからの子供にオススメです。

「ターザン広場」にある全長44mのロングすべり台は、周りの景色が開けているので気持ちいい! ターザン広場には、別名スパイダーネットと呼ばれる高さ10mの木登りネットもあって、勇敢な子供たちがキャーキャーと楽しんでいましたよ

 思えば娘は、家の近所の公園で“すべり台デビュー”したのが、生後7カ月くらいだったでしょうか。その時は私の抱っこで滑っただけでも、ちょっと全身がこわばって顔も引きつり気味で、怖がっていたものでした。あれが、娘が「スピード」というものを初めて生身で体感した瞬間だったのかなぁと思うのです。

 そこからだんだんと慣れて、私が抱っこしなくても、自分1人で躊躇なく滑れるようになって。もっと高いところから、もっと長く滑れる、スピードが出る楽しさを求めるようになっていく。こうやって、子供はスピードに対する免疫をつけていって、そのうちいろんな乗り物のスピードにも恐怖心を抱かなくなるのかな、なんて感じています。そうだとしたら、すべり台で夢中になって遊ぶことも、将来の乗り物好きを増やすベース作りにつながるのかもしれないですね。

 わが家はこの夏、まずは東京都内のロングすべり台制覇を目指そうと思います(笑)。みなさんもぜひ、暑さに負けずに夏を楽しんでくださいね♪

まるも亜希子

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト。 映画声優、自動車雑誌編集者を経て、2003年に独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。海外モーターショー、ドライブ取材も多数。2004年、2005年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。17~18年日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。女性のパワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト(PWP)」代表。ジャーナリストで結成したレーシングチーム「TOKYO NEXT SPEED」代表として、耐久レースにも参戦している。過去に乗り継いだ愛車はVWビートル、フィアット・124スパイダー、三菱自動車ギャランVR4、フォード・マスタング、ポルシェ・968など。ブログ「運転席deナマトーク!」やFacebookでもカーライフ情報を発信中。