まるも亜希子の「寄り道日和」
最新のレーシングシミュレーターに挑戦
2018年7月26日 00:05
本格的な夏休みシーズン突入ですね~。なにか夏らしいことしたいけど、外は暑いしな~なんて、家の中でゲームばかりやってる人も多いんじゃないでしょうか?
せっかくやるなら、ゲームはゲームでもこれ! プロのレーシングドライバーも本番に向けての練習に使っているという、最新のレーシングシミュレーターに挑戦してみませんか?
実は私、子供のころからマリオカートは逆走しまくりだし、グランツーリスモは画面に酔って気持ちワルくなっちゃうし、完全なゲーム音痴だったんですよ~。でも、レーシングシミュレーターが面白い、すごい!という噂は聞いていて、おっかなびっくりトライしてみたのです。
まず最初は、東京・秋葉原にあるレーシングシミュレーター・プロショップ「D.D.R AKIBA」本店。ビルの1フロアにあるショップには、現役GTドライバー(しかも若手有望選手!)が開発に携わったというシミュレーターが3台置いてあって、本物さながらのバケットシートが置かれた台座からはサスペンションがニョキッと出ているではありませんか。タイヤがないだけで、クルマと同じような状態で操作できるということですよね。
走行するには、グローブとレーシングシューズ(スニーカーもOK)が必須。その場でレンタルも可能です。なかには自分のヘルメットを持参して、被ってシミュレーターをやる人もいるそうですよ。その方が、より実際のサーキット走行の感覚に近いんでしょうね。
バケットシートに収まったら、正面と左右に置かれた大型モニターでマシンや走りたいサーキットを選べば、いよいよ体験スタート! エンジンをかけると本当に自分が乗っているようにエンジン音が聴こえてきて、振動もリアルなのにビックリです。今回は実際に何度も走っている富士スピードウェイを選んでみると、マシンがピットに停まっている状態から、ピットロードを通ってコースイン。コース脇に見える看板やゼブラの縁石、ポストや背景に見える富士山まで、景色がまんま富士スピードウェイでテンションアップです。
そして両手には路面から伝わる振動がしっかりあるし、エイヤッとブレーキングするとガッガッガッとリアタイヤがブレる感覚、コーナーのイン側が沈んでいく感覚まで、もうすべて本番さながら。わずか2ラップ走っただけで、私の腕はパンパンになりました(笑)。これはかなり、五感に効いていると実感。しょせんはゲームでしょ?なんてナメてるとヨレヨレになりそうですよ~。「D.D.R. AKIBA」は店長をはじめスタッフの皆さんもみんなフレンドリーで、操作方法なども親切に教えてくれるので、初めての人にもオススメです。
さて、私は別の日にもう1つ、有名なレーシングシミュレーターのショップ「東京バーチャルサーキット本店」に行ってみました。こちらの魅力は、本物のポルシェ996 GT3と2008年型F1マシンを使った、とっても贅沢なシミュレーターがあること! 世界に1台というポルシェのマシンは、ドアを開けて乗り込むところからもうワクワクで、6速シーケンシャルミッションからアクセル、ブレーキまで本物です。
シートに収まると、目の前の7mもの大型スクリーンに映し出されるサーキットを走ることができます。しかも! SUPER GTをはじめトップカテゴリーで活躍し、2018年はブランパンGTアジアにBMWでフル参戦して、先日の鈴鹿では優勝を飾った砂子塾長さんが専属インストラクターとしてスタンバイしているのです。トレーニングコースを申し込めば、塾長さんがしっかり走りをチェックして、それぞれの目標に合わせて指導してくれるなんて、ほんと贅沢すぎですよね。
どちらのレーシングシミュレーターも、友達同士や家族でワイワイ楽しむレジャー感覚でもトライできるのはもちろん、ロガーデータ解析など走行中のすべてのデータが残り、プロとの比較で自分の弱点を見つけて克服することもできるので、実践に向けての練習にもぴったり。D.D.R AKIBAでは定期的にタイムアタック大会やシリーズ戦も開催しているので、バーチャルレーサーとしてデビューするのもアリですね。
また、最近は会社の納会や打ち上げなどで貸し切って、ビールを飲みながらレーシングシミュレーターで盛り上がる、「レーシング飲み会」を開催する人たちもいるんだとか。それ、すっごく楽しそうですよね~。
ゲームにも実際のサーキット走行にもそれぞれの楽しさがあるように、このレーシングシミュレーターにも独特の面白さ、奥深さがあると実感しました。暑い夏に、涼しいレーシングシミュレーターで熱くなる! ぜひトライしてみてくださいね♪