まるも亜希子の「寄り道日和」
雨の日だから行ってみる場所
2018年6月28日 00:00
梅雨ですね~、ジメジメですね~。雨が降ってもクルマなら濡れずに移動できるとはいえ、お出かけ先が限られてきちゃうので、やっぱりちょっとモヤモヤしますよね。
でも、雨の日だからこそ普段はなかなか思いつかないような場所へ行ってみる、というのも楽しそうだなぁと、私はポジティブに考える派です。
例えば、図書館。と言っても公立図書館はお勉強されてる方もいらっしゃるし、小さな子供を連れて入るのは肩身が狭い思いをしそうだけど、最近は図書館や本屋さんとカフェが合体したようなブックカフェがたくさんありますよね。東京都内の有名どころで言えば、ちょっと駐車場が少ないのでクルマでは行きにくいけれど、本の街・神保町にある「神保町ブックセンター」。ふかふかのソファでくつろぎながら、約9000冊という本を好きなだけ読んで、飲んだり食べたりして過ごせる場所です。夜はお酒がオーダーできるのも、大人の時間って感じでいいですよね~。
私がたま~に訪れるのは、新宿の小田急百貨店10階にある「ストーリー ストーリー」というブックカフェ。新宿駅西口の地下駐車場から直結なので雨に濡れる心配もなく、新宿の景色が窓から一望できる気持ちのいい場所です。しかも、本屋さんで売っている本を3冊まで、購入前でも持ち込んで自由に読んでいいんです! 一部対象外の本もあるけれど、カフェラテを飲みながら気になっていた本をめくって、「面白そう」と思ったら購入する、なんてこともできちゃいます。
そして、今話題なのは「泊まれる本屋」がコンセプトのシティホステル、「BOOK AND BED TOKYO」。池袋、浅草、新宿、京都、福岡にあって、本棚の中で眠るようなベッドがかなりユニーク。好きなだけ本を読めるロビースペースもあるし、宿泊しなくても、昼間の営業時間内が1500円ほどで過ごせるフリータイム利用もできるようですよ。
で、せっかくならクルマに関する本を片っ端から読みた~い! という人にぜひ訪れてみてほしいのが、愛知県長久手市にある「トヨタ博物館」の新館3階にあるライブラリー。書籍は約1万1000冊、雑誌は約3500冊とよりどりみどりなのに加えて、ビデオ資料約250点も閲覧OK。ライブラリー内での飲食はできないけれど、ここならきっと、クルマの新しい世界に浸れると思います。お隣りには子供向けに、乗り物の絵本ばかりを集めた「のりもの・えほん・としょしつ」があって、靴を脱いでのんびりできるスペースになっています。
もし、美味しいコーヒーを飲みながら本を読みたいなぁと思ったら、新館1階には「CARS&BOOKS」というミュージアムカフェも。ここには、ブック・ディレクターの幅さんが率いる選書集団「バッハ」が、FUN to DRIVEをテーマに選んだ小説やマンガ、アートブックなどが揃っていて、自由に読むことができるんです。1杯ずつハンドドリップで淹れてくれるコーヒーも、とっても美味しいですよ~。
さらに関東近郊なら、やっぱりツインリンクもてぎ内の「ホンダコレクションホール」にあるライブラリー。現在、開館20周年を記念した企画展示「Honda 夢と挑戦の軌跡」が開催されているので、もちろんそちらもぜひ見てほしいのですが、歩き疲れてちょっとひと休み、なんて時にもライブラリーはホッとできる空間です。
ちなみに、娘が生まれてからたくさんの絵本を読んできて、クルマが出てくる絵本にも数多く出会ったけれど……。正直、大人も子供も一緒になって楽しめる、夢中になれる絵本ってなかなかないものだなぁと思います。そんな中で「これはいい!」とお気に入りの絵本を最後にご紹介しますね。
それは真っ赤なマセラティが主人公の、「リトル レッド レーシングカー」(ドワイト・ノールトン作・絵)。ちょっぴり切なくて、ワクワクして、ただクルマがカッコイイ、すごいというだけじゃない、人として大切なものを教えてくれるようなお話です。ページの後ろの方には、溝呂木陽さんの手によるペーパークラフトも付いていて、この絵本の世界が実際に作れるというのも楽しい! 子供と一緒にチョキチョキ、貼り貼りすれば、外は雨でも充実した時間になりそうですよね。
なんだかんだ、梅雨明けまであとひと息。せっかくなら雨の日も楽しみましょう♪