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写真で見る レクサス「UX」

「UX250h“version L”」「UX200“F SPORT”」「UX200“version C”」の詳細を写真でお届け

UX250h“version L”(左)とUX200“F SPORT”(右)

 レクサス(トヨタ自動車)の新型「UX」はコンパクトサイズのクロスオーバーモデル。同社のクロスオーバーモデルは大きな順に「LX」「RX」「NX」とラインアップされるが、UXの登場でさらに裾野を広げた格好になる。UXは2016年パリモーターショーに出展されたコンセプトカー「UX Concept」として世界初公開された後、2018年3月のジュネーブショーで欧州仕様の量産車を初公開。そしてこの秋、いよいよ日本国内でも発売開始となった。

 UXのコンセプトは「Creative Urban Explorer」。クロスオーバーらしいシルエットを纏いつつも、GA-Cプラットフォームならではの低重心化およびタイヤの大径化などにより、都会派のイメージを強調しているのが特徴だ。ボディサイズは4495×1840×1540mm(全長×全幅×全高)と、同社のセダン「IS」より全長が短く、全幅はワイドといったプロポーション。全高もこの手のキャラクターを持つモデルとしては低く抑えられており、多くの立体駐車場に駐車可能な数値となっているのも使い勝手の面での大きなポイントと言える。

 エクステリアはレクサスのアイデンティティとなるスピンドルグリルをはじめ、L字をモチーフとしたクリアランスランプ、サイド面の立体的な造形、ボリュームのあるリアまわりなど、ひと目でレクサスと分かるデザイン。その一方で、非常に細かい部分ながら最近のトヨタ&レクサス車には必ず付いていたエアロスタビライジングフィンが廃止する試みも。ただし、その代わりのパーツも用意されており、それが前後のフェンダーアーチとリアコンビランプ。前者はWRCに参戦する「ヤリス WRC」の流れを汲む効果を、後者はレースカーのリアウイング形状をイメージし、実際にリアまわりを安定させる効果があるという。

 インテリアはここ最近のレクサス車に共通するテイストで、上級グレードにはインパネ上部に「和紙調シボ」を採り入れるなど、上質感溢れる仕上がり。もちろん、ドライビング面においても必要なシフトノブやスイッチ類をステアリング周囲に配置するなど、見やすく、そして操作しやすいコクピットを実現している。

 レクサスならではの先進安全技術「Lexus Safety System+」も搭載。これは単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたシステムで、先に発売となった「ES300h」と同等の内容。具体的には「プリクラッシュセーフティ」「レーンディパーチャーアラート」「レーダークルーズコントロール」「オートマチックハイビーム」といった従来機能に加え、自転車や夜間歩行者への対応をはじめレーダークルーズコントロールの全車速追従化、「RSA(ロードサインアシスト)」の追加など、最新モデルらしい充実した内容となる。

レクサス「UX」のオープニング動画(17秒)
新型UXのパノラミックビューモニター表示(36秒)

 パワートレーンは2タイプ用意され、ハイブリッド車が「UX250h」、ガソリンエンジン車が「UX200」と分けられている。

 まず、ハイブリッド車となるUX250hは直列4気筒2.0リッター直噴エンジンに、小型軽量化を果たした新型PCU(Power Control Unit)、ニッケル水素電池の新型バッテリーなどを組み合わせたレクサス初採用となるシステムを搭載。最高出力107kW(146PS)/6000rpm、最大トルク188Nm(19.2kgfm)/4400rpmを発生するエンジンに、最高出力80kW(109PS)、最大トルク202Nm(20.6kgfm)を発生する「3NM」型モーターを組み合わせ、システム合計の最高出力は135kW(184PS)に達する。また、モーター駆動よる4WD「E-Four」モデルも用意され、この場合は最高出力5kW(7PS)、最大トルク55Nm(5.6kgfm)を発生する後輪用「1MM」型モーターが組み合わされる。

 燃費面ではナビゲーションの学習機能による「先読み減速支援」、ルート案内中の下り坂や渋滞時では「先読みSOC(State Of Charge)」を実現。2WD車の場合、JC08モード燃費は27.0km/L、WTLCモード燃費は22.8km/L。4WD車の場合、JC08モード燃費は25.2km/L(UX250h標準車)、WTLCモード燃費は21.6km/Lを達成している。

 一方、ガソリンエンジン車は直列4気筒2.0リッター直噴エンジンを搭載。レクサス初採用となるこのユニットは、無鉛プレミアムガソリン仕様とするとともにさまざまな高速燃焼技術を採用することで、最大熱効率を約40%にまで高めているのが特徴。これにより最高出力は128kW(174PS)/6600rpm、最大トルクは209Nm(21.3kgfm)/4000-5200rpmを発生する。トランスミッションは発進用ギヤの採用に加え、ワイドバンド化を実現した新開発の「Direct Shift-CVT」を搭載。JC08モード燃費で17.2km/L(UX200標準車)、WTLCモード燃費で16.4km/Lを達成する。

 サスペンションは共通となっており、フロントがマクファーソンストラット、リアがダブルウイッシュボーンの組み合わせで、前後ともにスタビライザーを装着。ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスク。

 ボディカラーは新開発となる「ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング」「テレーンカーキマイカメタリック」「セレスティアルブルーガラスフレーク」など全11色を用意。インテリアカラーは「ブラック」のほか、茶系の「オーカー」、ホワイトとブルーのコンビネーションの「コバルト」、白系の「ホワイトアッシュ」は各モデル共通。“version L”専用色として「リッチクリーム」、ベースモデル専用のライトブラウン「シャトー」が用意されている

 また、どちらのモデルにもスポーティな“F SPORT”仕様を設定。専用バンパーやフロントグリルなどのエクステリア、専用スポーツシートなどのインテリアなどを装備するほか、専用ボディカラーとなる「ホワイトノーヴァガラスフレーク」「ヒートブルーコントラストレイヤリング」など全11色、内装色は「フレアレッド」など3色の専用カラーが用意されている。

 ハイブリッド車のグレードは「UX250h」「UX250h“version C”」「UX250h“F SPORT”」「UX250h“version L”」の4タイプ。2WD車と4WD車が用意されており、価格は順に425万円、449万円、478万円、509万円で、4WD車はそれぞれ26万円高。ガソリンエンジン車も同じく「UX200」「UX200“version C”」「UX200“F SPORT”」「UX200“version L”」の4タイプ。ただし、駆動方式は2WD(FF)のみとなる。価格は順に390万円、414万円、443万円、474万円。

UX250h“version L”

撮影車のボディカラーはブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング
スピンドルグリルには立体的なブロックパターンを採用
スピンドルグリル下部にはアンダーガードをモチーフとしたメッキフレームを採用
ドアミラーにはLEDターンランプを内蔵。“version C”以上は自動防眩、ヒーター機能などを内蔵したオート電動格納式になる
ルーフレールを装備
ガソリンは無鉛レギュラー仕様。タンク容量は43L
エアロスタビライジングフェンダーアーチモールは前側を丸形に、後側を四角いデザインとすることで操舵時の安定性アップを実現
エアロスタビライジングブレードライトはサイド部の形状に注目。リアの挙動安定に効果を発揮する
フロントと同じくスピンドル形状のリアエンド。ハイブリッド車ながらマフラーエンドが見えるデザインとなっている
リアスポイラーは全車標準装備
グレードを示すバッヂはリアゲート右下に
ヘッドライト&リアコンビランプはLEXUSのロゴが入る
3眼フルLEDヘッドランプは“version L”に標準装備
ポジション点灯時
ロービーム点灯時
ハイビーム点灯時
ウインカー点灯時
継ぎ目のない翼形状のリアコンビランプ
消灯時
ポジション点灯時
ブレーキランプ点灯時
ウインカー点灯時
バックランプはバンパー下部に付く
新型直列4気筒2.0リッターユニット「M20A-FXS」エンジンを核としたハイブリッドシステムを搭載
ダークグレーメタリックと切削光輝を組み合わせた18インチアルミホイールを装着。タイヤはランフラットタイプで225/50 RF18を履く
撮影車両の内装色は“version L”専用のリッチクリーム
インパネ上面は和紙調シボを採用
本革ステアリングは全車標準
左側のサテライトスイッチはドライブモードの切り替えに使う
右側のサテライトスイッチはVSC用
左レバーはワイパー関連
右レバーはライト関連とウインカー
本革シフトノブも全車標準装備
シフト後方にEVモードスイッチなどがある
スタートスイッチはハイブリッド車ならではのブルー
ペダルまわり。パーキングブレーキはステアリングコラム左側
7インチ液晶を使ったメーターパネルは高い視認性を持つ
カラー表示のヘッドアップディスプレイも全車に装備
マルチインフォメーションディスプレイはさまざまな情報表示が可能
ノーマルモード時の表示
スポーツモード時の表示
エコモード時の表示
インパネ中央には10.3インチのワイドディスプレイを配置。ナビゲーションやエアコンなどの操作が可能。“version L”と“F SPORT”のオーディオはマークレビンソンのプレミアムサウンドシステム
エアコン操作パネル。“version L”はオートエアコンと連動してシートヒーター&ベンチレーション、ステアリングヒーターまで自動制御
シートヒーターやステアリングヒーターの操作パネル
最下段にはQi(チー)対応のワイヤレス充電エリアを用意。左横にはDC12Vソケットが備わる
ナビゲーションなどの操作を行なうリモートタッチはレクサスでお馴染み
オーディオ系のスイッチはアームレスト前端に用意
バックミラーは自動防眩タイプ
オーバーヘッドコンソールにはマップランプなどのほかヘルプネット用のスイッチも
サンバイザーには照明付きバニティミラーが備わる
アウタースライド式ムーンルーフは全車標準装備
ステアリングコラム右側のスイッチ類
さらに下にはフューエルリッドやリアゲートのオープナー
“version L”のシート表皮は本革。シートベンチレーションを装備するため無数の穴が開いたパーフォレーションタイプとなっている
“version C”以上は運転席、助手席ともに8ウェイのパワーシート
ロゴ入りスカッフプレートは“version L”に標準装備
運転席ドアトリム
ドアミラーとパワーウィンドウスイッチ
インナーハンドルまわりはフレームレスでスッキリした造形
リアシートは6:4分割可倒式
アームレストを内蔵
センターコンソール後端に後席用のエアコン吹き出し口がある
ハイブリッド車の場合はAC100Vのコンセントも付く
リアのドアトリム
パワーウィンドウスイッチ
トノカバー下の荷室容量は220L。リアシートを倒すことにより995Lまで拡大可能
折り畳み式の簡易トノカバーを装備
フロア下にアンダーデッキを用意。ハイブリット車の場合は標準で44L、4WD車やオプション装着車は容量が異なる
アンダーボックスの下には電装系部品が納められている
右サイド壁面にはフックと照明
右サイドフロアにはフタ付の収納
収納の前方には12Vバッテリーが収まる
左サイド壁面にはAC100Vコンセントも。ハイブリッド車は全車標準装備となる
左サイドにも収納がある
“version L”と“F SPORT”にはハンズフリーパワーバックドアを標準装備。バックドアのボタン以外にもキーを携帯している状態でバンパー下に足を出し入れすることで自動的に開閉できる

UX200“F SPORT”

撮影車両のボディカラーはテレーンカーキマイカメタリック
“F SPORT”専用アイテムによりノーマルモデルとは大きく印象が異なるエクステリア
グリルメッシュは「LS」以来のL字ピースを組み合わせたもの
サイド部のメッシュやロワ部のメッキも専用アイテム
フェンダーにもバッヂが付く
リアバンパーロワ部とメッキが標準車と異なる
ガソリンエンジン車のバッヂは「UX200」
アンテナはシャークフィンタイプ
ガソリンエンジン車はモデルに関わらず無鉛プレミアムガソリン仕様。タンク容量も少し増えて47Lになる
ボンネットには直列4気筒2.0リッター「M20A-FKS」ユニットが収まる
“F SPORT”専用の18インチアルミホイール。タイヤは225/50 RF18のランフラットタイプ
撮影車両の内装色は“F SPORT”専用のブラック
インパネ上部のシボも専用タイプ。ステッチはレッドに
表面にディンプル加工が施された専用の本革巻ステアリングを装着。こちらもレッドステッチ
パドルシフトも装備
ドライブモードセレクターは「Sport S」「Sport S+」「CUSTOM」が追加に
ステアリングと同じくディンプルタイプの本革シフトノブを採用
ガソリンエンジン車はEVスイッチではなくアイドリングストップのスイッチに
こちらも専用のアルミ製スポーツペダル
ガソリンエンジン車のスタートスイッチはシルバー
パーキングブレーキスイッチはこの位置
“F SPORT”のメーターパネルは8インチ液晶
ノーマルモード時の表示
カスタムモード時の表示
エコモード時の表示
Sport Sモード時の表示
Sport S+モード時の表示
マルチインフォメーションディスプレイを左側に表示するモードに変更することが可能。これはノーマルモード時の表示
カスタムモード時の表示
エコモード時の表示
Sport Sモード時の表示
Sport S+モード時の表示
センターコンソール
ステアリングコラム右側のスイッチ群。ハイブリッド車と内容が異なる
こちらはハイブリッド車と同じ
グローブボックス。内部にETC車載器の収納スペースがある
荷室容量はハイブリッド車と同じ
アンダーデッキは51Lとハイブリッド車より大容量
フロントシートは一体発泡成形スポーツタイプ
ヘッドレストにエンボスロゴが入る
運転席ドアトリム
リアシート

UX200“version C”

撮影車両のボディカラーはセレスティアルブルーガラスフレーク
タイヤサイズは215/60 R17。アルミホイールはガーニーフラップ構造を採用しブレーキの放熱とホイール側面の整流効果を持つエアロベンチレーティングアルミホイール
撮影車のシート表皮はオプションの本革。標準では合成皮革「L tex」になる
リアシート
パーフォレーションやアクセントカラーの有無で“version L”(写真右)とはかなりイメージが異なる