写真で見る
写真で見る レクサス「UX」
「UX250h“version L”」「UX200“F SPORT”」「UX200“version C”」の詳細を写真でお届け
2018年11月27日 13:30
レクサス(トヨタ自動車)の新型「UX」はコンパクトサイズのクロスオーバーモデル。同社のクロスオーバーモデルは大きな順に「LX」「RX」「NX」とラインアップされるが、UXの登場でさらに裾野を広げた格好になる。UXは2016年パリモーターショーに出展されたコンセプトカー「UX Concept」として世界初公開された後、2018年3月のジュネーブショーで欧州仕様の量産車を初公開。そしてこの秋、いよいよ日本国内でも発売開始となった。
UXのコンセプトは「Creative Urban Explorer」。クロスオーバーらしいシルエットを纏いつつも、GA-Cプラットフォームならではの低重心化およびタイヤの大径化などにより、都会派のイメージを強調しているのが特徴だ。ボディサイズは4495×1840×1540mm(全長×全幅×全高)と、同社のセダン「IS」より全長が短く、全幅はワイドといったプロポーション。全高もこの手のキャラクターを持つモデルとしては低く抑えられており、多くの立体駐車場に駐車可能な数値となっているのも使い勝手の面での大きなポイントと言える。
エクステリアはレクサスのアイデンティティとなるスピンドルグリルをはじめ、L字をモチーフとしたクリアランスランプ、サイド面の立体的な造形、ボリュームのあるリアまわりなど、ひと目でレクサスと分かるデザイン。その一方で、非常に細かい部分ながら最近のトヨタ&レクサス車には必ず付いていたエアロスタビライジングフィンが廃止する試みも。ただし、その代わりのパーツも用意されており、それが前後のフェンダーアーチとリアコンビランプ。前者はWRCに参戦する「ヤリス WRC」の流れを汲む効果を、後者はレースカーのリアウイング形状をイメージし、実際にリアまわりを安定させる効果があるという。
インテリアはここ最近のレクサス車に共通するテイストで、上級グレードにはインパネ上部に「和紙調シボ」を採り入れるなど、上質感溢れる仕上がり。もちろん、ドライビング面においても必要なシフトノブやスイッチ類をステアリング周囲に配置するなど、見やすく、そして操作しやすいコクピットを実現している。
レクサスならではの先進安全技術「Lexus Safety System+」も搭載。これは単眼カメラとミリ波レーダーを組み合わせたシステムで、先に発売となった「ES300h」と同等の内容。具体的には「プリクラッシュセーフティ」「レーンディパーチャーアラート」「レーダークルーズコントロール」「オートマチックハイビーム」といった従来機能に加え、自転車や夜間歩行者への対応をはじめレーダークルーズコントロールの全車速追従化、「RSA(ロードサインアシスト)」の追加など、最新モデルらしい充実した内容となる。
パワートレーンは2タイプ用意され、ハイブリッド車が「UX250h」、ガソリンエンジン車が「UX200」と分けられている。
まず、ハイブリッド車となるUX250hは直列4気筒2.0リッター直噴エンジンに、小型軽量化を果たした新型PCU(Power Control Unit)、ニッケル水素電池の新型バッテリーなどを組み合わせたレクサス初採用となるシステムを搭載。最高出力107kW(146PS)/6000rpm、最大トルク188Nm(19.2kgfm)/4400rpmを発生するエンジンに、最高出力80kW(109PS)、最大トルク202Nm(20.6kgfm)を発生する「3NM」型モーターを組み合わせ、システム合計の最高出力は135kW(184PS)に達する。また、モーター駆動よる4WD「E-Four」モデルも用意され、この場合は最高出力5kW(7PS)、最大トルク55Nm(5.6kgfm)を発生する後輪用「1MM」型モーターが組み合わされる。
燃費面ではナビゲーションの学習機能による「先読み減速支援」、ルート案内中の下り坂や渋滞時では「先読みSOC(State Of Charge)」を実現。2WD車の場合、JC08モード燃費は27.0km/L、WTLCモード燃費は22.8km/L。4WD車の場合、JC08モード燃費は25.2km/L(UX250h標準車)、WTLCモード燃費は21.6km/Lを達成している。
一方、ガソリンエンジン車は直列4気筒2.0リッター直噴エンジンを搭載。レクサス初採用となるこのユニットは、無鉛プレミアムガソリン仕様とするとともにさまざまな高速燃焼技術を採用することで、最大熱効率を約40%にまで高めているのが特徴。これにより最高出力は128kW(174PS)/6600rpm、最大トルクは209Nm(21.3kgfm)/4000-5200rpmを発生する。トランスミッションは発進用ギヤの採用に加え、ワイドバンド化を実現した新開発の「Direct Shift-CVT」を搭載。JC08モード燃費で17.2km/L(UX200標準車)、WTLCモード燃費で16.4km/Lを達成する。
サスペンションは共通となっており、フロントがマクファーソンストラット、リアがダブルウイッシュボーンの組み合わせで、前後ともにスタビライザーを装着。ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスク。
ボディカラーは新開発となる「ブレージングカーネリアンコントラストレイヤリング」「テレーンカーキマイカメタリック」「セレスティアルブルーガラスフレーク」など全11色を用意。インテリアカラーは「ブラック」のほか、茶系の「オーカー」、ホワイトとブルーのコンビネーションの「コバルト」、白系の「ホワイトアッシュ」は各モデル共通。“version L”専用色として「リッチクリーム」、ベースモデル専用のライトブラウン「シャトー」が用意されている
また、どちらのモデルにもスポーティな“F SPORT”仕様を設定。専用バンパーやフロントグリルなどのエクステリア、専用スポーツシートなどのインテリアなどを装備するほか、専用ボディカラーとなる「ホワイトノーヴァガラスフレーク」「ヒートブルーコントラストレイヤリング」など全11色、内装色は「フレアレッド」など3色の専用カラーが用意されている。
ハイブリッド車のグレードは「UX250h」「UX250h“version C”」「UX250h“F SPORT”」「UX250h“version L”」の4タイプ。2WD車と4WD車が用意されており、価格は順に425万円、449万円、478万円、509万円で、4WD車はそれぞれ26万円高。ガソリンエンジン車も同じく「UX200」「UX200“version C”」「UX200“F SPORT”」「UX200“version L”」の4タイプ。ただし、駆動方式は2WD(FF)のみとなる。価格は順に390万円、414万円、443万円、474万円。