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国交省、「運転支援システム」を過信・誤解しないでと啓発動画を公開

運転支援システムの限界を示す事例を紹介

2020年3月19日 発表

【国土交通省】運転支援システムで過信は禁物 責任はドライバーにある!

 国土交通省は、近年発売の新型車で普及が進む「運転支援システム」について、機能の限界、使用する環境や条件によっては作動しないといったケースがあることを、自動車ユーザーに理解してもらうための啓発ビデオを作成。YouTubeの国土交通省自動車局審査・リコール課公式アカウントで公開した。

 公開された動画では、高速道路などでアクセル操作や前走車との車間距離を自動制御する「全車速追従クルーズコントロール」、車線の中央付近を走行するよう自動制御する「車線維持支援装置」などの使用事例を示して、運転支援システムには機能の限界があり、故障していない場合でも、使用する環境や条件によっては作動しない(または使用中に突然機能が停止する)ことがあることを紹介。その結果によって衝突などの事故に至った場合でも、安全運転の責任は運転者にあることを強調した。

車線維持支援装置の使用中に白線を検知できない事例

 また、運転支援システムはシステムが周辺監視やすべての運転操作を行なう「自動運転」ではなく、あくまでもアシスト機能であることを強調。運転支援システムを過信せず、取扱説明書を読み、作動条件などを正しく理解して使用してほしいと説明。自動車メーカーが運転支援システムを高速道路や自動車専用道で使用することを推奨しており、一般道では思わぬ事故につながることがあるので使用しないでほしいと呼びかけている。

急な割り込み車両に対する認識が遅れ、制動が間に合わない事例
運転支援システム作動中の携帯電話の操作は道交法違反となる
啓発ビデオのポイントを示す参考資料