ニュース

高齢運転者向け「安全運転サポート車」、愛称「サポカーS」で普及促進へ

自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置を装備

2017年4月4日 発表

左から、内閣府副大臣の越智隆雄氏、経済産業省副大臣の高木陽介氏、内閣府特命担当大臣の加藤勝信氏、国土交通省副大臣の末松信介氏、警察庁交通局長の井上剛志氏

 経済産業省や国土交通省等が検討を進める「安全運転サポート車」の普及啓発に関する関係省庁副大臣等会議は4月4日、高齢運転者による交通事故対策の一環として、自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置を備えたクルマの愛称を「サポカーS(セーフティ・サポートカーS)」とすると発表した。

 同会議は高齢運転者の事故実態を踏まえて、事故防止に効果が見込まれる自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置を装備したクルマをサポカーS(セーフティ・サポートカーS)とした。また、各メーカーの装備内容に合わせて、「ワイド」(自動ブレーキ[対歩行者]、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱警報、先進ライト)、「ベーシック+」(自動ブレーキ[対車両]、ペダル踏み間違い時加速抑制装置)、「ベーシック」(低速自動ブレーキ[対車両]、ペダル踏み間違い時加速抑制装置)とランク付けした。

 愛称に使われた「S」には、シニア、シルバー、セーフティなどの意味を込めたという。さらに、自動ブレーキは全ての運転者の交通事故防止につながるとして愛称をサポカー(セーフティサポートカー)として普及促進を進める。

 同日、同会議に参加する経済産業省副大臣の高木陽介氏、国土交通省副大臣の末松信介氏、内閣府副大臣の越智隆雄氏、警察庁交通局長の井上剛志氏が、「安全運転サポート車」の普及啓発に関する関係省庁副大臣等会議の中間取りまとめを、交通対策本部長を務める内閣府特命担当大臣の加藤勝信氏に報告した。

 報告を受けた加藤氏は「高齢者の方々の事故をいかに防止していくのか、運転免許の返納等もありますが、高齢者の運転をサポートする先進安全運転技術を搭載したクルマを普及させることが重要で、そのような自動車を普及啓発をしていくとともに、自動車アセスメントを拡充し、安全基準の策定に取り組むものと承知した。まずは国民の方々、特に高齢者の方に分かりやすく、そういうものがあるんだということを示し、安全運転サポート車のコンセプトを普及させるよう引き続きしっかり取り組んでいただきたい」とコメントした。

自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置を装備したクルマをサポカーS(セーフティ・サポートカーS)とした
愛称について
「安全運転サポート車」の普及啓発に関する関係省庁副大臣等会議の中間取りまとめ