ニュース
【2025年春夏版】ジャンル別最新タイヤカタログ・SUV/ミニバン編
2025年5月1日 08:00
SUV、ミニバン向けのサマータイヤを紹介
スタッドレスタイヤが主役の季節も終わりを迎えつつあり、爽快なドライブを楽しめる季節がやってきた。ホイールに組み付けていたスタッドレスタイヤからサマータイヤに戻すタイミングで新しいタイヤに履き替えることもあるだろう。
本記事では履き替え候補選びの参考になるよう、これまでにCar Watchで取り上げてきたサマータイヤの発表記事やモータージャーナリストによる試乗記などを製品ごとにまとめて掲載。対象となる製品数が多いので、本稿ではSUV、ミニバンといった用途向けのタイヤについて紹介する。
タイヤサイズの見方をチェック
タイヤサイズはタイヤの側面にも表記されているので目にする機会も多いはず。左側からタイヤの幅、偏平率、インチ数などが書かれており、さらに後半のLI(ロードインデックス)や速度記号も確認しておきたいポイントだ。
「転がり抵抗性能」「ウェットグリップ性能」とは
もともと雨の多い日本列島だが、ゲリラ豪雨や局地的な大雨も近年は増加傾向にある。そのため、普段使いのタイヤで雨の性能は気になるところ。およそ3年から4年で技術更新されていくタイヤにおいても雨天時の性能向上は著しく、多くの製品でウェットグリップ性能は向上を続けている。
タイヤに表示されているウェットグリップ性能は、JATMA(一般社団法人日本自動車タイヤ協会)が2010年1月から運用しているラベリング制度による「グレーディングシステム(等級制度)」の1つ。ラベリング制度では「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」を業界自主基準として表示することを定めており、転がり抵抗係数をAAA~Cの5段階、ウェットグリップ性能をa~dの4段階で表示している。
転がり抵抗係数(RRC)単位(N/kN) | 等級 |
---|---|
RRC≦6.5 | AAA |
6.6≦RRC≦7.7 | AA |
7.8≦RRC≦9.0 | A |
9.1≦RRC≦10.5 | B |
10.6≦RRC≦12.0 | C |
ウェットグリップ性能(G) | 等級 |
---|---|
155≦G | a |
140≦G≦154 | b |
125≦G≦139 | c |
110≦G≦124 | d |
転がり抵抗係数はAAAが、ウェットグリップ性能はaが最もよい評価となるが、この2つの性能は相反する関係にあるため、各タイヤメーカーで構造や形状、トレッドパターン、コンパウンドなど性能向上のための技術開発を行なっている。とくにこのラベリング制度導入以降は開発競争が激化し、多くの新しいタイヤが市場に投入されてきた。
例えばコンパウンドでは、通常走行時の振動数とブレーキング時の振動数が異なることに着目し、振動数が低いときは転がり抵抗係数の小さく燃費特性のよいタイヤとして、ブレーキング時など振動数が高くなるとグリップ力の大きなタイヤになるなどの高機能ゴムが投入されている。
SUV
ブリヂストン「ALENZA LX100(アレンザ エルエックスヒャク)」
サイズラインアップ:195/80R15 96S~285/40R22 106W
採用技術
アレンザ LX100は、オンロード領域の性能を重視するプレミアムSUVタイヤブランドであるアレンザシリーズで静粛性を重視したオンロードコンフォートタイヤ。
ブリヂストンのサイレントテクノロジー「3Dノイズ抑制グルーブ」「シークレットグルーブ」「3Dノイズカットデザイン」を採用して新品時・摩耗時の静粛性を向上。従来製品の「デューラー H/L 850」と比較して騒音エネルギーを22%低減するとともに、通常ではタイヤの摩耗度に比例して大きくなるノイズにも着目。60%摩耗時でデューラー H/L 850から騒音エネルギーを9%低減させている。
また、SUV特有の使われ方を考慮して、さらにSUVに特化したトレッド部チューニングや非対称新パターンの採用、ブロック剛性の最適化などを行なうことで、デューラー H/L 850比で摩耗ライフを5%向上。これに加えてSUV専用構造となる高剛性ケースを採用し、ふらつきや乗り心地といった操縦安定性も高めている。
ブリヂストン「ALENZA 001(アレンザ ゼロゼロワン)」
サイズラインアップ:215/65R16 98H~285/35R22 106W XL
採用技術
オンロード領域の性能を重視するプレミアムSUVタイヤブランド・アレンザシリーズのアレンザ 001は、スポーティな運動性能を高次元で引き出すための専用設計により、オンロードでの高いドライ&ウェット性能に加え、低燃費性能やライフ性能の向上にも注力したハイパフォーマンスタイヤ。
タイヤの骨格部分はベルト補強材やベルト端補強材などを採用する重構造として剛性を保ち、高いドライ性能を実現。トレッドパターンではリブ端部にあるアールを最適化してリブ中央の接地圧を高める「マルチラウンドブロック」を採用。ウェットグリップ性能を向上させるとともに、ブロック端部の曲げ剛性を強化して制動時に発生するエッジの巻き込み変形を制御。制動時のフラットな接地を実現する「チャンファリング」技術を採用している。
また、低燃費性能とライフ性能の向上を目的とする「ナノプロ・テック」採用のシリカ配合により、シリカ同士の擦れ合いによる発熱を低減。ライフ性能を低下させることなく、転がり抵抗を「デューラー H/P スポーツ」から19%低減することに成功している。さらにパターンに「3D-M字サイプ」を採用することで制動時のブロックの倒れこみを抑え、高い耐摩耗性を実現する。
ブリヂストン「DUELER A/T 002(デューラー エーティーゼロゼロツー)」」
サイズラインアップ:175/80R15 90S~285/60R18 116T
採用技術
舗装路で求められる快適性とオフロードでの走破性を両立したデューラー A/T 002は、ライフ性能にも配慮したSUV&4×4用オールステージタイヤ。
専用の最適配置ブロックとコンパウンドを採用することで、オールステージタイヤで求められる「さまざまな路面での走破性と快適な走り」「十分なトラクションを持続的に発揮するための高いライフ性能」を実現している。
また、トレッド部とサイド部を連動させたデザインとすることで、ブロック形状とサイドの連動感を創出してアグレッシブな外観デザインを与えている。
関連リンク
ブリヂストン
https://tire.bridgestone.co.jp/
製品ページ
https://tire.bridgestone.co.jp/dueler/at002/
サイズラインアップ
ブリヂストン「DUELER M/T 674(デューラー エムティー・ロクナナヨン)」
サイズラインアップ:LT215/75R15 100/97Q~LT265/75R16 112/109Q
採用技術
ハードなマッドステージも走破する本格オフロードタイヤとして生み出されたデューラー M/T 674。
マッドステージでのトラクションとハンドリング性能を高めるため、トレッドパターンでは、中央に泥上でのトラクション性能を向上させる「3D主溝」を設定し、ショルダー部に耐摩耗性とハンドリング性能を向上させる「3Dブロック」、トラクション性能を向上させる「3Dラグ溝&3Dバットレス」を備える「3D形状パタン」を採用。泥濘路などのオフロードを走行するタイヤに求められるマッド上の高いトラクション、ハンドリング性能に加えて耐摩耗性を追求させながら、オンロードでの乗り心地や静粛性にも配慮している。
また、サイドウォールには岩場での走行時に心配されるサイド損傷の危険性を軽減する「プロテクトリブ」が用意されているほか、「レイズドブラックレター」「アウトラインホワイトレター」という2種類(一部サイズに両側レイズドブラックレターあり)の製品ロゴを両側面で使い分け、ユーザーの好みを表現可能としている。
構造面ではスーパーコンピューターで最適化を判断しながら自動進化させて設計する「GUTT(ガット)」手法を採用。従来のキャップやレイヤーとは異なるワイヤー状のコードを連続して巻きつけた「ジョイントレス・キャップ&レイヤー」により、接合部がないことでトレッド周方向の剛性を均一化。高速耐久性や高速走行時の安定性を大幅に向上させている。
このほか、ホイールを締めつけるビードワイヤーの構造を強化して、コーナーリング時のタイヤ変形の抑制で操縦安定性を高める「O-Bead II(オー・ビード・ツー)」、ホイールのリムフランジ部分を縁石などによるダメージから保護し、サイドビューのルックスをシャープに引き締める「リムガード」などを採用している
横浜ゴム「ADVAN V61(アドバン・ブイ・ロクイチ)」
サイズラインアップ:225/60R17 99H~255/45R22 107V XL
採用技術
アドバン V61は横浜ゴムのグローバルフラグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」のプレミアムSUV向けタイヤ。
新たな設計テクノロジーを導入したトレッドパターンを採用し、車重が重いSUVをしっかり支える専用構造で高荷重に対応。ウェット性能と低燃費性能のバランスを追求した専用プロファイルも与えられ、アドバンブランドならではの走行性能に加えて低燃費・低電費性能、操縦安定性、静粛性をバランスさせた。タイヤラベリング制度ではSUV向けタイヤながら転がり抵抗係数「AAA~AA」、ウェットグリップ「a~c」を獲得している。
独自開発の各種技術に加え、AI利活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)」の下でAI技術やシミュレーション技術を融合させ、求められる性能レベルの実現精度を飛躍的に高め、トレッドパターン、プロファイル、構造に至るまで最適解に基づく専用設計を施している。
コンパウンドには独自のゴム混合技術「A.R.T.Mixing」を活用した専用コンパウンドを採用。これらの技術により、低燃費性能やグリップ性能、耐摩耗性能といった背反する性能を並び立たせ、優れた操縦安定性や快適性を実現した。
横浜ゴム「BluEarth-XT AE61(ブルーアース・エックスティー・エーイーロクイチ)」
サイズラインアップ:215/70R16 100H~255/45R20 105W XL
採用技術
ブルーアース XT AE61は横浜ゴムの低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」のクロスオーバーSUV向けタイヤ。市街地や高速道路といったオンロードで思いどおりに走れるシャープなハンドリング性能や静かな車内空間を提供する静粛性に加え、偏摩耗を抑制して長く使えるロングライフ性能も兼ね備えている。
トレッドパターンはクロスオーバーSUVに求められる性能を発揮する非対称パターンを専用開発。ショルダーからセンターリブに至るまで高剛性を追求した設計を施すことで、高いハンドリング性能と耐偏摩耗性能を実現した。加えて「4ストレートグルーブ」と「インサイドナローグルーブ」が排水性を高め、高いウェット性能と耐ハイドロ性能を発揮。さらにエアポンピング音を抑制する「非貫通グルーブ」や「5ピッチ・バリエーション」といったパターン設計を施してノイズを低減し、優れた静粛性を実現する。
コンパウンドにはウェット性能と低燃費性能に効果的なシリカとポリマーを配合する「ナノブレンドゴム」を採用。プロファイルでは滑らかな接地形状と接地圧の均一化を図る「マウンド・プロファイル」により、直進安定性と耐偏摩耗性能を高めた。
これらにより、ブルーアース XT AE61はSUV向けタイヤである「ジオランダー SUV G055」と比較してウェット制動を16%短縮。通過音(騒音エネルギー低減率)は11%低減、転がり抵抗係数は9%低減しており、タイヤラベリング制度では転がり抵抗係数「A」、ウェットグリップ性能は最高グレード「a」をそれぞれ全サイズで獲得している。
横浜ゴム「GEOLANDAR X-MT(ジオランダー・エックスエムティー)」
サイズラインアップ:6.50R16 LT 97/93Q~38X13.50R22 LT 126Q
採用技術
ジオランダー X-MTはSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」のマッドテレーンタイヤ。オフロード走行やロックトレイルを楽しむユーザー向けに開発された趣味性の高い製品で、タイヤデザインには自然界の岩をイメージした「ロックコンセプト」を採用。このコンセプトから生まれた「ロックコンセプトトレッド」や「大型サイドブロック」、これまでとは意匠を変更したブランドロゴなどを使ってオフロードイメージを強調している。
同じジオランダーブランドのマッドテレーン「ジオランダー M/T G003」を超えるオフロード性能を実現するため、大きくとった溝面積がさまざまな路面で高いトラクション性能を発揮する「ワイドラググルーブ・パターン」を採用。また、大型サイドブロックはワイルドな見た目の演出に加え、タイヤが路面に深く沈み込むゆるいマッド路やロック路で側面から路面をとらえ、トラクション性の向上にも貢献する。一方、オフロード性能向上に伴うノイズの悪化は最小限に抑えている。
横浜ゴム「GEOLANDAR M/T G003(ジオランダー・エムティー・ジーゼロゼロサン)」
サイズラインアップ:145/80R12 80/78N LT~37×13.50R22 LT 123Q
採用技術
マッドテレーンタイヤのジオランダー M/T G003は、世界的に需要が拡大しているSUV・ピックアップトラック向けで、特にオフロードユーザーに向けた製品。開発にあたってはオフロード性能の向上を目指すとともに、オンロードでの優れた快適性や静粛性を確保しつつ、耐摩耗性、耐久性の向上を目指した。
あらゆるオフロード路面で高い走行性能を追求しつつ、耐久性や耐摩耗性を向上させて優れたロングライフ性能を実現するため、横浜ゴムが世界中で参戦している過酷なオフロードレースで培った技術を製品開発にフィードバック。トレッドパターンやサイドデザイン、構造、コンパウンド、プロファイルなどを全面的に見直している。また、オフロード走行やドレスアップを楽しむカスタム志向のユーザーに向けたアグレッシブなトレッドデザインとサイドデザインを採用する。
オフロード走行の要となるトレッドパターンとサイドブロックでは、トレッド面に「ラージメッシュ・ラググルーブ」「シーケンシャル・サイプ」「マッド&ストーン・エジェクター」などを採用。排土性を高めつつノイズ発生も抑制するラージメッシュ・ラググルーブはマッド、ロックといった路面でのトラクションを確保し、エッジ効果を持つシーケンシャル・サイプは硬い土やウェット路面でトラクション性能を向上させる。また、マッド&ストーン・エジェクターは排土性を向上させながら、ロック路面などで溝底が受けるダメージを緩和する構造となっている。
サイドブロックでは、耐カット性を向上させつつ深いマッド路面でのトラクション向上にも寄与する「アグレッシブサイドブロック」をサイド上側に設定。タイヤのショルダーからサイド部分では“オフロード感”を演出する「ボールドデザインコンセプト」が採用され、ブランドロゴを浮き彫りでデザインする「レイズドブラックレター」が与えられている。
ゴムの素材には「新トリプルポリマー」を使うことで操縦安定性と耐摩耗性を兼ね備え、オフロード走行時に気になるトレッド面の損傷も抑制する新開発コンパウンドを採用。内部構造にはレース技術をフィードバックした「リアルオフローダー構造」が用いられ、「高剛性3プライ構造」「ナイロンフルカバー」「ジオランダー M/T G003専用サイド構造」「大型リムプロテクター」などによってオフロード路面での耐久性を徹底追求している。
横浜ゴム「GEOLANDAR X-AT(ジオランダー・エックスエーティー)」
サイズラインアップ:LT155/65R14 78/75Q~35X12.50R22 LT 121Q
採用技術
ジオランダー X-ATは、オフロードチューニングやドレスアップを楽しむとともに、オンロードでの快適性も求めるユーザー向けに開発。オールテレーンタイヤの「ジオランダー A/T G015」とマッドテレーンタイヤであるジオランダー M/T G003の中間に位置する新カテゴリーのタイヤとなっている。
オフロード感を強調する力強いトレッドパターンでは、特徴的なブロックを組み合わせた「アグレッシブブロックパターン」を採用。トレッドデザインをサイドウォール上部まで連続させて存在感を高めるとともに、タイヤ両側のサイド部に「大型ブロックデザイン」「ラグタイプデザイン」という異なるデザインを用いて、好きなデザインを車両外側に装着できる「デュアルサイドブロックデザイン」を採用した。
性能面では、トレッド面に施したサイプと細溝のコンビネーションにより、ウェット路面や滑りやすいオフロード路面で高いトラクション性を発揮。ショルダー部の横溝とセンター側の縦溝に配した「ストーンイジェクター」が泥や石噛みによるダメージを緩和する。コンパウンドには「トリプルポリマー」を採用して、耐摩耗性能と耐カット・チッピング性能を確保。接地性の高いワイドトレッドデザインや高剛性の「3プライ構造」「ナイロンフルカバー」などにより、操縦安定性や耐サイドカット性能を高めた。
横浜ゴム「GEOLANDAR KT(ジオランダー・ケーティー)」
サイズラインアップ:145/80R12 80/78N LT
採用技術
ジオランダー KTは145/80R12 80/78N LT単一サイズを用意する軽トラック向けのオールテレーンタイヤ。軽トラック(Kei Truck)のKTを製品名に与えられたこのタイヤでは、「優れたオフロード性能」「耐摩耗性を向上」「高いデザイン性」といった特徴を備える。
農業、林業、漁業といった仕事やアウトドアレジャーなどで泥濘路や砂利道といった非舗装路を走行する機会が多い軽トラックユーザーのほか、軽トラックのカスタムチューニングを楽しむユーザー向けに開発されている。
従来製品である「SUPER DIGGER 828」のトレッドパターンを踏襲してわだちやぬかるみといった悪路での優れた走破性能を受け継ぎつつ、コンパウンドの見直しによって耐摩耗性能を高めた。また、ジオランダーブランドに仲間入りしたことを受け、サイド部にブロックを追加してアグレッシブさを強調。軽トラックのオフロードチューニングやドレスアップ需要に応える高いデザイン性を実現した。
横浜ゴム「GEOLANDAR A/T4(ジオランダー・エイティフォー)」
サイズラインアップ:LT215/75R15 106/103S~35×12.50R20 LT 121R
採用技術
ジオランダー A/T4はアグレッシブなデザインでオフロード感を高めたスタンダードオールテレーンタイヤ。「ジオランダー A/T G015」の後継モデルで1996年に誕生した「ジオランダー A/T」から続く第4世代商品となっている。
オールテレーンタイヤに求められるオンロード性能とオフロード性能をさらに高次元で両立しながら、オフロードイメージをより強調したデザインを採用。アグレッシブなトレッドパターンとサイドウォールのブロックデザインがオフロード感を高めるとともに、オフロード性能や耐カット・チッピング性能を向上。同時にオンロードでの優れたウェット性能や快適性も実現している。また、タイヤの接地形状を見直すことで、オフロード性能とオンロードでの耐摩耗性能を高めた。
具体的な技術としては、未舗装路でのトラクションを高めて耐カット・チッピング性を向上させる「2イン1センターブロック」、パターンノイズの悪化を抑制をして快適性を高める「シングルピッチショルダーブロック」、オフロード性能とウェット性能を高める「ジグザググループ」、各ブロックに設定した細かなサイプで排水性と滑りやすい路面でのトラクション性を確保する「ウェーブ3Dサイプ」などを備えた「アグレッシブトレッドパターン」を採用。
また、オフロード性能と新雪路面でのグリップ性能を向上させる「ワイドショルダーグルーブ」や各ブロックのリセス(切り欠き溝)最適配置などによって浅雪性能を高めており、冬用タイヤとして認められた証である「スノーフレークマーク」を全サイズで獲得。冬用タイヤ規制時(全車チェーン規制を除く)でも走行可能なタイヤとして認められている。
横浜ゴム「GEOLANDAR H/T G056(ジオランダー・エイチティ・ジーゼロゴーロク)」
サイズラインアップ:195/80R15 107/105L LT~275/50R21 113V XL
採用技術
ジオランダー H/T G056は中型~大型SUVユーザーが求める耐摩耗性と耐久性、静粛性と快適性、ハンドリング性能などを追求し、市街地やハイウェイでの快適な走りを目指して開発されたハイウェイテレーンタイヤ。
トレッドパターンには中・大型SUVの特性に合わせてチューニングした専用パターンを開発。高い耐ハイドロプレーニング性能とエッジ成分の増加によるオフロードでのトラクション向上を実現する「ジグザグ・メイン4グルーブ」、ラグ溝の最適化で十分な溝成分を確保して排水性を高め、ウェット路面でのグリップ力を強化する「マルチプル・ラググルーブ」、太いラグ溝を内側まで貫通させず、細いリブを配置してショルダー剛性を高めてハンドリング性を向上させる「アダプティブ・ショルダーブロック」、ブロック内に3層構造の立体サイプを設定し、サイプによって壁同士が支え合うようにしてブロック剛性を高め、合わせてエッジ成分を増やして強力なトラクション性能を発揮する「3Dサイプ」などを採用する。
コンパウンドでは特性の異なる2つのポリマーを組み合わせ、ウェット性能を高めるシリカと独自開発のオレンジオイルを配合した「マルチコンビネーションコンパウンド」を採用。さらに「ナイロンフルベルトカバー構造」「ジオランダー H/T G056専用サイド構造」を備える専用構造と専用プロファイルも用意して、レーンチェンジやコーナーリング時にしっかりとした安定感とダイレクトなハンドリング性能が発揮できるよう設計を見直している。
これらの技術により、従来製品の「ジオランダー H/T-S」と比べて耐摩耗性が21%向上。パターンノイズを13%低減(騒音エネルギー低減率での比較)させたほか、レーンチェンジ時のふらつきをステアリング舵角で4%、ヨーレートで13%改善して操縦安定性を高めている。
横浜ゴム「GEOLANDAR CV G058(ジオランダー・シーブイ・ジーゼロゴーハチ)」
サイズラインアップ:175/80R15 90S~245/50R20 102V
採用技術
ジオランダー CV G058は「ジオランダー SUV」の後継製品に位置付けられるクロスオーバーSUV向けのグランドツーリングタイヤ。市街地での走行に対応しつつ、快適なロングドライブにも応えるよう安全性や静粛性といったハイウェイテレーンタイヤとしての基本性能を進化させながら、耐摩耗性能や低燃費性能に配慮してトータル性能を強化。さらに急な降雪にも対応する「M+S(マッド&スノー)」規格の性能も持たせている。
トレッドパターンにはサイプによってエッジ成分を増やした独自の「サイプベースパターン」を採用。また、耐偏摩耗性能を高めつつ、ウェット路面や急な降雪時でも優れたトラクションを発揮する「2-3Dコンビネーションサイプ」や、優れたトラクションと耐ハイドロプレーニング性能を両立させた「4コンビネーショングルーブ」を備え、「5ピッチ・バリエーション」によって耳障りな音域のパターンノイズを低減している。
先進のシリカテクノロジーを駆使して生み出した専用コンパウンドは、複数のポリマーをブレンドしてより幅広い路面状況に対応し、低燃費性能の向上にも寄与する「新ブレンドポリマー」、コンパウンド内でより多くのシリカが均一に分散するよう効果を発揮する「シリカ分散剤」などを配合。ウェット路面や降雪時など、低温域を含むさまざまな路面状況で安定感のある走りを実現する。
新開発プロファイルでは、ワイド&フラットな接地を実現する「新マウンドプロファイル」を導入して、より幅広でフラットな接地形状を実現。新形状のリブブロックで耐摩耗性と耐偏摩耗性も向上させている。
これらにより、ジオランダー SUVと比較してウェット制動性能を12%、ウェット操縦安定性を13%向上させたほか、快適性の面ではロードノイズを34%、パターンノイズを9%低減(ともに騒音エネルギー低減率での比較)、突起乗り越し時の入力(上下軸力)を7%低減させている。
横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV(ジオランダー・エックスシーブイ)」
サイズラインアップ:275/55R19 111W~275/40R22 108W XL
採用技術
ジオランダー X-CVは、近年増加している高速走行性能と運動性能を重視する中型~大型のハイパフォーマンス・クロスオーバーSUVで求められる安全性や快適性、経済性を備えつつ、急な降雪にも対応する「M+S(マッド&スノー)」規格を獲得。一部サイズを除いて最高速270km/hに対応するスピードレンジ「W」を実現するハイウェイテレーンタイヤ。
専用開発となる非対称トレッドパターンでは、高い排水性能でウェット路面での走行安定性や耐ハイドロプレーニング性を高める「4本ワイドストレートグルーブ」、2Dと3Dのサイプを組み合わせてエッジ効果と剛性を高め、ウェット路面でのグリップ力や急な降雪時のトラクション性能を確保する「2-3Dコンビネーションサイプ」を採用。さらに5種類のピッチ・バリエーションを最適配置してパターンノイズの周波数ピークを分散し、耳障りなノイズを低減する「5ピッチ・バリエーション」で静粛性を高めている。
ゴムのコンパウンドでは、複数のポリマーを組み合わせることでウェットグリップと耐摩耗性、低燃費性能を高いレベルでバランスさせる「ナノブレンドゴム」、ドライ路面でのトレッド剛性を高めながら、ウェット路面でのグリップ性能を高めて安定感のある走りを実現する「マイクロシリカ」、コンパウンド内でシリカの分散・均一化を促進する「シリカ分散剤」などを採用。ウェット性能と耐摩耗性の両立に最適化した「ハイシリカ・コンパウンド」を新開発している。
このトレッドパターンとコンパウンドを支えるベース構造では、高速走行時にトレッド面がせり上がって変形しないよう抑制する「2層ナイロンフルカバー」、高速走行中のレーンチェンジや外乱などを受けたときの揺れやふらつきを抑える「サイドウォール2プライ構造」、トレッドゴムを2層構造化して、ベース部分でエネルギーロスを低減する「低発熱ベースゴム」などを採用。高い剛性によって安定感のある走りを実現した。
これらの技術により、従来製品の「パラダ Spec-X」と比較して、ウェット制動性能が8%、ウェット操縦安定性が3%向上。さらに転がり抵抗は3%、ロードノイズは23%、パターンノイズは2%(騒音エネルギー低減率での比較)低減している。
ダンロップ「GRANDTREK PT5(グラントレック ピーティーファイブ)」
サイズラインアップ:175/80R15 90S~255/45R20 101W
採用技術
グラントレック PT5は、SUVカテゴリーの車両でも日常使いを中心とした市街地走行のニーズの高まっていることを受け、オンロードでの走行性能と快適性能を追求したSUV用タイヤ。
従来製品の「グラントレック PT3」で好評だったコンパウンドはそのままに、プロファイル(断面形状)を改良してトレッド面の接地面積をグラントレック PT3から8%拡大。走行中のふらつき抑制で操縦安定性能は12%向上しており、トレッド幅の拡大によってウェット路面での走行性能向上にも貢献する。
さらにプロファイル変更で接地圧が均等になり、衝撃を分散してより高いレベルで振動を抑制することが可能となった。さらに、接地形状が丸くなることでトレッド中央部から徐々に接地していくため、面での接地と比べて路面からの衝撃が緩和され、静粛性も向上させた。
また、トレッドパターンの見直しも行ない、左右非対称パターンを採用。アウト側の中間ブロック列をラグ溝によって非貫通にすることで、アウト側への放射音を低減させた。さらに主溝を横断する横溝の幅を不均等にすることで共鳴音を抑制。ショルダーラグ溝はグラントレック PT3から約30%狭くすることで溝から出る音が小さくなり、パターンノイズが低下している。
サイドウォールのクッション性も高められ、サイドウォール全体で振動を吸収して快適な乗り心地を実現。このほか、浅雪や荒れた路面でも十分なグリップやトラクションを発揮できることを示すM+S規格に適合している。
ダンロップ「GRANDTREK AT5(グラントレック エーティーファイブ)」
サイズラインアップ:175/80R15 90S~285/50R20 112H
採用技術
グラントレック AT5は、SUVユーザーの多種多様な要求に応え、オンロードでのウェット性能や高速操縦安定性と、オフロードでの高いトラクション性能を高次元で両立。耐偏摩耗性能を向上させることでロングライフも実現するオールラウンドSUV用タイヤ。
具体的な技術としては、耐摩耗性能を損なうことなくウェット性能を向上させた新コンパウンドを採用。トレッドパターンではブロックをセンター部に配置して均一な接地面を確保するとともに、曲線の溝が4本の主溝を横断する新パターンによって排水効果を高め、ウェット性能をさらに向上させた。
また、新パターンで摩耗しやすいショルダー部分の剛性を高め、接地圧を均一化した専用プロファイルを採用することにより、圧力がかかりやすいショルダー部分の摩耗エネルギーを低減して、従来製品の「グラントレック AT3」を超えるロングライフ性を実現している。
このほか、サイドウォールにもブロックを配置して耐カット性を高め、石噛みを防止する「ストーンイジェクター」をトレッド面に設定。オフロードのタフな路面でも強力なトラクションを発揮して、長く走り続けることも可能とした。
デザインではSUV用タイヤらしい力強くアグレッシブなトレッド面とワイルドなサイドビューを採用。ショルダーデザインは見た目のこだわりに加え、ブロックの配置によってサイドウォールの耐久性も強化した。また、サイドレターはサイズ別に「レイズドブラックレター」と「アウトラインホワイトレター」の2種展開として、クルマの足下にさらなるワイルドさをプラスする。
TOYO TIRE「OPEN COUNTRY M/T(オープンカントリー エムティー)」
サイズラインアップ:30× 9.50R15 LT 104Q~37×13.50R20 LT 127Q
採用技術
オープンカントリー M/Tは、不整地や泥濘路などあらゆる路面を走破できるパフォーマンスと耐久性を有する本格的オフロード向けSUV&CCV用タイヤ。
アグレッシブで機能的なトレッドパターンを採用してオフロード性能とオンロード性能を両立。ブロックパターンによって悪路走破性を高めていることに加え、トラクション性能を高めて偏摩耗を抑制する「テーパーブロック」、周方向に段差を設けたブロック形状でオフロードにおけるトラクション性能とハンドリング性能を高める「スタッガードショルダー」、耐石噛み性能や排土性を高める「ストーンイジェクター」によってオフロード性能を強化しており、オンロードでのウェット性能やブレーキ性能の向上に寄与する「ディープサイプ」も採用している。
過酷なオフロードを走破するパフォーマンスを実現するため、オフロードレースで培ったノウハウを生かした耐外傷性の高い「タフネス構造」を導入。トレッド面の内側には耐外傷性とベルト耐久性、ユニフィーミティを高める「2スパイラルキャップフライ」を使い、ベルト耐久性は「高強力スチールベルト」でも強化。サイドウォールには、15インチタイヤは「2プライ構造」、それ以外のサイズは「3プライハイターンアップ構造」を採用して、耐外傷性とトラクション性、応答性、高速安定性と耐久性を向上させている。
このほか、発熱を抑えて燃費性能を高め、ロングライフ化も実現する「スペシャルトレッドコンパウンド」、耐外傷性を高める「高強度サイドウォールコンパウンド」といった技術も採用されている。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/opmt/
TOYO TIRE「OPEN COUNTRY R/T/R/T TRAIL(オープンカントリー アールティー/アールティー トレイル)」
サイズラインアップ:145/80R12 80/78N LT~LT275/55R20 115/112Q(R/T)
サイズラインアップ:LT 265/70R16 121/118Q~LT 275/55R20 120/117Q(R/T TRAIL)
採用技術
オープンカントリー R/Tは2016年10月の発売当初、15インチと16インチの2サイズを用意する軽自動車向けのSUV用タイヤとしてデビューしたが、世界的なSUV人気の高まりを受けてサイズラインアップを年々拡大。現在は12インチから20インチまで25サイズ展開となっている。
泥濘路や雪道といったオフロードでの走破性を重視するユーザー向けの「マッドテレーン(M/T)」タイヤと、オンロードを中心にしつつオフロード走行も視野に入れてバランスを重視するユーザー向けの「オールテレーン(A/T)」タイヤの中間を受け持つ性能が与えられ、「でこぼこのある」「ごつごつした」「起伏のある」といった意味合いを持つ「ラギッドテレーン」のR/Tを製品名に使用。オフロードでの走破性とオンロードの走行安定性、耐摩耗性能などを高い次元で並び立たせている。
トレッド面の中央ではブロック剛性を高める「L字連結ブロック」によって周方向に対する剛性を高めてA/T性能を確立し、両サイドのショルダー部分では「スタッガードショルダー」「ワイドショルダースリット」などの技術でスリットの溝容積を高めてM/T性能を発揮。2つの異なる特性を1つのトレッドパターンで兼ね備える「ハイブリッドデザイン」が大きな特徴となっている。
サイドウォールは左右でデザインが異なり、「スタイリッシュ」と「シンプル」の2種類を用意する「リバースブルサイドデザイン」を採用。また、スタイリッシュ側の製品ロゴは一部サイズで白く塗装されたホワイトレターとなり、ユーザーの個性を表現できるようにしている。
再生ビードワイヤーなどのサステナブル素材を使用して環境に配慮していることも製品特徴であるオープンカントリー R/T トレイルは、ピックアップトラックやSUVの足下を挑戦的な印象で演出するサイドデザインと磨き上げたパターン技術による高いトラクション性能、ノイズ抑制による快適性を合わせ持つラギットテレーンタイヤ。
トレッドパターンには「ジグザグワイドグルーブ」「ラテラルサイプ」「ラテラルジグザグワイドグルーブ」「4方向テーパーノッチ」「スタッガードショルダー」といった技術を使ってオフロードでのトラクション性能を高め、パターンノイズの発生を抑制する「3バリアブルピッチ」によってオンロード走行での快適性を向上。
ショルダーからサイドにかけた部分では「スタッガードショルダー」や「バイティングエッジ」「ディープバットレスデザイン」などを設定。オフロードでのトラクション性能を向上させつつアグレッシブで力強いイメージを表現している。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ(R/T)
https://www.toyotires.jp/product/oprt/
製品ページ(R/T TRAIL)
https://www.toyotires.jp/product/oprtt/
TOYO TIRE「OPEN COUNTRY A/T III(オープンカントリー エーティースリー)」
サイズラインアップ:165/80R14 97/95N LT~285/50 R20 112H
採用技術
オープンカントリー A/T IIIは、さまざまな気象条件や路面状況での走行にバランスよく対応するオールテレーンタイヤ。トレッド面に大きなブロックを配置した力強いパターンデザインを採用し、一般道での操縦安定性と快適性を確保するとともに、キャンプ場などの凸凹のある路面や林道などに入ったシーンでも安定した走行をサポートしてくれる。
トレッドパターンの中央にはジグザグブロックとジグザグ溝を備える「ラージトラクションブロック」を配し、オンロードとオフロードの両方でしっかりと路面をとらえ、高いトラクション性能を発揮。また、ショルダー部分の「高スタッガードショルダー」が持つ周方向の段差がオフロードや雪上でのトラクション性能を高める。
このほか、「5ピッチバリアブルパターン」がパターンノイズの発生を抑えて静かで快適な車内空間を演出。タイヤ内部の構造には「ジョイントレスキャップ&エッジプライ」「高張力スチールベルト」「高剛性プライ構造」などを採用して操縦安定性を高めている。
また、降雪時の性能も向上して、圧雪路でのブレーキング性能が従来製品のオープンカントリー A/T plus」比で13%良化するとともに、「スノーフレークマーク」の要件を満たし、「冬用タイヤ規制」が出ている高速道路も通行可能となっている。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/opat3/
TOYO TIRE「OPEN COUNTRY A/T EX(オープンカントリー エーティー イーエックス)」
サイズラインアップ:215/70R16 100H~235/60R18 103H
採用技術
オープンカントリー A/T EXは、ミドルクラスのSUVをターゲットに開発され、純正タイヤからの置き換えをメインとしたサイズラインアップを用意するオールテレーンタイヤ。一般道や高速道路などのオンロード走行を軸足としつつ、舗装されていないマッド路などのオフロード走行も視野に入れた製品となっている。
スタイリッシュな非対称トレッドパターンでは、イン側に操縦安定性とブレーキ性能を高め、パターンノイズを低減するリブパターン、エッジセウ分がトラクション性能を高めるジグザグブロックなどを配置。アウト側にはオフロード走行時のトラクション性能向上に寄与する「オープンスリット」、オフロード走行中のプロテクション性能を向上させる「新バットレスデザイン」を設定して、ドライ路面、マッド路面での走行性能を高めている。
また、サイドウォールにあるブランドロゴとタイヤのパターン名は、白文字で立体的に表現したホワイトレターを採用。スマートな雰囲気を演出している。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/opatex/
TOYO TIRE「OPEN COUNTRY H/T II(オープンカントリー エイチティー ツー)」
サイズラインアップ:155/65R14 75H~225/55R18 98H
採用技術
ファッショナブルなデザインと市街地走行向けの静粛性を兼ね備えたハイウェイテレーンタイヤであるオープンカントリー H/T II。
トレッドパターンは静粛性を重視しつつ摩耗ライフを維持することを目指して開発。街乗り用に設計されたパターンデザインで快適な乗り心地を実現するため、ショルダーグルーブのストレート化、ショルダー部分のリブ化などによって静粛性を向上。トレッド面の「マルチウェーブサイプ」が耐摩耗性を高めて偏摩耗を抑制し、「ワイドショルダースリット」と「ディンプル付きワイドグルーブ」によって摩耗後の排水性をキープする。
パターンはタイヤ全幅が205mm以下の場合は「ラウンドショルダー」、タイヤ全幅が215mm以上の場合は「スクエアショルダー」となり、スクエアショルダーではリムプロテクター付きでファッショナブルデザインのバットレス部も備える。
構造面では「ジョイントレスキャップ&エッジプライ」「高張力スチールベルト」「高剛性プライ構造」などを採用して操縦安定性を高め、「低燃費コンパウンド」を採用して転がり抵抗を低減させている。
外観デザインでは一般的なブラックレターに加え、サイズ別に製品ロゴなどを白く浮かび上がらせるホワイトレター、リム近くに白いラインを入れるホワイトリボンを採用してファッション性を高めている。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/opht2/
TOYO TIRE「OPEN COUNTRY U/T(オープンカントリー ユーティー)」
サイズラインアップ:215/70R16 100H~225/55R19 99V
採用技術
オープンカントリー U/Tは都市型を意味する「Urban Terrain(U/T)」を製品名に与えられた、静かで快適な乗り心地を実現するオンロード向けSUVタイヤ。
トレッドパターンには溝の側壁に細かな縦溝模様を施すことでノイズを低減させる「サイレントウォール」や、パターンノイズの低減に寄与する「5バリアブルピッチ」、ブロックサイズの適正化で快適な乗り心地とパターンノイズ低減を図る最適化されたパターン配置などの技術を採用し、日本市場で需要が高いオンロードでの静粛性を確保した。
ゴム配合技術として「スペシャルシリカコンパウンド」が利用され、ウェット性能と転がり抵抗性能を高い次元で両立させつつ耐摩耗性能も向上。また、両サイドのショルダー部分では、ブロックの横剛性を高めて安定感のあるコーナーリング性能を実現し、偏摩耗を抑制する「マルチウェーブサイプ」を採用している。
このほか、泥道やぬかるみなどの不整地、降雪量の比較的少ない雪道も走行可能なマッド&スノータイヤであることを示す「M+S」の刻印がサイドウォールに施されている。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/oput/
TOYO TIRE「OPEN COUNTRY 785(オープンカントリー ナナハチゴ)」
サイズラインアップ:205R16C 110/108N 8PR~LT235/85R16 114/111S
採用技術
オープンカントリー 785は、TOYO TIREのSUV用タイヤブランドであるオープンカントリーが2023年に誕生40周年を迎えたことを記念して復刻発売した製品。
トレッドパターンはオープンカントリー誕生当時のデザインをそのまま再現し、マッド路面とウェット路面でのトラクション性能を確保する「ジグザググルーブ&オープンショルダーラグ」、ブロックの周方向にブリッジを設置してブロック剛性を高め、優れた操縦安定性を発揮させる「周方向ブリッジバー」などの採用により、舗装されていない凹凸路面や泥濘路でも走行可能なトラクション性能を確保。また、3ピッチバリアブルの採用によって舗装路面でのパターンノイズ低減に寄与する「バリアブルピッチ」も導入している。
また、タイヤのサイド部は「ブラックレター側」のレトロデザイン、「アイボリーホワイトレター側」のモダンデザインを左右別々に設定。2つのデザインからユーザーの好みや車種に合わせて外観を自由に選択できる「デュアルサイドデザイン」を採用している。レトロデザインでは当時と同じロゴを使ってレトロ感を演出。モダンデザインは製品名などを特別色のアイボリーホワイトカラーで立体的に表現し、さらにバットレス部でもトレッドパターンを表現する新デザインとなっている。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/op785/
TOYO TIRE「PROXES Sport SUV(プロクセス スポーツエスユーブイ)」
サイズラインアップ:275/55R17 109V~235/55R18 100V
採用技術
プロクセス スポーツ SUVは、TOYO TIREのグローバル・フラグシップタイヤブランドであるプロクセスのSUV対応製品となるプレミアムSUV用スポーツタイヤ。
独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」によって開発を行ない、タイヤトレッドのベース部分には低発熱性ゴムコンパウンド「ハイリジッドベースゴム」を採用。路面と接するトレッド表面には新コンパウンドの「ハイグリップキャップコンパウンド」を組み合わせる。これにより、ベース部分で操縦安定性を高めた一方、トレッド表面ではシリカを増量してウェット路面に対する追従性を向上させ、ウェット路面での操縦安定性をさらに引き上げている。
トレッドパターンでは非対称パターンを採用。イン側にドライ路面でのトラクション性能を最大化する「トラクションリブ」、ブレーキ性能を向上させる「リフレクトブロック」を使い、アウト側にはグリップ性能をキープする「高剛性リブ」、接地状態でのブロック変形を抑制する「ダイナミックテーパー」を設定して、プレミアムSUV用タイヤで求められるハンドリング性能を確保している。
構造設計では「高張力スチールベルト&高剛性ベルト補強」「高剛性ビードフィラー」「スーパーハイターンナップ構造」などを採用して高剛性化。コーナーリング性能やステアリング応答性を高めて操縦性を向上させた。
これらの技術を使うことで、従来製品の「プロクセス T1 スポーツ SUV」と比較してウェットブレーキ性能を7%短縮し、転がり抵抗性能は4%短縮している。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/pxspsuv/
TOYO TIRE「PROXES CL1 SUV(プロクセス・シーエルワン・エスユーブイ)」
サイズラインアップ:175/80R16 91S~245/40R20 99W
採用技術
プロクセス CL1 SUVは、SUVの快適な走行をサポートするため、静粛性と耐摩耗性を高めたSUV専用タイヤ。
SUVはデザイン性が高く、レジャーシーンにおける使い勝手のよさなどもあって新車販売台数が年々増加しているほか、環境に配慮したHEV(ハイブリッドカー)のラインアップも増えてきている。これを受け、SUV向けタイヤでは車重の増加による摩耗を抑制することに加え、エンジン音が発生しない走行中に車内に響くノイズの低減が求められているとの視点で開発が行なわれている。
トレッドパターンでは、パターン内で機能を役割分担させるリブ基調の非対称パターンを採用。「非対称ブロックピッチ配列」によってパターンノイズを低減しているほか、イン側の「ラテラルサイプ」でも静粛性を高める。このほか、トレッドパターン中央の「バレルルーフリブ」とサイプの「ダイナミックテーパー」加工で操縦安定性を向上。ショルダー部分に配置した「3Dマルチサイプ」が偏摩耗を抑制する。
こうした最適なパターン設計により、局所的な摩耗を抑えるとともに、ノイズを従来製品の「プロクセス CF2 SUV」と比較して22%低減させている。
構造面では転がり抵抗を抑制する「低燃費サイドウォール」や操縦安定性を向上させる「高剛性ビードフィラー」を備え、高い環境性能と快適なドライブを実現する。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/pxcl1suv/
TOYO TIRE「PROXES ST III(プロクセス エスティー スリー)」
サイズラインアップ:275/50R21 113V~265/35R22 102W
採用技術
プロクセス ST IIIはアグレッシブなパターンデザインを特徴とするSUV専用ドレスアップタイヤ。アグレッシブなパターンデザインを採用し、大口径ホイールとの組み合わせによって装着するSUVを華やかに彩る製品となっている。
トレッドパターンは、ドレスアップ目的でタイヤを大径サイズにインチアップすることに伴い、タイヤが路面と接するトレッド面の幅が広くなることから、操縦安定性とウェット路面での排水性を確保するため方向性パターンを採用。
トレッドセンター部にテーパーを設けることでブロックの剛性を高め、操縦安定性と排水性を高める「アローヘッドテーパー」のほか、ウイング形状の大きなブロックを採用することでブロック剛性を高め、ドライ路面での操縦安定性を確保する「パラレログラム(平行四辺形)ブロック」、稲妻形状の溝によって排水性を高め、ウェット性能を強化する「ライトニンググルーブ」といったパターン技術が用いられている。
このほか、ゴムの配合ではシリカを使ってウェット性能を高め、構造面ではハンドリング性能を高める「高剛性スチールベルト」「カーカスプライ&高剛性ビードフィラー」や高速耐久性能を高める「ジョイントレスキャップ&エッジプライ」を採用している。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/pxst3/
ミシュラン「PRIMACY SUV+(プライマシー エスユーブイ プラス)」
サイズラインアップ:205/70R15 96H~265/50R20 111V XL
採用技術
プライマシー SUV+はミシュラン基準の「プレミアムコンフォート」をSUV向けに投入して、現代のSUVユーザーにより安全、快適、豊かなドライビング体験を提供することを目的に開発されたプレミアムコンフォートタイヤ。
ドライ路面での安定したグリップ性能はもちろん、優れたウェットブレーキング性能を備え、日常使いからレジャーまでさまざまなドライビングシーンで高い安全性を発揮するだけでなく、優れた静粛性と高速安定性、ハンドリング性能などにより、ドライバーの安心感を高め、同乗者との一体感ある快適な車内空間を実現する。
多くのシリカを配合する新設計コンパウンドを採用し、転がり抵抗を犠牲にすることなく優れたドライ&ウェットブレーキ性能を発揮。さらにU字型の主溝と溝底まで深く刻まれた「フルデプスサイプ」により、摩耗による急激な排水性能の低下を抑制する。この結果、ウェットブレーキングでは従来製品の「プレミア LTX」と比較して約8.2%短く止まれる性能を実現している。
また、トレッド面のブロック数を増やして最適化することでノイズのピークを下げ、騒音エネルギーを低減したほか、サイプ内の突起でブロック同士が互いに支え合って倒れこみを抑制する「スタビリ・グリップ・サイプ」を採用。ブロック剛性を高めて高速走行時の安定性とハンドリング性能を向上させている。
ミシュラン「LATITUDE SPORT 3(ラティチュード スポーツ スリー)」
サイズラインアップ:225/65R17 106V XL~265/40R21 101Y
採用技術
ラティチュード スポーツ 3はSUV向けながら“走りの愉しみを妥協しない”スポーツSUVタイヤ。
トレッドパターンの中央には連続したセンターリブ形状を持つ「コンティニュアス・セントラル・リブ」が採用され、ドライ路面でもウェット路面でもブレーキングや発進時のトルクをしっかりと路面に伝えて安定した操縦性を実現する。
コンパウンドでは引っ張り強度の高い長寿命なエラストマーが加減速時にも破壊されず、耐摩耗性が向上する「SUVスポーツパワーコンパウンド」を採用。ロングライフを実現して安全性と環境性能を高めている。
このほか、サイプ内にインターロッキングバンドを備える「バリアブル・シィックネス・サイプ」によってトレッドブロックの変形を抑え、エネルギーロスを減らして転がり抵抗を低減させて低燃費化を図っている。
ミシュラン「BFGoodrich All-Terrain T/A KO3(ビーエフグッドリッチ オールテレーン ティーエー ケーオー スリー)」
サイズラインアップ:LT195/80R15 107S~LT325/50R22 127S
採用技術
オールテレーン T/A KO3は、2024年に48年目を迎えたBFGoodrichのオールテレーンシリーズにおける第5世代製品として2024年9月に発売。タイヤが持つ走破性や耐久性に加え、性能に裏打ちされた機能美が生み出すデザイン性で車両をドレスアップするタイヤとなっている。
本格オフロード走行からドレスアップにまで貢献するほか、車両タイプを選ばないサイズバリエーションを持ち、多岐にわたる路面状況を走破する真のオールテレーンタイヤであるは、ドレスアップ性も発揮する伝統的なタイヤデザインに加えて「Treadwear(耐摩耗性)」「Toughness(耐久性)」「Traction(トラクション)」という3つのTからなるキーベネフィットを備える。
耐摩耗性を高める設計の「Treadwear」では、接地面形状の最適化によってオンロード/オフロードを問わず偏摩耗の抑制に貢献。耐摩耗性能を高める。
耐久性を高める「Toughness」では、アメリカで最も有名なバハでのレース用に開発された技術を流用して、優れたサイドウォールの強度を実現して裂けや割れを抑制。オフロード走行における耐久性を強化した。
オン/オフ/スノーといった多彩な路面に対応する「Traction」では路面状況を問わず高いグリップ力を発揮して、従来製品の「オールテレーン T/A KO2」でも定評のあった泥や雪でのトラクション性能を向上させている。
ミシュラン「BFGoodrich Mud-Terrain T/A KM3(ビーエフグッドリッチ マッドテレーン ティーエー ケーエムスリー)」
サイズラインアップ:LT235/75R15 110/107Q~37X13.5R22LT 123Q
採用技術
オフロード用4×4ラジアルタイヤのマッドテレーン T/A KM3は、1980年に世界初のオフロード用4×4ラジアルタイヤとして登場した「BFGoodrich マッドテレーン T/A」の第3世代モデル。
オフロード走行に求められる各種性能の向上を目指し、サイドウォールにはオフロードレース「バハ 1000」でも使われる「バハ T/A KR2」で培ったテクノロジーを導入。ショルダーブロックの裂けや割れを抑制している。また、大型のトレッドブロックによって強力なグリップを発揮するとともに、V字型の深い切り込みが特徴的なトレッドデザインを採用してマッド路面での強力な走破性を実現した。
トレッドパターンでは「テレーン アタック トレッドデザイン」を採用。V字型の深い切れ込みが泥濘路における強力な走破性を実現する「トラクション アーマーテクノロジー」、溝に泥が詰まらないよう排出をサポートする「マッド クリーニング・トラクションバー」、あらゆる方向に高いグリップ力を発揮する「大型トレッドブロック」などにより、岩も泥もがっちり掴むグリップ力を備える。
サイドウォールでは「バハ 1000」などの培われたレース技術から生み出された「コアガードマックス テクノロジー」により、BFGoodrich 4×4&SUV用タイヤ共通のV字型ブロックデザインである「アドバンスド・デフレクション・デザイン」、レースからフィードバックされた「タフサイドウォールラバー」、ゴム幅を厚くして悪路走行時の外傷によるダメージに対処する「ショルダーゾーン」といった技術を採用。経年使用時の裂けや割れを抑制しつつ、オフロードカスタムイメージも提供する。
このほかにも岩場や滑りやすい路面で強力なグリップを発揮する「ロック・グリップ トレッドコンパウンド」、競技中などの低圧走行時でも障害物を柔軟に乗り越える「ライナーフレックスゾーン」、石噛みを抑制する「大型トレッドブロック」など、オフロード走行を支援する技術が与えられている。
ピレリ「SCORPION MS(スコーピオン・エムエス)」
サイズラインアップ:225/65R17 102H~HL285/40R23 XL 115Y
採用技術
さまざまな天候状況に対応するウェットパフォーマンスと快適なドライビング、静粛性、長寿命、低転がり抵抗に焦点を当て、主要なカーメーカーとのパートナーシップにより開発されたSUV&CUV向けハイパフォーマンスタイヤであるスコーピオン MS。
さまざまな路面コンディションで性能を発揮できるよう設計され、ピレリの研究開発部門ではパートナーや自動車メーカーの要求を満たすため、ポリマーと特殊樹脂の新配合によってグリップ性能とウェット&ドライブレーキング性能を向上させたほか、サイプの最適化によってさまざまなコンディションにおけるパフォーマンスを向上させた。
また、静粛性と快適性も優先事項となっており、カスタマイズされたピッチ配列、特殊な間隔と傾斜のメイングルーブ、シングルプライ・カーカスなどを使うことで、スコーピオン・ヴェルデ・オールシーズンと比較して騒音を大幅に低減。軽く強靭なシングルプライ・カーカスは路面からのあらゆる入力を吸収し、ドライビングにさらなる快適さを与えつつ、ステアリングの正確性も向上させている。
転がり抵抗はコンパウンドの工夫と最適化された新しいM+Sトレッドパターンによって抑えられ、タイヤが横方向や縦方向の荷重を受けても接地面の変形が均一化され、偏摩耗の抑制にも貢献する。
ピレリ「SCORPION VERDE(スコーピオン・ヴェルデ)」
サイズラインアップ:215/70R16 100H~275/35R22 104W XL
採用技術
イタリア語で「緑」を意味するヴェルデが製品名に与えられたスコーピオン・ヴェルデは、ピレリが持つ最新の革新的材料、構造、トレッドパターンのデザインといった技術を最大限に活用して生み出されたSUV&クロスオーバー用タイヤ。転がり抵抗の低減と重量低減により、燃料消費量を減らしてCO2排出量の削減を実現。SUVとクロスオーバーの環境面での取り組みを支援して、あらゆる路面状況で快適で安全性の高い走りを提供する。
トレッドパターンでは最適化されたプロファイルと革新的な材料によって燃料消費量とCO2排出量を削減し、パターンノイズを30%(1dB)削減。また、ピッチシーケンスとフェージングの最適化でも車内に伝わるノイズを低減している。コンパウンドでは特別なポリマーを配合して濡れた路面でのパフォーマンスを高めた。
このほか、一部サイズではタイヤの内側周縁に設定した騒音吸収スポンジが音吸収装置として機能し、タイヤの内部で発生したキャビティノイズを大幅に減らして快適な車内空間を演出する「PNCS(ピレリノイズキャンセリングシステム)」も搭載している。
ピレリ「SCORPION ZERO ASIMMETRICO(スコーピオン・ゼロ・アシンメトリコ)」
サイズラインアップ:235/45R19 99V XL~285/35ZR24 108W XL
採用技術
スコーピオン・ゼロ・アシンメトリコはオンロードとオフロードでのスポーティパフォーマンスを両立するSUV向けタイヤ。魅力的なトレッドパターンとハイレベルのグリップ力、正確なステアリングレスポンスを備え、オンロードでのスポーティな走りを実現しつつ、オフロードでも安全なドライビングを手に入れたいと願うドライバーの理想を実現するタイヤとして生み出された。
トレッドパターンには「Zプロファイル」を持つ非対称トレッド設計が与えられ、トラクション性能の改善と高いブレーキ性能による安全性を発揮する。連続的な縦のブロックプロファイルとコンパクトなショルダーブロックが正確な高速走行時のパフォーマンスとコントロール性を発生し、サイプを設けず一体化された中央の連続的なリブパターンはタイヤの長寿命化も実現する。
ピレリ「SCORPION ALLTERRAIN PLUS(スコーピオン・オールテレーン・プラス)」
サイズラインアップ:235/70R16 106T~295/40R20 110V XL
採用技術
スコーピオン ATRの後継製品であるスコーピオン・オールテレーン・プラスは、厳しいオフロード条件でも高いパフォーマンスを発揮するSUV・4×4用のオフロードパフォーマンスタイヤ。
SUVなどのオフロード車を所有して、オンロード走行よりもオフロード走行での性能を重視するユーザーをターゲットにしており、優れた排水性を発揮する専用のアグレッシブなトレッドパターンと、優れたトラクションで安全性とパフォーマンスに寄与する高密度サイピングを特徴とする。欧州規格の「3PMSF(スリーピークマウンテン・スノーフレーク)」認証を持ち、冬季でも使用可能なタイヤとなっている。
濡れた草地や泥濘路といった滑りやすい路面でもトラクションを発揮する不規則な大型ブロックを備えるトレッドパターンでは、接地圧分布の最適化を図ってタイヤの寿命と安全性を向上させる。
また、滑りやすい路面や雪上でのトラクション性能を高め、さまざまな路面で安全性と快適性を向上させる「高密度サイピング」を採用し、耐久性と安全性を高めるコーン型の溝設計によってセルフクリーニング性も発揮する。
コンチネンタル「UltraContact UX7(ウルトラ・コンタクト・ユーエックスセブン)」
サイズラインアップ:215/65R17 99V~295/35R21 107Y XL
採用技術
ウルトラ・コンタクト UX7は都市部でSUVを使用するドライバーのニーズに応えるため、安全性、耐久性、快適性を重視して開発。コンチネンタル独自の「SUVコンフィデンス・プラステクノロジー」により、都市部から郊外までさまざまな道路で優れたパフォーマンスを発揮するオールマイティな性能を備えたSUV用タイヤ。
高速走行時の安定性と優れたブレーキ性能については、「X-フォース・マクロブロック」技術によって路面との接地面積を最大化し、コーナーリングや凹凸のある路面、砂利道でも優れたハンドリングと安定性を実現する。「アダプティブ・ダイヤモンド・コンパウンド」は、特別なシリカ配合によって運動エネルギーを熱エネルギーに最適なレベルで変換して、濡れた路面や乾燥した路面でのブレーキ性能を向上させる。
さらに、「アクアチャネル」機能は独自のチューブシステムで水を素早く排水し、トレッド溝に誘導することで排水性能を高めている。これらの機能により、重量が大きく重心も高いSUVの高速走行で、加速、ブレーキング、コーナーリングといったシーンで発生するさまざまな力に適切に対応する。
また、長距離ドライブに対応する高い耐久性も実現。「ロバスト360・コンストラクション」では強化スチールベルトが採用され、路面からの衝撃を吸収しながら形状保持性と方向安定性を向上。より強固なカーカスデザインでもタイヤ損傷のリスクを軽減させている。さらにコンパウンドのポリマーチェーンが強固なネットワークを形成し、耐摩耗性を向上させつつピンチカットを防いでいる。
快適性も強化され、静かな走行で快適なドライブを実現。都市部での運転では静粛性が重要視されており、とくに電動SUVの増加により、エンジン音がない走行中はタイヤから発生するノイズがより目立つ状況になっているという。
ウルトラ・コンタクト UX7では精密に設計されたトレッドパターンで振動を最小限に抑え、ノイズ低減性能を最適化。溝内に接地した「ノイズブレーカー3.0」が音波を分散させてノイズの蓄積を防ぎ、車内に伝わる音を軽減してより快適なドライビング体験を提供する。
コンチネンタル「UltraContact UC6 SUV(ウルトラ・コンタクト・ユーシーシックス・エスユーブイ)」
サイズラインアップ:215/65R16 98H~265/40R21 105Y XL
採用技術
ウルトラ・コンタクト UC6 SUVは走行性能、快適性、経済性といったすべての性能を重視するユーザーに向けたトータルバランスに優れるSUVタイヤ。
SUVは一般的に乗用車よりも車重が大きく重心も高いため、ブレーキング時やコーナーリング時にタイヤにかかる負荷は大きくなる。この問題に対応するためショルダー部分の横溝に配置された「ダブル・タイ・バー」は、ブロック同士を連結してブレーキング時の安定性と剛性を高め、従来のパターンと比べて制動距離を短縮する。
また、ダブル・タイ・バーはコーナーリング時にもショルダーブロックをサポートして強固なトレッドエレメントを形成。横方向のトレッドの変形を抑制することにより、ダイレクトなフィードバックと高いグリップ性能を発揮して、正確で安定したコーナリングを実現する。
ウェット路面での安全性を追求する技術として、2つの新たなトレッド構造を組み合わせた「ウォーター・スライダー・システム」を採用。トレッド全体に配した「アクア・チャネル」は接地面の路面とタイヤのあいだにある水膜を素早く縦溝に排出してグリップ力を強化。トレッド中央に組み込んだ「アクア・ドレナージ」は付近の水を集め、雨どいのようにチューブから縦溝に排水してハイドロプレーニング現象の発生を抑制する。
制動時にブロックエッジに圧力が集中して起きる巻き込みを抑制する「ダイヤモンド・エッジ・パターン」は、接地面積を最大化して路面を確実にグリップ。また、ウェット路面でのブレーキ時にもパターンブロック下に水膜が侵入することを防ぎ、ドライな状態にして制動距離の短縮に貢献する。
走行中に空気がタイヤの縦溝を吹き抜けることで発生する不快な騒音の対策となる「ノイズ・ブレーカ2.0」は、音波を分散させて気柱共鳴音によるノイズの蓄積を防いで静粛性を向上させる。
トレッドコンパウンドには「インターロック・ポリマー」を使い、ポリマーチェーンが互いに複雑に絡み合うことで強固に結合。耐摩耗性能とトレッド面の剛性を向上させる。また、「アドバンスド・シリカ」によってポリマーの動きが制限され、発熱によるエネルギー損失を軽減することに加え、転がり抵抗も低減して低燃費化を推し進めている。
グッドイヤー「ASSURANCE MAXGUARD SUV(アシュアランス マックスガード エスユーブイ)」
サイズラインアップ:215/70R15 98H~235/50R19 99V
採用技術
アシュアランス マックスガード SUVは日本市場の幅広いSUVに対応し、静粛性に加えて優れたウェット性能を実現したSUV専用タイヤ。
トレッドパターンでは濡れた路面での制動距離短縮、ウェットハンドリング性能の向上を実現する「ActiveGripテクノロジー」を採用。「マルチバイティングエッジ」でエッジ数の増加と配置の最適化を行ない、効率的に水膜を切って優れたウェットグリップ性能を実現する。また、シリカを配合した「ActiveGripキャップコンパウンド」はゴムの優れた物性と粘弾性を発揮して、濡れた状態でも効果的に路面をとらえる。ウェットブレーキ性能は従来製品の「エフィシェントグリップ SUV HP01」との比較で6%向上させた。
重くなりがちなSUVの自重を支え、路面からの強い衝撃に耐えることを目的とした「DuraGuardテクノロジー」では、2プライ構造の強力なスチールベルトパッケージで丈夫なケース剛性を実現した。
静粛性を向上させる技術としては、角度のついたブロックデザイン、ノイズ低減リブ、幅を狭くした横方向や縦方向のショルダー溝などを採用。ブロックが路面に接地する際に発生するノイズを低減し、車内と車外の静粛性を向上。また、空気の放射を防いで溝の気柱共鳴音の広まりを低減し、エアポンピング音も低減させることで静かさを高めている。これにより、エフィシェントグリップ SUV HP01と比較して、パターンノイズを27%、ロードノイズを30%低減させた。
グッドイヤー「EAGLE F1 ASYMMETRIC 3 SUV(イーグル エフワン アシメトリック 3 エスユーブイ)」
サイズラインアップ:235/65R17 104W~295/35R22 108Y XL
採用技術
イーグル F1 アシメトリック 3 SUVはグッドイヤーのフラグシップタイヤ「イーグル F1 アシメトリック 3」の技術を受け継ぎ、イーグルシリーズで実現してきた快適な高速ドライブ性能をラグジュアリーSUVに与えるウルトラハイパフォーマンスタイヤ。
タイヤ構造の「SUVオプティマイズドコンストラクションテクノロジー」ではSUV向けに最適化された「ハイブリッドオーバーレイヤー」を採用して、より強く、より軽いタイヤを実現。高速走行時の操縦安定性やハンドリング性能を高め、転がり抵抗の低減や耐摩耗性の向上にも貢献する。
コンパウンドでは剛性向上に寄与する粘性レジン採用の「グリップブースターテクノロジー」により、路面に対する密着度が向上して高次元のグリップ力を実現。ハンドリング性能とブレーキング性能を高め、ポテンシャルを最大限に引き出す。また、ブレーキング時に路面との接地面積を拡大することで摩擦を増やし、より早く車両を止める先進技術「アクティブブレーキングテクノロジー」も導入して、ドライとウェットの両路面で制動距離の短縮を実現している。
グッドイヤー「EfficientGrip 2 SUV(エフィシェントグリップ ツー エスユーブイ)」
サイズラインアップ:215/70R16 100H~275/50R21 113V XL
採用技術
エフィシェントグリップ 2 SUVは「優れたウェット性能と耐摩耗性能の実現」をテーマに欧州グッドイヤーで開発されたSUV向けのハイパフォーマンスコンフォートタイヤ。高速道路網が充実し、国を超える長距離移動が日常的な欧州では欠かせない高い耐摩耗性能と、高速走行時のハンドリング性能やハイドロプレーニング現象を抑える高水準のウェット性能を実現させている。
ウェット性能を向上させる「ウェットブレーキングテクノロジー」として、トレッド部分に弾力性と柔軟性が高いコンパウンドを使用。ブロックの柔軟性が高まることで路面に対する追従性とエッジ効果を発揮して排水性を向上。また、トレッドパターンでエッジ数を増やし、ウェット路面での制動距離を短縮する。
また、マイレージ(耐摩耗性)プラステクノロジーとして、トレッド部分に弾力性と柔軟性が高いコンパウンドを使用。さまざまな温度域で破損を防止することでロングライフ化を実現する。
そのほか、トレッドパターンではドライスタビリティ(安定性)プラステクノロジー、ドライブレーキングテクノロジーとして、トレッド中央部に3本の大型化したリブパターンを採用して横剛性を大幅に向上。トレッド剛性を高めてドライ路面での優れた操縦安定性とハンドリングを実現し、接地面積が増えることで高いドライブレーキング性能にも貢献する。
グッドイヤー「WRANGLER DURATRAC RT(ラングラー デュラトラック アールティー)」
サイズラインアップ:LT235/75R15 104/101S~LT265/50R20 115/112S
採用技術
ラングラー デュラトラック RTはオンロードの機敏性とオフロードの走破性を高次元で両立させたラギッドテレーンタイヤ。
オフロードに強い「マッドテレーンタイヤ」と全地形型の「オールテレーンタイヤ」の中間に位置するラギッドテレーンタイヤとしての性能を実現するため、トレッドパターンではセンター部分でオールテレーン性能、両サイドでマッドテレーン性能に合わせたパターンを配置。
中央にはセンターブロックを最適配置して、前後左右のトラクション性能と剛性を確保。優れた操縦安定性を実現させるとともにロードノイズの低減にも貢献する。
両サイドのショルダー部分では、砂や砂利、泥などを効率よく排出して目詰まりを防止するアグレッシブなショルダーデザインを採用し、オフロード走行時のトラクション性能を高め、プロテクション性能も発揮する。また、センターと両サイドを分割する縦溝では波型の形状を最適化。悪路や深い雪道でも高いトラクション性能を確保する。さらにブロックの全面でサイプ数を増やし、雪上性能を高めている。
構造面ではサイドウォールのプライ構造を3層化して耐外傷性を強化する「トリ・シールドテクノロジー」を採用。オフロード走行時に岩などが当たって起きるカットなどの体制を高め、信頼性と堅牢性を向上させている。
コンパウンドには過酷なオフロード走行に耐え続けることを目的とした「高耐久性コンパウンド」を導入し、オフロード走行時のチッピングやカットを抑制。トレッド面の尊称も軽減して性能を長く発揮できるようにしている。
グッドイヤー「WRANGLER AT SILENTTRAC(ラングラー エーティー サイレントトラック)」
サイズラインアップ:215/75R15 100S~LT285/60R18 122/119S
採用技術
ラングラー AT サイレントトラックはオンロードでの静粛性や乗り心地を向上させながら、オフロードでの耐久性とロングライフ性能を実現。オンロードとオフロードの性能をバランスよく両立させ、市街地走行中心のユーザーにも適したマルチパーパスタイヤ。
トレッドパターンでは豊富なトラクション・エッヂを持つ頑丈なセンターブロックが信頼性の高いトラクションとオフロードでの強靭な耐久性を生み出す「ロバスト・トラクション・ブロック」、頑丈なコンパウンドを厚くサイドウォールに使用して、オフロード走行時の擦れや衝撃によるカット、パンクに対して高い耐性を提供する「デュラウォール・テクノロジー」を搭載。また、シリカの最適配合により、ウェット性能を犠牲にすることなく、オフロードでの耐カット性や耐チッピング性を向上させる新配合のコンパウンド「ロバスト・トレッド・コンパウンド」を採用してオフロード性能を引き上げている。
オンロード走行の快適性を高める技術では、トレッドパターンの中間部に配置した「トラクション・ブロック」に角度を付け、接地衝撃音の排出を抑制し、パターンノイズを低減する「アングルド・ブロック・デザイン」、ショルダー部分のトラクションノッチを備えた頑丈なリブパターンがノイズの放射を抑制する「ソリッド・ショルダー」、タイヤ内側の構造で路面との衝撃音を和らげる「衝撃吸収・シッカー・ラバー・レイヤー・アンダートレッド」などを採用して静粛性を高めている。
このほか、耐摩耗性を向上させるロバスト・トレッド・コンパウンドや偏摩耗を抑制するため接地圧を均一化したプロファイルの最適化などにより、タイヤの長寿命化を図っている。
ネクセンタイヤ「N'FERA RU1(エヌフィラ アールユー1)」
サイズラインアップ:225/65R17 102H~235/50R19 99V
採用技術
エヌフィラ RU1は高性能SUVの走りを支えるスタイリッシュSUVスポーツタイヤ。左右非対称トレッドパターンのアウト側に設定した「ナローグルーブ」でブロック剛性を確保し、コーナーリング時のハンドリングを安定させて優れた操縦安定性を実現。ウェット走行時に大きく影響するイン側では、3本のグルーブをワイドにした「3+1アシンメトリックグルーブ」を採用して、耐ハイドロプレーニング性能の強化で卓越したウェットパフォーマンスを生み出す。
また、トレッドパターン中央にあるリブはイン側とアウト側でバランスを最適化し、高速走行時の安定性能を高めている。
これに加え、トレッドパターンに備える「サイレントサイプ」により、高剛性ブロックから発生するノイズを分散させてパターンノイズを低減させている。
関連リンク
ネクセンタイヤ
https://www.nexentire.com/jp/
製品ページ
https://www.nexentire.com/jp/product/suv/nfera-ru1.php
ネクセンタイヤ「ROADIAN MTX(ローディアン エムティエックス)」
サイズラインアップ:265/75R16 123/120Q~285/55R20 122/119Q
採用技術
ローディアン MTXはオフロード性能の向上をはじめ、ローディアンシリーズに求められる頑丈さやオンロード走行の快適性を犠牲にすることなく、耐荷重とトラクション性能を向上させたマッドテレーンタイヤ。
内部構造には「3プライカーカス」を採用し、3層構造によってサイドウォールを保護。とくに重量物を運ぶ際の安定性と耐久性を高めるよう設計されている。また、20インチタイヤでは「リムプロテクターバー」を備え、縁石や岩石との擦れからリムを保護する。
また、北米で特許取得済みの「ノイズキャンセリング・テクノロジー」を採用して高速走行時の静粛性を向上。一般的にオフロードタイヤはノイズが出やすい傾向にあるが、ローディアン MTXではトレッドブロックの形状と配列を最適化して、タイヤノイズの大幅な低減を実現している。
このほかに外観のカスタマイズオプションとして、サイドウォールデザインを伝統的なプロファイルとする「Machine(マシン)サイド」、サイドウォール・トラクションバーを備えてアグレッシブさを強調する「Beast(ビースト)サイド」の2つを用意。ユーザーの好みや装着する車両に合わせて選択できるようにした。
ネクセンタイヤ「ROADIAN HP(ローディアン エイチピー)」
サイズラインアップ:275/55R20 117V~295/35R24 110V
採用技術
ローディアン HPはハイパフォーマンスSUVが持つオンロード性能をダイナミックに引き出すSUV用タイヤ。
トレッドパターン中央に設定した「Vシェイプトレッドパターン」がドライ&ウェットのグリップ性能を高め、Vシェイプトレッドパターン内にある「ワイド&ディープグルーブ」で高い排水性能を発揮してウェットブレーキ性能を向上させる。
また、両サイドのショルダー部分には大型ショルダーブロックを備え、コーナーリング時のグリップ力を向上。「5ピッチランダムバリエーション」でパターンノイズを低減している。
ミニバン
ブリヂストン「REGNO GR-X III TYPE RV(レグノ ジーアール・クロススリー タイプ アールブイ)」
サイズラインアップ:175/70R14 84S~275/30R20 97WXL
採用技術
レグノ GR-X III タイプ RVは、乗用車用プレミアムタイヤである「レグノ GR-X III」で採用された空間品質と走行性能などを受け継ぎながら、独自の商品設計基盤技術「ENLITEN」によりミニバン・コンパクトSUVのユーザーニーズと車両特徴に合わせたカスタマイズを施したミニバン・コンパクトSUV専用タイヤ。
トレッドパターンに「RV専用パターン」を採用することにより、車高の高いミニバンやコンパクトSUV特有の走行時のふらつきを抑制。後部座席での「乗り心地」、安定感のある走りを実現する「ハンドリング性能」を高め、さらに重量車に対応する「耐摩耗性」も強化している。
具体的には、トレッドパターンでイン側にショルダー部分の剛性を高める「ダイヤモンドスロット」を採用。路面からの振動を吸収し、乗り心地の向上とロードノイズの低減、偏摩耗の抑制などに効果を発揮。また、両側のショルダーブロックを大型化して剛性を高め、ふらつきを抑制して走行性能に安定感を与え、耐摩耗性と耐偏摩耗性の向上も実現する。
これにより、従来のミニバンユーザーだけでなく、コンパクトSUVユーザーにも深みを増した空間品質や磨き抜かれた走行性能といった新たな「REGNO FEELING」の価値を提供。これらの価値提供に加えて、モノづくり基盤技術「BCMA」との融合によって他商品とタイヤ部材のモジュールを共有し、環境負荷を低減。加えて、レグノ GR-X III タイプ RVでもISCC PLUS認証に基づいたマスバランス方式により、再生資源や再生可能資源を原材料の一部(合成ゴム)に用いるなど、カーボンニュートラル化やサーキュラーエコノミーの実現に貢献する。
ブリヂストン「Playz PX-RV II(プレイズ ピーエックス アールブイツー)」
サイズラインアップ:195/65R15 91H~245/40R20 99W XL
採用技術
プレイズ PX-RV IIは「雨に強い、長く強い。疲れにくいだけじゃない。」をキーワードに開発されたミニバン専用タイヤ。従来製品の「プレイズ PX-RV」と比較して、ウェット路面でのブレーキ性能を5%向上させ、摩耗寿命も11%高めている。
「濡れた路面でもしっかり曲がる、しっかり止まる」を追求するため、素材のコンパウンドに「シリカ配合ウェット重視ゴム」を採用。また、トレッドパターンでは制動時のブロック倒れ込みを抑制する「3D-M字サイプ」、ブロック端部の角を丸めて制動時に発生するエッジの巻き込みを抑制する「チャンファリング」などの技術を導入し、接地形状の適正化による制動時のフラットな接地などを実現。これらの組み合わせで高いウェット性能を発揮させる。
また、「3D-M字サイプ」と「チャンファリング」は長寿命化にも貢献。これ以外にもトレッドパターンではショルダー部分の剛性を高めて偏摩耗と走行のふらつきを抑制する「高剛性ショルダーブロック」、ミニバンの車重を受け止めながら前後左右からの入力に対してしっかりとしたグリップ力を発揮して高い偏摩耗性を確保する「マルチアングル クロスカットグルーブ」を採用。さらにサイド部分の骨組みを強化して剛性を高め、高荷重なミニバンに適応した重構造でふらつきを抑制する「PX-RV II専用サイド補強」を新開発して摩耗寿命を向上させている。
ブリヂストン「CHRONICLE RV(クロニクル アールブイ)」
サイズラインアップ:185/65R15 88H~235/50R18 101V XL
採用技術
オンライン販売専用製品であるクロニクル RVは、低燃費性能とウェット性能を重視したミニバン専用タイヤ。JATMAによるラベリング制度では転がり抵抗係数はAA、ウェットグリップ性能はbを獲得している。
また、重心が高めなミニバンで起きがちな問題にもミニバン専用設計で対策。タイヤのイン側ブロックやサイドウォールの剛性を高めることで車体のふらつきを抑え、走行中の乗り心地を高めるほか、タイヤの摩耗を均一化して偏摩耗を抑制し、これまで以上に長く使い続けられるようにしている。
横浜ゴム「BluEarth-RV RV03/RV03CK(ブルーアース・アールブイ・アールブイゼロスリー/アールブイ・アールブイゼロスリー・シーケー)」
サイズラインアップ:185/65R15 88H~245/35R20 95W XL(RV03)
サイズラインアップ:145/80R13 75S~175/60R16 82H(RV03CK)
採用技術
ブルーアース RV RV03は横浜ゴムの低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」のミニバン専用タイヤ。
従来製品の「ブルーアース RV-02」から高い評価を得てきた国内タイヤラベリング制度のウェットグリップ性能「a」と転がり抵抗係数「A」に加え、優れた耐ふらつき性能や耐偏摩耗性能を踏襲しつつ、新たな付加価値として「さらに長持ち、ますます快適なミニバン専用タイヤ」をコンセプトに耐摩耗性能と静粛性を向上させた。
トレッドパターンはブルーアース RV-02の非対称パターンをベースとしつつ、グルーブとサイプの溝面積比やプロファイルを細かく最適化。ブロック剛性を高めた高剛性ショルダーで操縦安定性を高め、偏摩耗を抑制する「パワーインサイドショルダー」、2本の幅広リブで高い操縦安定性を生み出す「ツインパワーリブ」、高剛性の3次元サイプと通常サイプを交互に配置し、剛性差によって周波数を分散。ノイズを抑制しながら耐偏摩耗性も発揮する「3次元サイプ」などを採用する。
これに加え、優れた直進安定性と高い排水性による耐ハイドロプレーニング性を備える「ストレートグルーブ」、「ツインパワーリブ」に斜めに入れたグルーブが優れた排水性を発揮する「斜めカットグルーブ」などを使い、ウェット路面でのグリップ力を強化している。
このほか、独自のゴム混合技術「A.R.T. Mixing」を採用し、路面追従性を高めた専用コンパウンドを採用する。
これらの技術により、ブルーアース RV-02と比較して耐摩耗性能が20%向上。ロードノイズも低減させ、運転席だけではなく2列目や3列目シートでの静粛性も高めている。
ブルーアース RV RV03と同時発表されたブルーアース RV RV03CKは、製品名のCKが示すようにコンパクトミニバンと軽ハイトワゴン専用の低燃費タイヤ。
ブルーアース RV RV03同様の技術を導入して性能を追求しつつ、従来製品の「ブルーアース RV-02CK」から全サイズでウェットグリップ性能を「b」から「a」にグレードアップ。転がり抵抗係数は「A」をキープしている。
関連リンク
横浜ゴム
https://www.y-yokohama.com/product/tire/
製品ページ(RV03)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_rv03/
サイズラインアップ(RV03)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_rv03_size/
製品ページ(RV03CK)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_rv03ck/
サイズラインアップ(RV03CK)
https://www.y-yokohama.com/product/tire/bluearth_rv03ck_size/
ダンロップ「ENASAVE RV505(エナセーブ アールブイ ゴーマルゴ)」
サイズラインアップ:155/65R13 73H~245/35R20 95W XL
採用技術
エナセーブ RV505は、新開発の「FUNBARI TECHNOLOGY(ふんばりテクノロジー)」と「プラスリブ」、路面をしっかりと捉えるパターン技術などによって安全性と快適性を高次元で兼ね備えたミニバン専用タイヤ。
トレッドパターンではふらつき抑制に特化した非対称パターンを採用し、接地面積は従来製品の「エナセーブ RV504」から10%向上。コーナーなどの荷重がかかるシーンでアウト側の接地面の確保する「プラスリブ」といった技術を導入している。これにより、コーナーリングやレーンチェンジに加え、直進時の横風や道路のわだちなどで車体が不意にふらつくような状況でも安定した走行を実現する。
また、サイドウォールでは高剛性材料による耐荷重性の強化、旋回時に全体のたわみで荷重を受け止める新プロファイルの導入などを行ない、多人数乗車時でもふらつきを抑制できるようにした。
これらの技術によってミニバン特有のふらつきを抑制。安定した直進性能とコーナーリング性能を実現して、エナセーブ RV504と比較して耐ふらつき性能が19%向上している。
快適性を高める技術では、トレッドパターンの接地形状をエナセーブ RV504と比較して丸くすることで、中央部分から間を置いて接地していく新プロファイルを導入し、路面からの衝撃を分散して振動を低減。また、大きさが異なる5種類のブロックの最適配置で騒音を分散させてパターンノイズを低減する「新カオスピッチ配列」も採用。エナセーブ RV504と比較してパターンノイズを34%、ロードノイズを31%低減して静粛性を高め、静かで快適な車内環境を実現した。
このほか、ふらつきを抑制する「FUNBARI TECHNOLOGY」は耐摩耗性能を53%向上させてロングライフ化も実現している。
TOYO TIRE「TRANPATH mp7(トランパス エムピーセブン)」
サイズラインアップ:185/70R14 88H~225/55 R19 103V XL
採用技術
TOYO TIREでは「ミニバン専用タイヤ」という概念を国内市場でいち早く採用。1995年に「トランパス mp」としてトランパスシリーズ初の製品が発売された。
7世代目となるトランパス mp7では、ミニバン専用タイヤであるトランパスシリーズの特徴として長年培ってきたロングライフとふらつき抑制という基本性能を踏襲。さらに耐摩耗性能と降雨時などのウェット性能の向上を目指し、新配合の「スーパーグリップコンパウンド」によって優れたウェット性能と耐摩耗性能を高次元で両立。ウェット路面におけるブレーキ性能の実車評価テストでは、従来製品の「トランパス mpZ」比で制動距離を15%短縮している。さらに「低燃費サイドウォール」の採用で転がり抵抗の低減も図っている。
左右非対称のトレッドパターンでは「ダイナミックテーバー」と「高剛性ブロック」で接地面積を確保。重心が高くなりがちなミニバンのふらつきを制御し、操縦安定性を高めて走りのしっかり感を演出している。また、ブロック同士が支え合う「3Dマルチサイプ」や「ワイド4リブ化」によって耐偏摩耗性、耐摩耗性を向上してロングライフ化も実現している。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/tamp7/
TOYO TIRE「TRANPATH LuII(トランパス エルユーツー)」
サイズラインアップ:215/65R16 98V~255/35R21 98W XL
採用技術
トランパス LuIIは最上級の静粛性と快適性を備え、ラグジュアリーミニバンにふさわしい上質な移動空間を提供するミニバン専用タイヤ。
トレッドパターンではパターンブロックの大きさの組み合わせを最適化する「ピッチ分散」でパターンノイズを低減。また、「3Dマルチサイプ」とアウト側のリブを広くする「高剛性リブ」で剛性を高め、偏摩耗を抑制して摩耗ライフを向上させている。
構造設計の面では「スーパーハイターンアップ構造」を採用。プライコードの巻き上げをさらに高くして剛性を高め、しっかりとした操縦安定性を実現。さらにバットレス部の振動を抑えて高周波ロードノイズを抑制して静粛性も高めている。このほかにも静粛性を向上させる技術として、パターンノイズを低減する「サイレントウォール」、乗り心地を向上させつつ高周波ロードノイズを低減する「ワイドエッジプライ」などが用いられている。
独自の材料設計基盤次述「Nano Balance Technology」で進化させた材料開発では「低燃費トレッドコンパウンド」を採用。耐摩耗ポリマーによって摩耗ライフを向上させていることに加え、「スーパーアクティブポリマー」と「ウルトラグリップポリマー」を組み合わせたことで低燃費化とウェットグリップ性能の両立を実現している。
関連リンク
TOYO TIRE
https://www.toyotires.jp/
製品ページ
https://www.toyotires.jp/product/talu2/
グッドイヤー「EfficientGrip RVF02(エフィシェントグリップ アールブイエフゼロツー)」
サイズラインアップ:155/65R13 73H~245/35R20 95W XL
採用技術
ミニバン専用タイヤであるエフィシェントグリップ RVF02は、ミニバンの特徴である車高の高さに起因する横揺れの軽減と車内の静粛性の改善を図り、快適性を向上させることを目指して開発を実施。
静粛性を高めるため、トレッドパターンにあるショルダーブロックを5つのサイズ別に最適配列。ピッチ数を増やしてダンダムに配置することで路面からのピッチ音(叩き音)を分散して、パターンノイズを従来製品の「イーグル RV-F」から14%低減させることに成功した。また、イーグル RV-Fでがガタつきのあった接地プロファイルを滑らかになるよう最適化して、路面から受ける衝撃を緩和したことでも静粛性を向上。ロードノイズはイーグル RV-Fから9%低減している。
また、トレッドパターンでは接地形状の最適化とランド比アップによる接地圧の分散も行なわれ、タイヤが路面に対して均一に接地するようにして耐摩耗性を高め、均一な摩耗で性能が長く続くようにした。
さらにトレッド面内側のベルトとオーバーレイヤーに「エフィシェントグリップ RVF02専用構造」を採用して強度を高め、サイドウォールの形状をラウンドプロファイルで最適化した「Efficientサイドウォール」で振動を分散。マイルドで上質感のある乗り心地を実現している。
コンパウンドでは微細化したシリカが効率よくポリマーとつながって発熱を低減する「フューエルセービングラバー02」を採用。サイドウォールの形状をラウンドプロファイル化した効果による軽量化と発熱の抑制が相乗効果を生み、低燃費性能を高めている。